毎日使う風呂場にカビを発生させないようにするためには

水のコラム

2021年06月17日お風呂のメンテナンス

小まめなメンテナンスはあらゆるトラブルの予防と安全衛生に効果的

トラブルを未然に防ぐことはなかなか難しいものの、正しい知識をもとにしたメンテナンスは自分でできる予防策として有効です。正しい清掃の方法やカビを発生させない方法を学んでおけば、効率よく作業が行えるばかりではなくあらゆる被害の抑止につながります。

今すぐに実践できる方法やトラブルの未然防止策を知っておけば、再発することもなく快適な暮らしを送れるでしょう。今回は風呂場にカビが発生した場合の対処法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。

風呂場でカビが発生してしまう原因と対策とは

一般的にカビは栄養分と水分、繁殖しやすい温度や湿度などの条件がそろうと発生してしまいます。浴室内において栄養となるのは髪の毛や石鹸カスなどです。

また風呂場はその構造上室内が高温になりやすく、さらに湿度も高くなりがちなので、家庭内で最もカビが生えやすい場所といえるでしょう。風呂場だけではなくどこにでも当てはまる対策としては、通気性をよくして結露などの水分をよく拭き取っておくことが挙げられます。

風呂場で黒カビを自力で除去するための方法

カビは中性洗剤などできれいに落とせる場合があります。しかし、奥まで根を張ってしまっているような状態はなかなかすぐに除去できません。表面をこすっただけでは取り除けず、塩素系のカビ取り剤を使わなければなりません。

スプレータイプの製品もあり扱いやすいものの、刺激の強い成分が使われているため肌についたり目に入ったりするととても危険です。特に壁面だけではなく天井を掃除するときには注意が必要です。カビ取り剤の液が天井から垂れてきてしまうかもしれません。ゴム手袋をつけてゴーグルを装着するなど、作業をするときは万全の体制を整えておくことをおすすめします。対策をとっておけば身に降り注ぐトラブルを回避できるだけでなく、精神的にも余裕が出るでしょう。

風呂場でカビを取り除いた後に継続しておきたいメンテナンス法

頑固なカビを無事に除去できたとしても、その後も日頃から清掃などのメンテナンスを欠かしてしまうと被害は繰り返されます。同じような大変な作業を何度も行わなくてもすむように、できる対策をとって常に清潔を保っておかなければなりません。

カビは高温に弱いためシャワーのお湯をかければ死滅します。しかし一般的に50℃以上が有効とされるため火傷のリスクと隣り合わせであることを意識しなければなりません。温度とともに湿度もカビが繁殖する条件であることから、できるだけ室内の湿度を下げることも有効です。シャワーの後などになるべく壁や鏡などの水分を拭き取っておき、換気とともにできるだけ湿度を下げておきましょう。

なお、シャンプーのボトルの底などは見落としがちです。水気のあるままの状態にしておくとぬめりやカビが発生しかねないので、その箇所もしっかりと水気を拭き取っておきましょう。

風呂場のカビをそのままにしておくと新たなトラブルに発展することも

正しい対処によりカビを除去できたとしても、湿気の多い風呂場ではどうしても被害が再発してしまいがちです。少しだけのものと思って状態を放置してしまうと、目に見えない換気口などで被害が拡大してしまうことも想定されます。

そのままにしておくと風呂場だけの被害だけにとどまらず、家屋全体に影響が及んで健康を損ねる重大な要因となりかねません。カビは人体に多大な影響を与える恐ろしいものであるという認識を持って、些細なものと判断せずに早急に処置すべきです。

風呂場のカビの事態が改善されたと思っても他に原因があることも

日頃からどんなに清潔を意識していたとしても、一旦発生したカビは正しく対処したと思っても再発してしまうケースがほとんどです。目に見える部分でカビを取り除いたとしても、他にも発生しやすい部分に目が行き届いていないことが原因かもしれません。

毎日のお手入れなどで以前よりも状態が良くなっていたとしても、専門家に相談すればさらに効率のよい方法をアドバイスしてもらえるでしょう。あるいは定期的なメンテナンスを依頼すれば、日常的に行う清掃も体力的な負担が軽くなるかもしれません。厄介なカビの被害は自力だけで抑えようとせず、プロの力を借りることも場合によっては検討すべきでしょう。