水のコラム

トイレタンク内の水漏れはボールタップが原因かも!トイレの仕組みを知って正しくボールタップを交換しよう

2021年03月28日  トイレの水漏れ

トイレタンク内の水漏れ
トイレの水を流すと、正常の場合、トイレタンク内でチョロチョロと水が流れる音が聞こえますが、しばらくすると自然に止まります。
しかし、いつまで経っても水が流れる音が聞こえる場合は、トイレタンク内で水漏れしている可能性があります。

今回は、トイレタンク内で水漏れが起きる原因と自分でできる修理方法を紹介します。

トイレの仕組み

「トイレの水が流れない」「水がなかなか止まらない」という時は、ボールタップが原因である可能性が高いです。
ボールタップとはトイレタンクの中にある部品で、先端に浮き球が付いていて、根本は給水管と繋がっています。
水を流すことで減ったタンク内の水を補うための重要な部品です。

トイレの水を流す時に水洗レバーを引くと、タンク内のフロートバブルという排水弁を塞ぐ部品が持ち上がるため、便器に水が流れるようになっています。
タンク内の水が流されることでタンク内の水位は下がり、ボールタップの浮き球も下がります。
そして、給水管に繋がっている弁が開いて給水され、満水になってボールタップの水位が上昇すると、給水が止まる仕組みです。

ボールタップが原因で起こる水漏れ

「便器に流れてくる水が止まらない」「タンク内から水が漏れる音が聞こえる」という場合は、ボールタップが原因の可能性があります。
それぞれの症状が起こる原因と対処方法を解説します。

・水が止まらない
浮き球が他の部品に引っかかったり、ゴミが付着して重くなったりして、下がったままの状態である可能性があります。
引っかかっているものを外したり、ゴミを取り除いたりしても水が止まらない場合は、ボールタップが老朽化しているので新しいものに交換しましょう。

・タンク内に水漏れの音がする
タンク内や便器にチョロチョロと少量の水が流れ続けている場合は、ボールタップの老朽化や故障が考えられます。
浮き球を持ち上げても水が止まらない場合は、ボールタップのバルブが劣化している可能性があるので交換が必要です。
水が止まる場合は、ボールタップには問題ないので、別の場所に水漏れの原因があると言えます。

ボールタップの交換方法

ボールタップは、必要な道具を用意して取扱説明書の指示に従って行えば、素人でも交換することができます。
まず、「新しく交換するボールタップ」「モンキーレンチ」「プラス・マイナスドライバー」が必要になるので事前に用意しましょう。

新しいボールタップは、ホームセンターやネットショップ、トイレメーカーの公式サイトで入手できます。
古いボールタップと同じものに交換するのがベストですが、メーカーが製造を中止していることもあります。
その場合は、ほとんどのメーカーに対応した万能タイプのボールタップを購入すると良いです。

ただし、トイレによっては、万能タイプでも使えない場合もあるので、トイレの型番をよく確認してから購入しましょう。

それでは、ボールタップの交換方法を紹介します。

1.作業中に水漏れが起きないように、最初に止水栓を必ず締めてください。
マイナスドライバーを使って、時計回りに回しましょう。

2.タンクのフタを開けます。手洗い場が付いていないフタは、持ち上げるだけで外せます。しかし、上に手洗い場のあるフタは、フタの金具とタンクの手洗い管が繋がっているので、モンキーレンチを使って取り外しましょう。

3.洗浄レバーを引いてタンク内の水を空にします。こうすることで、作業がしやすくします。

4.給水管にボールタップを取り付けているナットをモンキーレンチで外します。
次に、タンクとボールタップを繋ぐナットを外すと、ボールタップが外れます。
ナットにはパッキンがはめられていますが、古いものは処分しても良いです。

5.取扱説明書の指示に従って新しいボールタップを取り付けます。
ナットやパッキンなどの部品の位置を間違えないように気をつけてください。
また、ナットが緩んでいたりパッキンが正しくはめられていなかったりすると、水漏れの原因になります。

6.止水栓を開いてタンク内に給水させます。
この時、水位がタンク内にあるオーバーフロー管の先の2~3㎝下で止まるか確認してください。
水位を調整する場合は、ボールタップの取扱説明書に従って行いましょう。

タンクレスのトイレは水漏れしないのか?

トイレの水漏れはタンク内に原因があることが多いということは、タンクを使わないタンクレストイレにすれば、水漏れは起こらないのでは?と思うかもしれません。
しかし、タンクレスでも水漏れが起こる可能性はあります。
トイレタンクがなくても、便器の設置面や水道管と接続する部分など、水漏れが起きやすい部分は他にもたくさんあるからです。

しかし、タンクレストイレは比較的パーツの劣化スピードは遅いので、タンク付きよりも水漏れのリスクは低いと言えるでしょう。
ただ、タンクレストイレは、ほとんどの機能を電気で操作しているので、内部のパーツが故障したり破損したりすると、動作不良が起こることもあります。

そのため、タンクレスにしたことで水漏れのリスクを抑えられたとしても、別のトラブルが発生する可能性は高まります。
またタンクレストイレへのリフォームには、高額な費用もかかります。
水漏れのリスク、トイレの快適性、機能性、管理のしやすさなど、さまざまな面を考慮して使いやすいトイレを選ぶことが大切です。

自分で修理するのが難しいと感じたら専門業者へ依頼

ボールタップの交換は、必要な道具を用意して取扱説明書の指示に従って行えば、自分でも取り替えることができます。
しかし、交換に失敗して水漏れを悪化させてしまうこともあります。

トイレの水漏れの原因が、便器本体やトイレの床下、排水管など、別の場所にある場合もあります。

自分で修理する自信のない方や、修理に取り掛かったけど難しいと感じた時は、すぐに専門業者へ相談しましょう。

しが水道職人は、長浜市、草津市、甲賀市、近江八幡市、守山市など、滋賀県全域にお住まいの方へ、水回りのトラブルを24時間365日対応しています。
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しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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