水のコラム

お風呂の排水溝の仕組みを理解して臭い対策やお手入れをしよう!

2021年12月08日  お風呂のメンテナンス

お風呂は毎日使う場所なので、「できるだけ清潔に保ちたい」と考える方もいるでしょう。

もしあなたが浴室の不快な臭いを防ぎつつキレイな状態に保ちたいなら、まずは排水溝の仕組みを理解することが重要です。

仕組みを理解することで、臭い対策などがしやすくなります。

そこでこの記事では、お風呂の排水溝の仕組みや臭いの原因について解説します。臭いを対策するための排水溝のお手入れ方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

お風呂の排水溝の臭いを防ぐ仕組み

お風呂には「排水トラップ」という、排水溝の臭いを防ぐ仕組みがあります。

この排水トラップには、「椀(ワン)トラップ」「ドラムトラップ」「管トラップ」の3種類があります。ここでは、それぞれの排水トラップの特徴を解説します。

・椀(ワン)トラップ
椀(ワン)トラップはその名のとおり、排水トラップにお椀型の被せものをしているものです。

排水トラップにお椀型の被せ物をし、その周りに水を貯めます。排水トラップに貯める水を「封水」といいます。封水があることで、下水管の臭いを防ぐことが可能です。

椀(ワン)トラップはお椀のような形をしているため、掃除などの手入れが楽というメリットがあります。

・ドラムトラップ
ドラムトラップは、円筒によって封水部分を作っている排水トラップです。 封水部分が配管より大きな円筒になっています。

ユニットバスや、新しいお風呂の多くは、ドラムトラップです。

ドラムトラップは水を多く貯めることが可能であるため、封水が蒸発しにくくできています。そのため、長期間旅行などで家を空けたとしても、臭いにくいというメリットがあります。

ただ、円筒状になっているため、手を入れが難しい点がデメリットではあります。

・管トラップ
管トラップは、排水管の途中でS字やU字、P字などの形に大きくカーブさせているタイプの排水トラップです。

水を使わないでいる日が多く続くと排水トラップの封水が蒸発し、嫌な臭いがしてきます。しかし管トラップであれば、嫌な臭いがしたとしても、水を流せば臭いも流すことが可能です。

排水溝の異常が気になったら…原因を知ろう!

お風呂の排水溝の臭いが気になったら、まずその原因を知ることが大切です。原因を理解すれば、その対策をすることも可能となります。

ここでは、お風呂の排水溝の異常が気になったときの原因を解説します。

・目皿の詰まり
もし排水溝の詰まりが気になったら、それは目皿へのゴミの蓄積が原因かもしれません。

目皿とは、排水溝のうえにはめ込まれている蓋のようなものです。目皿があることで、ゴミや髪の毛が排水管へ流れることを防げます。

そのため目皿のうえには、ゴミや髪の毛が貯まりやすくなります。

目皿に貯まったゴミを掃除しないと、排水管はどんどん詰まってしまいます。

・排水トラップの汚れ
排水溝が詰まっていて、目皿を掃除したのにも関わらず、詰まりが解消されないケースもあります。

その場合、排水トラップが汚れている可能性があります。

排水溝へ流れたゴミや髪の毛が排水トラップに引っ掛かり、そこにシャンプーなどの成分が絡まりつき、詰まってしまうのです。

この場合は、排水トラップを掃除することで臭いをなくすことができます。

ただ、椀(ワン)トラップは掃除しやすいですが、ドラムトラップや管トラップは掃除がしにくいです。そのため、歯ブラシなどを活用して、細かく掃除することをおすすめします。

また排水管用の洗浄剤も販売されているため、これを利用するのも手間が少なくてよいでしょう。

・排水管の空気の逆流
排水トラップの中の水が蒸発することによって、下水管からの空気の逆流が起こります。空気の逆流によって、嫌な臭いが充満していることも考えられます。

この場合、水を流せば臭いが解決することが多いです。

もし水を流しても臭いが解消しなかったら、プロの業者に不具合がないか見てもらったほうがよいでしょう。

排水溝のお手入れ方法

お風呂の排水溝からの悪臭を防ぐためにも、普段からお手入れに力を入れることが大切です。

ここでは、お風呂の排水溝のお手入れ方法をお伝えします。家での掃除の参考にしてください。

1.目皿のゴミや髪の毛を取り除く
まずゴム手袋をして、目皿のゴミや髪の毛を取り除きます。このとき細かいゴミが取れないようなら、歯ブラシを利用するのもおすすめです。

2.取り外せる部品を掃除する
ゴミの大部分を取り除いたら、排水溝や蓋など外せるような部品を外しましょう。そしてお風呂場の中性洗剤を歯ブラシやスポンジに付け、汚れを落としていきます。

細かい汚れまで丁寧に落とすことが大切です。また、キレイにした部品は漂白剤につけておくと、より清潔になるのでおすすめです。

3.排水溝の内部を掃除する
排水溝には取り外せない部品もあります。こちらも歯ブラシやスポンジなどでキレイにしていきます。

4.カビを落とす
ここまで中性洗剤で掃除をしてきたと思いますが、カビには中性洗剤が効きません。

そのため、カビ専用の洗剤で落とす必要があります。カビ専用の洗剤を使うときには、ゴム手袋、マスク、換気は必須です。

カビ専用の洗剤を吹きかけ、指定の時間が経ったら水で洗い流しましょう。

以上がお風呂場の排水溝のお手入れの仕方です。日々お風呂場をきちんと掃除をすることで、排水溝からの嫌な臭いを防ぐことが可能です。

まとめ

お風呂場は毎日使うため、汚れが貯まりやすい場所でもあります。その汚れが原因で、嫌な臭いが発生する可能性も。

そのためなるべく臭いを防げるように、定期的にお風呂場の排水溝のお手入れをすることが大切です。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315