水のコラム
風呂釜の交換ってどうすればいい?費用やポイントなどもあわせて解説!
近年、さまざまな種類の給湯システムが普及しています。
お風呂に追い焚き機能のある家庭は多いのではないでしょうか。
風呂釜は浴槽の水を沸かしたり、ぬるくなった残り湯を再加熱したりできる便利な装置です。毎日の入浴に欠かせない風呂釜にトラブルが起きてしまうと、生活に支障が出てしまいますよね。
本記事では風呂釜を交換すべき時期や交換するメリット、風呂釜の種類などを解説します。
風呂釜を交換するべき時期
風呂釜の平均的な使用年数は約10〜15年とされていますが、使用頻度や環境、使い方によって変わります。
風呂釜を取り扱っているメーカーは、保証期間内に機器が故障した場合には、無償もしくは安く対応してくれます。しかし、保証期間は多くの場合2年間と、使用する期間の一部でしかありません。
10年以上経っていれば交換に必要な部品がなく、修理対応自体が難しいこともあり得ます。保証期間はメーカーや販売店によって、追加料金を支払えば3年、5年、10年と延長できるところもあるため、できるだけ長く使いたいと考えるならプラスで保証を付けておくとよいでしょう。
風呂釜を交換することで得られるメリット
風呂釜にトラブルがあったとき「交換だと費用が高くなることから、修理対応できないか」と考える人も多いでしょう。
しかしコストはかかっても、風呂釜を新しいものに交換することで得られるメリットがたくさんあります。
■経年劣化によるトラブルを回避できる
先にお伝えしたとおり、風呂にも耐用年数はあります。
そのため、不具合が起きるごとに修理を行ったとしても、やがては使えなくなります。
古くなった風呂釜のトラブルを根本的に解決するには、交換が妥当なこともあるでしょう。
■熱効率が改善されガス代が安くなる場合がある
新しい風呂釜のなかには、熱効率が改善され、ガス代の節約につながるものもあります。
自分や家族が節約意識をもった行動をあえてとらなくても、毎日自然に使っているだけでガス代を安くできるのは嬉しいですよね。
風呂釜の種類
一般駅な風呂釜は、3種類の製品で分類されています。
■バランス型
「バランス型」の風呂釜は、昔からよく使われているタイプ。古い住宅で使われていることが多いです。
浴室内で浴槽の近くに設置するタイプで「浴室内設置タイプ」と呼ばれることもあります。浴槽と風呂釜を2本のパイプでつなげて、自然体流でお湯を沸かすという仕組みです。
排気は壁に直接穴を開けて吸排気する仕組みで、追い焚き機能限定のタイプや、シャワーへ給湯可能なタイプがあります。給湯能力は、1分間に7Lのお湯しか出すことができません。寒い季節は足りないと感じてしまうでしょう。
■屋外隣接設置型
屋外隣接設置型の風呂釜では、バランス型の風呂釜を浴室に隣接する壁の外に出して設置するタイプの風呂釜となります。
浴室の壁と浴槽を貫通させた配管で、浴槽のお湯を屋外の風呂釜に循環させて加熱するのが特徴です。ガスを燃やし、お湯を加熱する部分が屋外にあるため風呂釜に旧排気管は不要です。浴室に風呂釜を設置しないので、浴室内の圧迫感がありません。
■設置フリー型
設置フリー型の風呂釜は、給湯器のような構造の浴室のみで給湯するタイプとなります。
設置フリー型の風呂釜は屋外設置の壁掛けか据え置き型となります。給湯器と同様にポンプで強制的に循環させる配管で、浴槽内のお湯を給湯器に循環させながら設定された温度や湯量まで沸かすという仕組みです。
従来の給湯器と同様の排熱を回収する、潜熱回収型もあります。これは別名「エコジョーズ」と呼ばれています。
風呂釜の交換にかかる期間とコスト
風呂釜を交換する際にかかる期間は、交換する製品の種類や工事する内容によって変わります。
一般的な期間の目安としては、新しい風呂釜に交換する場合には約2〜4時間程度です。交換するものが同じ種類の製品なのか、違う製品なのかでも交換にかかる時間は変わります。
給湯器に交換する場合は約1日かかるでしょう。浴室入り口の大きさによって、製品が大き過ぎて運び込めないケースがあります。そのような時は追加でリフォームが必要となることもあり、予定よりも時間がかかってしまうことがあります。
ユニットバスへリフォームする場合は、数日〜2週間程度かかります。施工方法によって期間は異なり、場合によっては長期間お風呂を使用できなくなることがあるので事前に業者に確認することをおすすめします。
また、上記以外にも業者の空き状況などのスケジュールによっても工事の期間は異なるので注意しましょう。交換にかかる費用は、風呂釜本体の値段+工事費が基本です。設置する製品によっても変わり、もともとの風呂釜の処分費用、必要な部品などが追加でかかる場合があります。
バランス型の風呂釜の本体の費用は約6〜10万円で工事費は約4万円程度となります。
屋外隣接設置型の風呂釜の本体の費用は約5〜6万円で、工事費は約3万円程度です。
設置フリー型の風呂釜の本体の費用は9〜15万円で工事費は約4万円となります。
このように風呂釜の種類によっても工期や金額は異なるので、ご家庭にあったものを下調べしておくと慌てずに済むでしょう。
風呂釜交換のポイント
風呂釜の交換をするときのポイントは、まずは信頼できる工事業者を選ぶことです。
風呂釜の交換にかかる費用は決して安いものではありません。毎日使う浴室だからこそ、慎重に検討しましょう。風呂釜は、およそ10年間使い続けるものです。しかし、その間にトラブルや故障が発生する可能性も少なくありません。
トラブルが起った際に、相談やメンテナンスなども迅速に対応してくれる業者に依頼すると安心でしょう。アフターサービスの有無は口コミや業者の比較サイトなどで確認できます。
また、風呂釜の設置工事にはガス工事の資格を持った技術者が工事をする必要があります。もしも無資格の者が行ってしまうと事故などのトラブルになりかねません。きちんと資格者がいるのかどうかもしっかりと確認した上で依頼すると安心して任せることができます。
他にも問い合わせた時に親身になって相談に乗ってくれるのか、トラブルが起きたときにすぐに駆けつけてくれるのかというのも大事なポイントとなります。
まとめ
突然風呂釜にトラブルが起きてしまったら、多くの方が焦ってしまうでしょう。まずは冷静になり、どのような対処が適切なのかをしっかりと考えることが大切です。
慌てて適当に業者を選択してしまうと、後悔することもあります。必ず複数の業者から見積もりを取り、金額や工事内容、保証期間などをしっかり比較をして決めましょう。
平均使用期間を越えそうな時期に差し掛かった時や風呂釜に異変が起きた場合など、あらかじめ依頼できそうな業者を調べたり、ご家庭の風呂釜がどのような種類の製品なのかを確認したりしておくことをおすすめします。
1日の疲れを癒すのに重要なお風呂時間。突然トラブルが発生することないように、日々の点検が大切です。