水のコラム

井戸ポンプの修理方法と業者に依頼する際のポイント

2022年06月04日  水回り


家庭内の生活用水としてや災害対策としてなど幅広く活躍する井戸ポンプ。便利な反面、定期的なお手入れをしていなければ、故障や使用時のトラブルを招いてしまいます。

いざ使うときにトラブルに見舞われないため、本記事では井戸トラブルが発生したときの点検方法、修理方法、業者選びのポイントについてご紹介します。井戸ポンプの詳細を知り、正しい知識のもと、トラブルや故障の対処につなげましょう。

井戸ポンプが故障する原因とは

井戸ポンプが故障する原因は主に3つです。現状、井戸ポンプが使用できない場合は以下の症状から原因を探りましょう。

■井戸の詰まり
井戸のストレーナーがゴミなどよって目詰まりしている、または井戸水をくみ上げることで砂などが堆積し、詰まっていることがあります。

井戸水の砂を定期的に除去しなければ井戸内の水深が浅くなり、地下水量が減少することがあります。これらが原因と考えられる場合は、井戸内部を点検し、詰まりが起きやすい部分をチェックし、清掃を行いましょう。

■井戸の凍結
冬期間中に水が出なくなってしまった場合は凍結が考えられます。井戸内部、または配管内の井戸水が凍結し井戸水が出なくなっているのです。

配管自体には断熱材が巻かれていて、井戸水が凍結することはほとんどないものの、大寒波が到来した場合は凍結する恐れがあります。

お住まいの地域が大寒波に襲われた場合、凍結が原因で水が出ない可能性があります。ただ、気温が上がり配管内、または井戸水が溶け出すことで自然に解消されるので特別な対処は不要です。

■井戸の劣化による故障
夏場であるのにもかかわらず井戸水が出ない場合、または水流が弱くなったと感じる場合は、井戸ポンプが劣化によって故障している可能性があります。

一般的に家庭用井戸ポンプの寿命は7年〜10年と言われていますから、それ以上使っている場合、または7年以下であっても使用頻度によっては老朽化することも考えられるため、随時各パーツの点検を行いましょう。

このとき、症状別で点検する箇所が異なるので、以下の項目をチェックしましょう。

断水の場合:井戸ポンプ本体の老朽化
漏水の場合:パッキン、タンクネジなどの老朽化

配管が汚れていたり詰まっていたりする場合はきれいに清掃することで作動します。しかし、上述した症状が見られる場合は、各パーツ、または本体の交換が必要になります。

また、そのほかにも

・モーター音が大きい
・使用していないのにモーターが稼働する
・使用時、電源が落ちてしまう

といった症状が見られる場合は、本体を取り外して点検する必要があるなど大がかりな作業が必要になります。個人の判断で点検するのは避け、専門業者へ点検を依頼するようにしましょう。

井戸のポンプは自分で修理できる?

井戸ポンプを自分で修理することは可能です。

ただし、一人ではできない点や用意しなければならない物がある、大がかりな作業になるため時間に余裕がなければ難しいといった点を考慮しなければなりません。

自分で修理することで最小限の費用で抑えられるメリットはあるものの、井戸ポンプを修理した経験を持つ人が側にいなければ、個人では難しいと考えた方が良いでしょう。

井戸のポンプの修理方法・手順

井戸ポンプを個人で修理するにあたって、必要なものは以下の通りです。

・井戸ポンプ本体
・塩ビ継手(エルボ含む)
・塩ビ管用接着剤
・シールテープ
・防食シール材
・塩ビ管カッター
・レンチやスパナなど
・ドライバー
・保温材
・ビニールテープ

このほか、電動ドリルや電動式のレンチ、ドライバーなどがあると便利です。

まずは現在の井戸ポンプを撤去する作業に入ります。

井戸ポンプのコンセントを抜いたら、井戸ポンプ自体につながった塩ビ管をカッターでカットし、少しずつ引き抜きます。深井戸ポンプは2本の塩ビ管が挿管されているため、2本同時に引き抜く必要があります。

塩ビ管最深部に取り付けられたジェット部分まで引き抜けば配管撤去作業は終了。次に新しいジェットと塩ビ管を組み込み、引き抜いた場所に差し込んでいきます。このとき、ジェットを接着剤でしっかり塩ビ管と接着することが重要です。

接着が甘いと、井戸内にジェットが落下してしまい、取り返しの付かないことになってしまいます。また、接着が甘い場合、隙間から水が漏れてしまうなど正常に機能しなくなることがあります。

ジェットを下にして、塩ビ管を井戸内に挿入します。塩ビ管の長さはどちらも均等のものを使用し、丁寧に挿管しましょう。

塩ビ管をつなぐ→挿管する→つなぐ→挿管する、を繰り返します。

最初に引き抜いた塩ビ管と同様の場所に設置できたら井戸蓋をし、最後にパイプ支持金具でしっかり固定させます。ジェット管を取り付けた方が少し長くなるので、適宜カットして調整し、井戸ポンプの交換は終了です。

どちらが吸込管かわからなくなることを防ぐため、事前にスマホなどで形状を撮影しておくと安心です。

井戸ポンプの修理を依頼するときのポイント

井戸ポンプの修理を業者に依頼するなら信頼できる業者に依頼したいもの。ここでは業者選びを失敗しないため、信頼できる業者選びのポイントについてご紹介します。

■実績
信頼できる業者を選ぶには、まず公式サイトなどからどのような実績を公開しているかをチェックしましょう。

類似した実績であれば、得意分野があり、幅広い分野で修理することが難しいと判断できますし、あらゆる修理実績があれば安心感があり、細部まで依頼できることがイメージできます。

■アフターフォロー
アフターフォローも重要なチェックポイントです。なぜなら、修理したはずなのに調子が悪くなったり改善が見られなかったりした場合、再度依頼しなければならず、まともな料金が掛かってしまうからです。

そういったことを防ぐためにも、アフターフォローが設けられている店舗であるかもチェックしましょう。

■口コミをチェック
実際に業者に依頼し、修理してもらった人の口コミをチェックすることも重要です。その理由は、口コミほど業者の素性を把握できるものがないからです。公式サイトだけを覗いても、もしかすると良い部分しか書かれていないかも知れません。

業者の上澄みだけを把握しても、実際に頼んでみたら改善も見られず、アフターフォローもないため、まともな料金を取られてしまったといったケースも少なくありません。

失敗しない業者を選びたい場合は、「業者名 口コミ」などでネット検索し、実際に使用した顧客の声を一通りチェックし、安心できる業者かどうかを判断しましょう。

まとめ

井戸ポンプは使用頻度や天候などによって故障したり作動しなくなったりすることがあります。定期的なメンテナンスはもちろん、万が一故障した場合は個人の判断ではなく、専門業者に点検してもらうことが大切です。

本記事では井戸ポンプを個人で修理する方法についてもご紹介しましたが、一人で行うことは困難な作業が多いため、実績のある業者に依頼するほうが安心です。

井戸ポンプが正常に作動しない場合は、まずご紹介した点検箇所を一通りチェックし、そのうえで業者へ依頼し、どこが不調かを伝えたうえでどのような対処法が必要か指示を仰ぐようにしましょう。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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