水のコラム

トイレのタンクで水漏れが起こったときの修理方法は?

2020年06月01日  トイレのトラブル


トイレタンクの水漏れは、よくあるトラブルの一つです。しかし、ちょっとした修理や部品交換で直すことができる可能性もあることをご存知でしょうか。
今回は、トイレタンクの水漏れについて、「症状」「原因」「修理の仕方」にわけてお伝えしていきます。

どんな症状?

「タンクの中でちょろちょろと水の流れる音がする」「便器の中に少量の水がずっと水が流れ続ける」こんな症状があらわれたら、タンクの中で水漏れが起きているかもしれません。他にもタンクの水漏れを見つけるために、注意しておきたい症状があります。

・タンクから水があふれる
・レバーの周りに水が染み出ている
・手洗い管から水が漏れている

これらの症状を見つけたら、早めに修理しましょう。
水漏れは症状が大きくなる前に、いち早く解決しておくことが大切です。

原因をつきとめる

水漏れを見つけたら専門業者に連絡する前に、自分でもチェックしてみましょう。
まず家全体の止水栓か、トイレにある止水栓を閉めて水を止めてから、水道メーターが動いていないか確認します。タンクから水漏れしている場合には、水漏れ箇所によって修理方法が異なります。タンク内の部品のどこから漏れているかを確かめてください。

・タンクの中から水が流れる音がする
・便器の中に少量の水がずっと流れる

この症状は、さまざまな原因が考えられます。止水栓を閉めてもトイレ内へ水が流れ続けているなら、浮きゴムを確認してみましょう。破損や劣化が見られた場合は交換します。
玉鎖も確認しましょう。玉鎖が他の部品などに引っ掛かっていると、浮きゴムをうまく動かせず、トイレ内への水漏れの原因になります。

また蓋を開けたときに水位が低いようなら、ボールタップが原因かもしれません。浮き球が破損していて上がらない場合、水が出っぱなしの状態になります。
他にも、浮き球を手で持ち上げたときにボールタップから水がポタポタ落ちるようであれば、ピストンバルブの劣化などが考えられます。バルブの交換をしましょう。
また、錆などでレバーの動きが悪くなり、うまく元に戻らず水が止まらなくなっている可能性もあります。

まれに、オーバーフロー管の破損が原因のときもあります。経年劣化でも破損しますので、その場合は新しいものと交換しましょう。
タンクに直接入れる、ゆっくり溶けるタイプの洗浄剤などを使用している場合、排水口などに引っ掛かり、浮きゴムが閉まらなくなっていることもあります。洗浄剤の位置を調節しましょう。

・タンクから水があふれる
これもボールタップ部分が原因の可能性があります。浮き球や支持棒、ピストンバルブを確認し、不具合がある場合は交換しましょう。他にも、オーバーフロー管の中が詰まっている可能性があります。また、樹脂カバーがあるタイプの場合、整流スポンジの不具合も考えられます。

・レバーの周りに水が染み出ている
レバーの取りつけられているパッキンの劣化が考えられます。

トイレタンクの中にある部品とそれぞれの修理方法

修理の際、手で簡単に取り外せるものもあれば、工具が必要なものもあります。ドライバー、モンキーレンチ、その他ゴム手袋などがあると良いでしょう。

浮き球
タンク内の水が増えたり減ったりするのに連動して浮き沈みをしていて、指示棒でボールタップにつながっています。
浮き球が感覚で調節しなければならないような特殊な形状の場合は、プロに依頼するのがベストです。

ボールタップ
止水栓から出ている給水管とタンク内で最初につながっている部品です。浮き球の動きと連動しており、浮き球が沈むとボールタップにあるピストンバルブが開いて、水がタンク内に供給されます。タンク内に水が溜まって浮き球が上がってくると、ピストンバルブが閉まります。タンク内で水量の調節をしている場所です。

交換する場合は止水栓を止め、タンク外の給水管を外し、ボールタップを引き抜くようにすると外すことができます。ピストンバルブだけを交換したい場合は、ボールタップについている蝶ネジを回して取り、浮き球の支持棒を外してから引き抜きましょう。

浮きゴム
タンクの水がトイレ内へと流れる排水管の、ちょうど栓のような役割をしている部品です。たいていの場合タンクの底にあります。ゴムフロートやフロートバルブとも呼ばれます。
浮きゴムはオーバーフロー管の根元あたりに引っ掛けられているので、簡単に取り外しができます。

玉鎖
浮きゴムとレバーをつなげている鎖です。レバーの動きに連動して、浮き球を引き上げる役割があります。
長さが変わると浮きゴムをうまく動かすことができないので、交換する場合は元の玉鎖の長さに合わせましょう。わからない場合は長めに設置してみて、水流れ具合を見ながら少しずつ調節してください。

レバー
タンクの正面や横についている、水を流すための部品です。タンクレスタイプは目に見える位置にはありませんが、停電のときなどに手動で動かせるように、目隠しされた場所についていることもあります。
レバーを取り外すときは、まずタンク内の鎖を外しておきます。モンキーレンチなどでナットを回せば、簡単に取り外すことができます。パッキンの交換のときも同じ手順でレバーを取り外しましょう。

オーバーフロー管
タンク内に上に伸びている管があります。タンクから水があふれてしまわないように、この管より上に水上がると、トイレ内に排水される仕組みです。
また根元部分がタンクの下部分に接続されています。取り外すにはウォータープライヤーを使う必要があります。ウォータープライヤーで根元を回して取り外し、新しい管はタンクの下から差し込みます。これも外すときと同じように根元を回して取りつけます。

オーバーフロー管の交換は、DIYに慣れていない方や初めての方にはなかなか難しい作業です。状況を確かめたうえで失敗のリスクや修理に不安を感じたら、プロに依頼するのが良いでしょう。

自分で修理するのは難しいと思ったらプロにお任せください

トイレタンク内の部品はホームセンターなどでも売っている場合がありますが、型番によってサイズも形も違うので、元の部品を持っていくか、トイレの型番をメモしてから購入するようにしましょう。また、ご自分では部品が手に入らない、うまく直せない、自分で修理できるか不安…といったときは、しが水道職人にご相談ください。

しが水道職人は大津市を中心に草津市、湖南市、近江八幡市など滋賀県全域で水回りのトラブルを解決しています。トイレ、お風呂、キッチンなど、水のトラブルは、しが水道職人にお任せください。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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