水のコラム

冷却アイテムの落とし穴?アイスリングの中身が漏れたときの対処法と注意点【水道職人:公式】

2025年06月25日  その他


夏の暑さ対策として人気の「アイスリング(ネッククーラー)」。
冷蔵庫で冷やすだけで首元を冷却できる便利なアイテムですが、使用中や保管中に「中身が漏れてきた」というトラブルが発生することもあります。
 
今回は、アイスリングの中身が漏れる原因や中身の正体、安全性への影響、中身が漏れた場合の正しい対処法と予防策について詳しくご紹介します。
安心・快適に夏を乗り切るための一助となれば幸いです。
 

アイスリングとは?基本の仕組みと中身の役割


アイスリングは、主にPCM(Phase Change Material:潜熱蓄熱材/せんねつちくねつざい)という特殊な素材を中に封入し、28℃前後で固体⇔液体を切り替える性質を利用した冷却アイテムです。
 
首にかけるだけで肌を冷やせるため、屋外作業や通勤、熱中症対策にも便利なアイテムとして人気を集めています。
 
このPCM素材は、冷蔵庫や冷凍庫で短時間冷やすだけで固体化します。
そして、体温で少しずつ溶けていくことで一定時間ひんやりとした感覚を維持するのです。
 
冷房が効いた空間に置いておいたり、冷水にさらしたりするだけでも固体化するため、外出先でも使用しやすい冷却アイレムだと言えるでしょう。
 
しかし、使用回数が増えたり、衝撃や経年劣化が加わることで、内部のPCMが漏れ出すトラブルが起きることもあるのです。
 

アイスリングの中身が漏れる主な原因


アイスリングの中身が漏れ出す原因には、いくつかの理由が挙げられます。
 

加圧や衝撃による破損

バッグの中で他の物とぶつかったり、床に落とすなどの衝撃によって外装が破損し、中身が漏れることがあります。
とくに安価な製品では耐久性が低い素材が使用されていることもあり、軽い力でも破れてしまうことがあるのです。
 

経年劣化や素材の疲労

長期間の使用や繰り返しの冷却・解凍によって、外装素材に小さなヒビや亀裂が生じることがあります。
これが次第に進行し、中のPCMがにじみ出るような形で漏れてくるのです。
 

高温下での膨張

アイスリングを車内など高温の場所に置いておくと、中身が膨張して外装に過剰な圧力がかかり、破裂や液漏れにつながるケースもあります。
使用しないときは涼しい場所に保管することが大切です。
 

アイスリングの中身は何?漏れても安全?


アイスリングに使用されているPCMは、通常は人体に有害ではない成分で構成されています。
 
【PCMの主成分】

  • パラフィン系物質
  • オレイン酸や脂肪酸系の化合物
  • 塩類をベースとした無機化合物
  • 一部製品では植物由来のオイル など

 
一般的には無臭で無害とされており、皮膚に付着してもただちに健康被害が出ることはまれです。
しかし、体質や肌質によっては肌荒れやかゆみ、アレルギー反応を引き起こす可能性もあります。
 
また、ペットや乳幼児が誤って舐めたり飲み込んでしまうと、胃腸に影響を及ぼすリスクも否定できません。
 
そのため、万が一中身が漏れた場合は、触れないようにして速やかに処分し、皮膚や衣類についた場合はすぐに洗い流すようにしてください。
そして、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
 

中身が漏れたときの対処法


もしもアイスリングの中身が漏れてしまったら、適切に対処できるように心がけましょう。
 

1. 使用をすぐに中止する

中身が漏れていることに気づいたら、ただちに使用を中止してください。
継続して使用した場合、壊れた部分からさらに中身がにじみ出るリスクがあります。
 

2. ビニール手袋などを着用し漏れた部分を拭き取る

中身が直接肌に触れないよう、使い捨てのビニール手袋などを着用し、ティッシュで丁寧に拭き取ります。
アルコールや中性洗剤を使って表面を掃除することも有効です。
 
なお、この際水で洗い流すことは控えましょう。
アイスリングの中身を排水口に流すと、排水口がつまる原因になります。
万が一排水口に流してつまってしまった場合は、しが水道職人などの水道修理業者に相談するようにしてください。
 
アイスリングの中身によるつまりは、自然に解消することはありませんし、ご自分で対処することも非常に難しいのです。
 

3. 使用済みの布やティッシュは密封して捨てる

漏れた液体が付着した物は、ビニール袋などで密封して可燃ごみとして処分します。
滋賀県のお住まいの自治体によっては不燃ごみ扱いになる可能性もあるため、自治体の指示に従ってください。
 

4. 皮膚に触れた場合はすぐに洗い流す

万が一肌に付着した場合は、ティッシュなどで拭き取った後に、石けんと水でしっかり洗い流します。
かゆみや赤みが出た場合は、皮膚科を受診してください。
 

トラブルを防ぐための使用・保管の注意点


アイスリングは正しい使用方法で取り扱うことで、より長持ちさせられます。
液漏れや破損を防ぐために、取り扱い方法に注意しましょう。
 

  • 高温の場所に放置しない

アイスリングの破損を防ぐために、車内や直射日光が当たる場所は避けて保管してください。
とくに夏場の車内は60℃以上になることもあり、破損や素材の劣化を早める原因となります。
 

  • 圧力のかかる場所に置かない

荷物の下敷きになるような場所に置かないようにし、持ち運ぶときも専用ポーチなどで保護すると安心です。
 

  • 冷却時間と環境を守る

冷蔵庫での冷却時間が長すぎると、結露による劣化や破裂の原因になります。
製品ごとの説明書に従った冷却時間を守りましょう。
 

  • 使用後はしっかり乾燥させる

結露や汗で湿った状態で収納すると、素材の傷みやカビの原因になります。
使用後は乾いたタオルで水分を拭き取り、風通しの良い場所で乾かしてから保管しましょう。
 

破損したアイスリングはどう処分する?


アイスリングの中身が漏れた場合、基本的には再使用せず廃棄処分するようにしてください。
これは、中身が空気に触れて変質していたり、再密封が困難だったりする場合が多いためです。
 
製品の素材にもよりますが、処分方法の一例は以下の通りです。
 

  • プラスチック製であれば「不燃ごみ」や「プラスチックごみ」
  • 中身を取り出せない場合は「可燃ごみ」または「不燃ごみ」
  • パッケージの記載や自治体の分類ルールに従う

 
処分方法に迷った場合は、滋賀県のお住まいの自治体のホームページで、「保冷剤・冷却材の捨て方」などを検索すると正確な情報が得られます。
 

安心・快適に使用するために


アイスリングは非常に便利な冷却アイテムですが、中身の液漏れなどのトラブルには注意が必要です。
素材の特性や保管環境をしっかり理解して使用することで、安全に長く使用できます。
 
とくに小さなお子様やペットのいるご家庭では、誤飲や肌トラブルにつながらないよう、使用前後のチェックを徹底することが大切です。
異変を感じたらすぐに使用を中止し、適切に処分することが安全への第一歩となります。
 
猛暑の続く季節だからこそ、安心して使用できる冷却アイテムを正しく選び、しっかり管理しながら夏を乗り切っていきましょう。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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