水のコラム

気づけば台所の床が水浸しに!その原因と対処法について解説

2022年01月28日  キッチンの水漏れ


「帰宅したら台所の床が水浸しになっていた」
「少し水漏れしていると思っていたけど、突然水浸しになっていた」

など、台所の水漏れで困っていませんか。

台所の床に水が広がってしまうと掃除の手間がかかる上、集合住宅であれば階下の住人にも迷惑がかかってしまう恐れがあります。まずは応急処置をして、原因をはっきりさせて対処しましょう。

この記事では、台所の床が水浸しになる原因と応急処置、対処法について、詳しく解説します。

気づけば台所の床が水浸しに!その原因とは?

台所の床が水浸しになる原因は「水漏れ」です。

では、どこが水漏れしているのか、考えられる部分は蛇口・排水トラップ・排水パイプ・排水ホースです。

それぞれ原因と対処法を見ていきましょう。

■蛇口からの水漏れ
蛇口からの水漏れは「目で見てすぐにわかるから、床が水浸しになるまで放置しておくことは少ないのでは?」と思うかもしれません。

たしかに蛇口の先端からの水漏れであれば、目で見てすぐにわかるので、量も多くないことがほとんどです。

しかし蛇口と給水管の接続部分からの水漏れの場合、シンクをつたって気が付かないうちに床が水浸しになってしまうこともあります。

その場合、蛇口と給水管をつなぐ部分のゴムパッキンを交換する必要があります。

■排水トラップからの水漏れ
排水トラップは、シンクのごみ受けのすぐ下にあるパーツです。

キッチンの排水トラップは大きく分けて3つのサイズがあり、大きな「181φ(φ:パイ)」と小さな「116φ」「メーカー独自サイズのトラップ」に分かれます。形状は、お椀のような形の「ワントラップ」「Sトラップ」などがあります。

ファミリーサイズのキッチンでは181φのワントラップタイプが多く、下水からの臭いや虫の侵入を防ぐ役割をもっています。

排水トラップは排水パイプと接続されていますが、接続部分のパーツに緩みや損傷があると、水漏れが起こります。

■排水パイプからの水漏れ
排水パイプは、排水管と排水トラップをつないでいる部分です。排水トラップ同様に、接続部分に緩みや損傷があると、その部分から水が漏れてしまいます。

■排水ホース
排水ホースは排水パイプと同じく、排水管と排水トラップをつなぐ部分です。ホースが割れている、穴が開いているなどの場合に水漏れが起こります。

床の水漏れを放置することによって起こりうるトラブル

水に濡れた床をそのまま放っておくと、床下まで浸水してしまいます。

浸水するとカビやシロアリ、腐食などが起こりやすくなったり、下の階の天井や壁までも水で濡れてしまったりと、大きな被害を受けてしまいます。そのため放置せず、すぐに拭き取るようにしましょう。

集合住宅の場合には、階下に水が漏れてしまうと下の階の住人の持ち物に被害を及ぼしてしまう恐れもあります。階下の様子は自宅からはわかりませんが、床が水浸しになっている時点ですでに浸水している恐れもありますので、管理会社や大家さんに連絡することをおすすめします。

自宅の水漏れが原因で、水に濡れて使えなくなってしまった物があれば弁償する必要があります。入居時に加入している保険のプランによっては補償してもらえる場合もありますが、迷惑をかけないに越したことはありません。早めに対処しましょう。

台所が水浸しになったときの応急処置

床が水浸しになっているのを発見したら、まず行いたい応急処置は止水栓を閉めることです。止水栓はシンクの下の扉の中に、お湯用と水用の2つがあります。

ハンドルを右に(時計回り)回せば、水を止めることができます。もし止水栓が見つからなければ、部屋に水を供給している元栓を閉めてください。

止水栓を閉めたら、床の水をしっかりと拭き取り乾燥させましょう。雑巾やタオルを使って水を拭いた後、換気をして乾かし、すぐ出せるようであれば扇風機や除湿器を使うのもよいでしょう。

その後はアルコールで除菌し、カビや害虫の発生を防ぎます。ワックスが塗られている床をアルコールで拭くとワックスが溶けて白く変色してしまうため、次亜塩素酸ナトリウムや食器用洗剤を使用するのもおすすめです。

台所の水漏れ対処法

水漏れの原因となっている部分を特定し、応急処置をしたら、本格的に水漏れに対処していきましょう。

部分ごとに対処法を説明していきます。

■蛇口から水漏れしている場合の対処法
ゴムパッキンが古くなっている、損傷している場合には、交換することで蛇口の水漏れを止めることができます。

■排水トラップから水漏れしている場合の対処法
排水トラップからの水漏れは、ナットが緩んでいる、ゴムパッキンが古くなっていることが原因であることが多いです。

ナットが緩んでいる場合にはレンチで閉めれば水漏れは解消します。

ゴムパッキンが古くなっている場合には交換しましょう。手順としては排水トラップをシンクから引き出し、トラップを外し、ゴムパッキンを取り出します。

新しいものと交換し、もとの状態に戻せば完了です。作業が完了したら、水を流してみて問題が起きないかチェックしてください。

■排水パイプから水漏れしている場合の対処法
排水パイプからの水漏れは、パイプとパイプの接続部分のナットが緩んでいる、ゴムパッキンが古くなっていることが原因と考えられます。

ここでも、ナットをきっちりと閉める、ゴムパッキンを交換するといった方法で対処できます。

■排水ホースから水漏れしている場合の対処法
排水ホースが壊れている、割れている、穴が空いているなどの場合には、ホースの交換が必要となります。

シンク下にある排水プレート・防臭ゴムを外し、接続部分のナットを緩めてホース取り出しましょう。新しいホースと古いホースを入れ替えて固定したら、作業は完了です。

自力の対処が難しい時は専門の修理業者に相談を

水漏れの原因となっている部分を特定できれば、自分でも修理は可能です。

しかし、修理作業に慣れていない人や作業に自信のない人が無理に行った結果「作業内容を間違えてしまい被害が拡大した」「取り付けを間違えて水漏れが止まらない」など、より深刻な事態となってしまうことも。

そういった場合には無理に対処しようとせず、プロの業者に依頼しましょう。ただし近年「広告やチラシの内容を見て依頼したら、思っていたより大幅に高い料金を請求された」といったトラブルが増えています。

台所が水浸しになるほどの水漏れはたしかに早急に対処する必要がありますが、正しく応急処置を行えば1分1秒を争う問題でもありません。

業者を実際に利用した人の口コミや評判を確認する、電話で症状を伝えて見積もりをとってもらう、知っている業者に依頼するなど、誠実でない対応をする業者を避けられるような行動をとりましょう。

水道業者に水漏れ修理を依頼するとどれくらいの費用がかかる?

台所の水漏れ修理を水道業者に依頼する際、どれくらいの費用がかかるのかがわからなければ依頼しにくいですよね。

修理費用は作業内容や時間によって異なりますが、ゴムパッキンの交換は5,000~10,000円程度が目安です。排水トラップを交換する場合も同じくらいの費用感で済むでしょう。

排水ホースを交換する場合には、床下を見ないと修理できないため、10,000~1万3,000円程度とやや高くなります。

まとめ

今回は、台所の床が水浸しになる原因と、水漏れの対処法を解説しました。

気づいたときにすでに床が水浸しになっていた場合、早急に対応しなければならず、焦ってしまうこともあるでしょう。

しかし自分で修理した結果、被害が拡大してしまえば対処がより大変になってしまいますから、まずは落ち着いて、原因を特定して応急処置をしてください。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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