水のコラム
お風呂の蛇口交換は自分でできる？やり方を解説
普段は意識もせず当たり前のように使用しているお風呂の蛇口ですが、水漏れを起こして正常に使えなくなるとシャワーもまともにできなくてパニックになってしまいます。
そこで今回は、お風呂場の蛇口を自分で交換する方法を説明します。浴室の蛇口のトラブルでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
お風呂の蛇口交換に必要な準備
まず、お風呂の蛇口交換に必要なものや事前準備について説明していきます。
・蛇口の種類の確認
お風呂の蛇口には取り付け場所によって、壁付タイプと台付タイプの2種類があります。
壁付タイプは、浴槽の壁面に直接取り付けされている蛇口です。蛇口の後ろに給水管が接続されています。台付タイプは、浴槽の上など台に取り付けられている蛇口です。真下にある点検口を開けると給水管があります。
種類の異なる蛇口には交換できませんので、まず今使っている蛇口の取付け場所が壁面なのか、浴槽などの台の上なのかを確認しましょう。
・交換用の蛇口を準備
上記で確認した取り付けタイプのほかに、蛇口のハンドルにも種類があります。
たとえば１つのレバーで温度調整ができる「サーモスタットタイプ」や、ハンドルが水とお湯の左右2つにわかれていて手動で調整する「2ハンドルタイプ」などがあります。
サイズなど異なるため、事前に確認して自宅に合った蛇口を用意しましょう。
・工具を準備する
交換用の蛇口を用意したら、利用する工具を用意します。準備する工具は、以下のものです。
・スパナ…ナットを回したり、給水管を取り付ける時に使用します。小回りがきくスパナを用意します。
・プラスドライバー、マイナスドライバー…蛇口の取り付けや止水栓の開閉に使います。
・シールテープ…配管のつなぎの水漏れを防ぐために使います。
・使用済み歯ブラシ…古い蛇口を取り外したときに、歯ブラシを使って接続部分の汚れや古くなったシールテープを除去します。
お風呂の蛇口の交換方法
蛇口の交換はまず古い蛇口を取り外し、用意した新しい蛇口を設置します。今回は家庭で多く利用されている壁付タイプの蛇口の交換方法を説明していきます。
1.古い蛇口を取り外す
まず、古い蛇口を取り外します。このとき最初に家全体の水の元栓を閉めることが必要です。元栓を閉めても水栓の中に残留水が残っていますので、残留水を出します。
次に、本体部分を取り外します。スパナで水栓本体とクランクの連結ナット左右2箇所を緩め、本体部分を取り外しましょう。
続いて壁に残ったクランクを半時計回して、給水管から取り外します。そして、クランクを取り外した後に、給水口についている劣化したシールテープやサビなどを、使用済み歯ブラシなどで取り除きます。
2.新しい蛇口を取り付ける
古い蛇口を外したら、新しい蛇口を取り付けます。
まず、新しいクランクにシールテープを巻きます。このとき、新しく取り付ける2本のクランクにシールテープを右回りで10回くらい巻くとよいでしょう。
次に、クランクを時計回りで「への字型」になるくらいの傾きに取り付けます。逆回しにしないよう取り付けましょう。続いて、「への字型」に取り付けたクランクに、新しい蛇口本体を取り付けます。
この時点で「への字型」に取り付けているため、蛇口は少し傾いています。なので、八の字になるようにクランクを動かして蛇口を地面と水平に取り付けます。そしてクランクに止水栓がある場合は、止めておきます。
最後に水道の元栓を開き、クランクの止水栓を開けば完了です。
お風呂の蛇口交換は業者へ相談しよう
自分で交換する場合は、蛇口本体と工具代のみで作業料はかかりません。しかし、自宅に合う蛇口の確認や性能の調査、交換した蛇口の処分まで全て自分で行う必要があります。
購入したけど取り付けができなかったり、上手く取り付けができないと水漏れを起こす可能性もあります。したがって、修理に自信がない方は、信頼できる業者にお願いしましょう。
・蛇口交換の工賃は？
交換する蛇口のグレードにもよりますが、工賃だけだと8,000円～15,000円くらいが相場です。そのほか、本体代金や他の部品交換が発生すればプラスで費用がかかります。
・業者の選び方
業者選びは時間に余裕があれば、3社くらい見積もりを取り、内容を比較しましょう。しかし、実際には緊急を要することがほとんどですので、以下の点を確認してください。
・迅速に対応してくれるか
・料金形態や見積もりの内容が明確か
・水道局の指定免許を持っているか
・過去の施工実績を公開しているか
・保証やアフターフォローが充実しているか
業者のホームページに記載されていれば、しっかりと確認しましょう。
まとめ
今回は、お風呂の蛇口を自分で交換する方法を説明しました。
まず自宅のお風呂の蛇口の種類を確認し、それに合った蛇口を選びます。また必要な工具も用意しましょう。交換するときは水の元栓を閉めてから行い、作業が終わったら元栓を開きます。
ただ自分で交換する場合はうまくできない可能性があります。そのため、修理に慣れていない方は、専門の業者にお願いしましょう。
