水のコラム

トイレ掃除にはアルコールを活用しよう!ミニマル生活にもgood

2024年09月18日  トイレのお掃除


衛生面や見栄えの面から、トイレ掃除用のブラシを置いていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、トイレのお掃除シートも、コストパフォーマンスの面や拭いてもホコリがダマになってきれいに拭き取れないという点から、使用していないという方もいらっしゃると思います。
 
トイレ掃除にトイレ掃除の専用道具を使用しない場合、代用品としておすすめなのが、アルコール(エタノール)です。
 
今回は、アルコールでトイレ掃除する方法についてご紹介します。
 

トイレ掃除におすすめのアルコール


トイレ掃除におすすめのアルコールは、「消毒用のエタノール」や「無水エタノール」といった、「エチルアルコール」です。
 
一般的なアルコール飲料は、加糖タイプのものは害虫が発生する原因や、カビが発生する原因になるため、掃除には適しません。
清酒など無加糖のものもありますが、消毒用エタノールや無水エタノールと比べると、コストパフォーマンスの面で劣りますし、飲食物として使用できるものを掃除用品として扱うことは、精神的なストレスを感じるケースもあります。
 

消毒用エタノール

消毒用エタノールは、無水エタノールよりもアルコール濃度の低いアルコールです。
無水エタノールと比較して、揮発までの時間が長く、その場にしばらくの間は留まるため、消毒することに適したアルコールといえます。
 
アルコールで不活性化できるウイルスの場合、消毒用エタノールで消毒することで除菌が可能です。
そのため、新型コロナウイルス感染症が流行するよりも前から、病院では消毒用エタノールが置かれていました。
 
新型コロナウイルス感染症は、「濃度70%以上95%以下のエタノール」で不活性化できるので、掃除に使用する消毒用エタノールの濃度は、70%以上の記載があるものがおすすめです。
 
ただし、ノロウイルスに消毒用エタノールは効果を発揮しません。
掃除でノロウイルス対策をしたい場合には、次亜塩素酸ナトリウムを消毒したい場所に吹き付けてください。
 
参考:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)┃厚生労働省
 

無水エタノール

無水エタノールは、ほとんど水分が含まれていない、純度が高いエタノールです。
そのため、アルコール濃度は99.5%ととても濃く、あっという間に揮発します。
 
揮発の早さから、電化製品などの水気を使用しない方が良い製品の掃除に使用されることがあります。
また、エタノールが持つ油汚れを溶かす働きを活かし、化粧筆の掃除に用いられることもあるのです。
消毒用エタノールでも化粧筆の掃除はできますが、アルコール成分以外の成分が含まれており、アルコール成分以外の成分は筆が傷む原因になるでしょう。
 
無水エタノールは揮発の早さゆえに、消毒には向きません。
そのため、排泄物に含まれる菌が飛び散りやすいトイレの掃除には、消毒用エタノールを使用した方が良いでしょう。
 
なお、無水エタノールは肌に付着すると、肌の水分を奪う働きもあるため、使用する際はゴム手袋を着用して、手指を保護してください。
 

アルコールを使用した掃除方法


アルコールを使用して掃除するためには、事前準備が必要です。
準備を整えてから、掃除を開始してください。
 

掃除の準備

アルコールに対応したスプレーボトルや、エプロンなど身体を保護できるものを準備しましょう。
 

アルコール対応のスプレーボトル

アルコールを掃除に使用する場合、スプレーボトルに入れた方が利便性は上がります。
 
ただし、アルコールに対応したスプレーボトル以外を使用すると、スプレーボトルが溶けたり、ひび割れたり、アルコールと化学反応を起こしてアルコールの性質が変わったりすることがあるため、必ずアルコールに対応したスプレーボトルを使用してください。
 
最初からスプレーボトルに入った製品を使用する場合、入れ替えの手間を省くことが可能です。
 

エプロンの着用

アルコールで掃除するときは、アルコールが服などに付着すると変色や色落ちする可能性があるため、エプロンを着用するようにしましょう。
エプロンがないときは、変色や色落ちしても問題がない服を着てください。
 

ゴム手袋の着用

消毒用エタノールに長時間触れることで、手指が荒れることがあります。
掃除するときはゴム手袋の着用がおすすめです。
 
また、トイレは排泄物に含まれる菌が至る所に飛んでいる可能性があり、指先を怪我していたり、ささくれ(さかむけ)ができていたりすると、そこからばい菌が入り込んでしまう可能性があります。
ゴム手袋を着用することで、ばい菌の侵入を予防する効果もあるでしょう。
 

メガネ・マスクの着用

アルコールが目や口などの粘膜に入ることを防ぐために、メガネ(ゴーグル)やマスクを着用してください。
万が一目にアルコールが入った場合は、目を洗い、眼科を受診するようにしましょう。
 
消毒用のエタノールは、飛沫が口内や体内に入ることで、中毒症状を起こすことはないと言われています。
ただし、使用する消毒用エタノールの種類によっては、さまざまな添加物や配合成分が含まれているため、注意書きを確認し、指示に従った行動を取ってください。
 
口内や体内へアルコールが入ることが心配な場合、パストリーゼや食品用アルコールなど、飲食物にも使用できる種類の消毒用エタノールを選びましょう。
 
参考:消毒薬のQ&A 速乾性手指消毒薬を患者が誤飲した時の対応は?┃健栄製薬株式会社
 

雑巾などの掃除に使用する道具を準備する

拭き掃除に使用するために、雑巾や不要なタオル、乾燥してしまった使い捨てのお掃除シートなどを準備しましょう。
トイレ掃除に使用した後の雑巾やタオルを使用し続けることは、衛生面での不安を感じる方が多いと思うので、掃除が終わった後に捨てられるものを使用することがおすすめです。
 
便器のフチ裏や便器の下の手が届きにくい場所など、雑巾などで拭けない場所があります。
そのような場所は、使用済みの歯ブラシや、使い捨ての掃除用ブラシを活用してください。
また、黄ばみや黒ずみといった汚れがある場合にも、しっかりと擦り洗いできるものがあった方が良いでしょう。
 
使い捨ての掃除用ブラシは、100円均一でも購入できます。
 
なお、好きなサイズにカットすることが可能で使い捨てができるメラミンスポンジも使用することは可能ですが、メラミンスポンジには研磨性があるため、トイレに傷が付く可能性があります。
また、削れ落ちたメラミンスポンジのカスが排水管に付着し、トイレがつまる可能性もあるのです。
 

アルコールで掃除する方法

アルコールを使用した掃除方法は、掃除する場所によって異なります。
 

便器・便座

便器や便座を掃除するときは、アルコールを吹き付けて、雑巾やお掃除シートで拭き取ってください。
汚れが気になる部分は、使用済みの歯ブラシや、使い捨ての掃除用ブラシで磨きましょう。
 
使用済みの歯ブラシや掃除用ブラシを使用するときは、ブラシ部分にアルコールを吹き付けてから磨くと、汚れが落としやすくなります。
 
便座を掃除してから便器を掃除することで、1枚の雑巾、1つのブラシを使ってそのまま続けて掃除できます。
 
吹き付けるだけでは汚れを落とせないときは、アルコールを吹き付けた後にしばらく放置をしたり、ラップやトイレットペーパーを使用してパックすると落ちやすくなります。
 
掃除しているときに、まわりに菌が飛び散る可能性があるため、トイレの便座と便器から掃除した方が良いでしょう。
 

壁・床・ドア

アルコールを吹き付けた後に、拭き掃除してください。
 
壁や床、ドアは面積が広く、1度に広範囲に吹き付けると、拭く前に揮発してしまう可能性があります。
吹き付ける範囲は、手を伸ばしてサッと拭き取れる範囲までに留め、吹き付けた場所を拭き終わってから、次の場所に吹き付けるようにしましょう。
 
拭いている最中にアルコールが足りないと感じたときは、追加で吹き付けてください。
 
消毒用アルコールには除菌作用があるので、壁や床に飛び散った菌を拭き取ることで、嫌な臭いの予防にもつながります。
 

トイレットペーパーホルダー・ドアノブ・水洗レバーやボタン

トイレットペーパーホルダーにアルコールを吹き付ける前にトイレットペーパーは取り外しましょう。
アルコールは短時間で揮発するので、濡れることで溶けるといったことはありませんが、揮発した後もゴワゴワとした手触りになってしまうことがあります。
 
ドアノブや水洗レバー、水洗ボタンは手で触るため、手垢や手に付いた雑菌が付着しています。
忘れずに拭き掃除しましょう。
 
水洗ボタンは電化製品にも分類されるので、直接アルコールを吹き付けるのではなく、雑巾などにアルコールを含ませてから拭くことがおすすめです。
 

ウォシュレット

ウォシュレットの穴や、ウォシュレットのノズルの装着部分は、使用済みの歯ブラシや使い捨ての掃除用ブラシにアルコールを含ませてから、磨きましょう。
 
このとき、力を入れないようにしてください。
ウォシュレットに力をかけると、折れたり亀裂が入ったりして、故障につながります。
 
また、ノズルを引っ張ることも厳禁です。
ノズルを引っ張ると、ノズルが外れたり損傷したりして、故障してしまいます。
 
ウォシュレットは電化製品に該当するため、掃除する前に取扱説明書やメーカーホームページなどで、掃除に関しての注意を確認した方が良いでしょう。
 

アルコールで掃除するときの注意点


アルコールを使用して掃除するときは、安全のために注意点をしっかりと守るようにしましょう。
 
滋賀県大津市では、消毒用エタノールの取り扱いや貯蔵について、ホームページ上で注意喚起がされています。
併せて確認することをおすすめします。
 

火気に近付けず換気をしっかりと行う

消毒用エタノールや無水エタノールはアルコール濃度が高いため、火気に近づけると引火しやすく、大変危険です。
また、可燃性蒸気は空気よりも重いという特性を持っているため、低い位置に滞留してしまいます。
消毒用エタノールの取り扱いをする際に、換気をしっかり行うようにと注意喚起がされているのは、この特性を持っているからです。
 
アルコールを使用するときだけではなく、アルコールの入れ替えをする際にも、上記の点に注意してください。
火気がなく、風通しの良い場所で入れ替えるようにしましょう。
 
しかし、集合住宅の1Rや1Kの部屋では窓が少なく、換気が十分に行えない場合があります。
このときは浴室換気扇や、キッチンにある換気扇を活用するようにしましょう。
キッチンの換気扇はコンロが近くにあるため、コンロを使用する直前や使用した直後に、アルコールを近付けないようにしてください。
 

アルコールの保管は直射日光の当たらない場所で

アルコールの容器が直射日光にさらされると、可燃性蒸気が発生する恐れがあります。
また、高温になる場所での保管も、同様のリスクがあるために避けてください。
 
可燃性蒸気は目に見えるものではありません。
そのため、可燃性蒸気が発生していることに気が付かずに火気を近付けてしまい、火災が発生する可能性があるのです。
 
アルコール濃度が60%を超えるものは、引火の可能性が高いアルコール製品に該当します。
日常的に使用する消毒用エタノールも、濃度をしっかりと確認し、保管場所に注意しましょう。
 

アルコール過敏症の方はアルコール成分を含まないものを使用する

アルコール過敏症の方は、アルコールの付着だけではなく、アルコールのニオイにも注意を払う必要があります。
 
アルコール過敏症に該当する方は、消毒用エタノールで皮膚がかぶれたり、赤くなったりする方だけではありません。
たとえば、お酒を飲めるけれどすぐに顔が赤くなる方や、ニオイだけでも酔う方も、アルコール過敏症というケースがあります。
 
アルコール過敏症は、アルコールのアレルギーと言われています。
アレルギー反応は、アルコールのニオイでも症状を発生する可能性があるため、アルコールを使用した掃除は控えてください。
アルコール成分が配合されていない消毒液を使用するか、トイレ掃除の洗剤を使用するようにしましょう。
 
トイレマジックリンのこすらずスッキリ泡パックなど、トイレ掃除用のブラシが不要な洗剤もたくさん販売されているので、ご自分が使用しやすいものを探してみてください。
 

子どもやペットの近くに置かない

アルコールは子どもやペットには有害となるケースがあります。
誤って誤飲した場合、アルコール中毒を起こす可能性があるのです。
 
子どもやペットの手が届く場所に保管をしたり、蓋を開けたままで置いておいたり、近くにいるときに使用したりすることは控えましょう。
 
特にペットの場合、ニオイを嗅いだ後にそのまま舐めてしまうこともあります。
止める間もなく一連の動作をしてしまうので、使用者は気を付けるようにしましょう。
 

アルコールが使用できない製品には使用しない

アルコールはすべての材質に使用できるわけではありません。
 
たとえば、トイレの床がフローリングでワックスをかけている場合、アルコールで拭くことで、ワックスが溶けて剥げてしまいますし、革を用いた製品がある場合、アルコールで拭くと革が持つ特有の光沢が消え、色落ちもします。
 
また、スチロール素材でできた製品は、アルコールが付着するとその部分が濁ってしまうことがあり、塗装されている製品は塗装剥がれを起こすことがあるのです。
 
アルコールで掃除する前に、アルコールを使用して問題がないかどうかを確認するようにしましょう。
 
参考:消毒用アルコール等の適正な貯蔵・取扱いについて┃大津市
 

無水エタノールを掃除に使用したい


トイレ掃除におすすめなのは消毒用エタノールですが、無水エタノールが家に余っていて、掃除で消費したいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
無水エタノールを掃除に使用したいときは、電化製品の掃除で活用できます。
 
電子レンジや冷蔵庫、パソコンのキーボードなど、水で濡らせない製品の掃除に、揮発が早い無水エタノールは適しているのです。
 
無水エタノールにはほとんど水分が含まれていないため、拭いた後はすぐに揮発します。
 
無水エタノールで掃除するときは、ゴム手袋を着用し、換気をしっかりと行い、掃除に使用するタオルやクロスに無水エタノールを含ませた後、拭き掃除してください。
 
無水エタノールにはほとんど水分が含まれていませんが、電気ショート対策や、水分が入ってほしくない場所へ入り込むことを防ぐため、無水エタノールを直接吹き付けることは控えた方が良いでしょう。
 
また、無水エタノールを水で希釈すると、アルコール濃度が下がります。
無水エタノールを水で希釈することで、消毒用エタノールを作れ、掃除にも活用できます。
ただし、アルコールに対応していて気密性の高い容器で保存しないと、揮発していき、可燃性蒸気もたまる可能性があります。
自作で消毒用エタノールを作る場合、長期保存が必要にならない程度の量で作った方が良いでしょう。
 

まとめ

消毒用エタノールや無水エタノールで掃除することで、ご自宅に準備する掃除道具を最小限に抑えられるので、ミニマル生活にも最適です。
ただし、アルコールの取り扱いは注意が必要なため、使用上の注意をしっかりと守って、掃除に使用するようにしましょう。
 
なお、トイレ掃除で落ちない汚れや臭いは、尿石などが蓄積していることが原因かもしれません。
蓄積した尿石は、トイレをつまらせる原因の一つです。
 
トイレの汚れや悪臭などのトラブルは、しが水道職人にご相談ください!
しが水道職人は、トイレのつまりや水漏れなど、水まわりトラブルのプロフェッショナルです。
 
トイレの汚れや悪臭は、トイレにトラブルが起こっていることが原因の場合も少なくありません。
しが水道職人にご相談をいただきましたら、作業員が現地で状況を確認し、適切なご提案をいたします。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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