水のコラム

風呂の水漏れは放っておくと危険?対処法と業者の選び方

2022年06月05日  お風呂


お風呂の水漏れってどんな水漏れ?と、少し不思議に思われる方もいるかも知れませんが、お風呂での水漏れトラブルは多く発生しているのです。

水漏れする個所もさまざまで、元々お風呂は水を扱う場所。そのため、家の中で最も水漏れが起きやすい場所といっても過言ではないでしょう。

そこで、お風呂で水漏れを起こす個所や対処法などについて解説します。

お風呂場で水漏れする原因は?

お風呂で水漏れを起こす原因は、水漏れする個所によって違ってきます。
ここでは、お風呂での水漏れを起こす場所や、その原因について解説します。

水栓
お風呂には基本的に、一つは水栓(蛇口)が設置されています。給湯器がつながっていない「在来工法」で作られたお風呂なら、水用とお湯用の2つの水栓がセットになっていることもあります。

ただ普通のユニットバスなら、混合水栓が一つ設置されています。

どんな水栓にも、水漏れを防ぐゴム製のパッキンが使用されていて、このパッキンが劣化もしくは損傷することで、パッキン部分から水漏れを起こします。

また、単純な水栓でなく混合水栓には多くの部品が使用されているので、部品の損耗や損傷によって水漏れを起こすケースもあります。

シャワーヘッド&ホース
シャワーヘッドやホースにも、接続部にパッキンが使われています。
そのため、同じくパッキンが劣化・損傷することで水漏れを起こします。

また、シャワーヘッド本体から水漏れする時は、本体の故障が原因とみて間違いないでしょう。

給湯器とバスタブを繋いでいる穴部
給湯器を利用しているお風呂では、バスタブに給湯器とつながっている穴があります。

この穴は1つの場合と2つの場合があり、どちらともパイプでバスタブと給湯器とがつながっています。

各接合部にはやはりパッキンが使用されているので、パッキンが劣化して損傷していると、そこから水漏れしてしまいます。

また、つながっているパイプ自体が損傷して水漏れを起こしているケースもあります。ただ、このパターンでは見た目では水漏れは発見できないので、「なぜか分からないけれど、バスタブの水が減っていく」時に、プロの業者に点検してもらい発覚することが多いです。

排水栓
バスタブの底には排水栓があり、ここが開くことでバスタブの水を排水することができます。ですが、ゴムパッキンが劣化してくると水圧で髪の毛ほどの隙間からでも、水漏れが生じてしまいます。そして気づかないで放置しておくと、水漏れが酷くなっていきます。

バスタブに浸かっている際に排水の音がしたり、水の量が減っていったりすれば、わざとラップの切れ端などを、排水栓のそばにおいてみましょう。

水漏れしていれば、ラップの切れ端がピッタリ排水栓に貼り付くか、排水されてしまうので水漏れだと分かります。

バスタブのひび割れ
滅多にないと思われるバスタブのひび割れですが、長い間使っていると経年劣化でバスタブがひび割れするケースが多く見られます。

また、5年以上経過すると劣化が始まっていくので、このタイミングで風呂のフタを落としてしまったり、シャワーヘッドを思いっきりバスタブにぶつけたりすると、ひび割れてしまうケースもあります。

床や壁に隙間ができる
ユニットバスの床や壁は、しっかり組み立てられていますが、大きな衝撃を与えると、接合部に隙間ができることがあります。

水漏れとは言い難いのかもしれませんが、場所によってはシャワーの水が噴き出すこともあり得ます。お風呂には直接影響ないと思われそうですが、ユニットバスの外側の木材や石膏ボードにダメージを与えてしまいます。

また、冬場では冷たい外気が入ってきて、お風呂が直ぐに冷えてしまうデメリットもあります。ムカデやクモなどの害虫が侵入する場合もあるので、意外に大きな影響があるのです。

お風呂の水漏れは自分で修理できる?

では、先に解説したお風呂の各所の水漏れを発見した場合、修理は自分でできるのでしょうか?実は、自分でできる修理とそうでない修理があり、DIYに長けている人でもムリな修理も存在します。

水栓の修理は50%
水栓の水漏れ修理では、まず水栓を分解して劣化しているゴムパッキンを交換する必要があります。平たくいえば水道修理となるので、専用の工具が必要となってくるのですが、DIYが得意な人は既にウォーターポンププライヤーと呼ばれる、専用の工具も持っていることでしょう。
それならば、自分で修理することは可能ですが、そうでない方は修理をプロに任せた方が無難です。1回きりのために専用工具を購入して四苦八苦するよりも、プロに依頼してラクに確実に直した方が無難です。

シャワーヘッドは自分で可能・ホースは50%
シャワーヘッドは修理というより、交換した方が早いです。仮にシャワーヘッド本体を分解しても、壊れている部品が手に入る確立はかなり低くなってきます。そのため、シャワーヘッドからの水漏れは新しく交換するなら、99%自分で修理が可能となります。

一方で、ホースはというと、接続部のパッキン交換ならこれも99%自分で交換可能ですが、ホース自体を変えるとなると知識と技術が必要なので、単にホースを購入すればよいだけに留まりません。

シャワーヘッドとのネジの口径を合わせないとダメですし、混合水栓との接合部の口径も合わす必要があるので、変換アタッチメントの利用などそれなりの知識がないと、自分での修理は難しいでしょう。

給湯器とバスタブを繋いでいる穴部の修理はプロでないとムリ
給湯器とバスタブを繋いでいる穴部の水漏れは、素人ではムリです。単に分解して部品を交換するだけでは終わらず、給湯器側のチェックも必要になってきます。

下手に触って給湯器を壊してしまうと、とんでもない高額な費用が発生してしまいます。ですから、この部分の修理はDIYが得意でも手を出さないで、プロの修理業者に任せましょう。

排水栓は自分で修理可能
排水栓はゴムパッキンを交換するか、排水栓自体を交換すれば水漏れは直ります。排水栓自体も、上に引き上げれば外れる仕組みとなっているので、大きな力を必要としないで取り替えることができます。

ただし、バスタブのメーカーや型番が分からないと合致する排水栓を購入できないので、そこが分からない人は、プロの修理業者に依頼しましょう。

バスタブのひび割れはプロに依頼
バスタブのひび割れの修理には、バスタブを交換するか、浴槽コーティングを行なうかになってきます。バスタブを交換する際に、給湯器につながっていない置き型のバスタブなら、自分で交換することが可能ですが、給湯器につながっているバスタブならプロに依頼するしかありません。

また、浴槽コーティングを施すのもプロでないとできないので、自分で修理することはできません。

床や壁の隙間の修理もプロに依頼
床や壁のスキマの修理も、単に隙間を埋めるのでなく原状復帰する修理が必要です。でないと、現在の隙間をパテなどで埋めても、次々に隙間は広がっていき、最終的にプロに頼むことになってしまうのです。

お風呂の水漏れ修理は水道業者に依頼しよう

先に修理が自分で可能かプロでないと無理かを解説しましたが、見てのとおり多くはプロに頼むことになっています。

そこで、ここではお風呂の水漏れ修理をプロの水道業者に依頼する際の、手順を解説します。

複数の現地調査料無料の業者に見積もりを依頼する
お風呂の水漏れの修理を水道業者に依頼する際には、まず見積もりをしてもらうのが先決となってきます。見積もりは、状況を見ないと分からないので現地にて水漏れの状況を確認してから、見積もりが行なわれます。

この時、現地調査が無料、見積もりも無料の業者を選びましょう。そして、1社で決定しないで、複数の業者に依頼することをおススメします。

見積もり以外の費用の請求がないか確認しておく
見積もりが出たら費用を確認して、見積もりの費用以外に請求がないことをしっかり確認しておく必要があります。「開けてみないとわからない」といわれたら、どの業者も同じようになるのかを確認します。

実際に、給湯器とつながっている穴からの水漏れだと、どこが水漏れしているか分解しないとわからないので、そのような答えになる可能性は高いです。

しかし、多く修理を経験している業者では、修理箇所を予測して修理費を見積もれるかも知れません。

いずれにしても、後からの請求ほど怖いモノはありませんから、できるだけ事前見積もりで修理費用を算出してもらいましょう。

お風呂の水漏れ修理、費用相場と工期

ではここで、お風呂のタイプ別の修理費と工期を、参考までにお伝えしておきます。

ここでの修理費はあくまでも、参考でありシャワーヘッド本体の価格など本体価格が広い製品もあるので、参考として捉えてください。

もしかすると、ここで提示している以上の修理費が、発生する場合があるかも知れません。

水漏れ修理の相場費用と工期一覧(参考)
・お風呂の床や壁の修理:約3万円~10万円 [工期1~2日]
・シャワーヘッドの交換:約1万円~ [工期1日](シャワーヘッドの本体価格によって費用が変わる)
・シャワーホースの交換:約1万円~2万円 [工期1日]
・バスタブの交換:約5万円~60万円 [工期1~2日]
・バスタブのコーティング:約15万円~18万円 [工期2~3日]
・水栓修理:約5,000円~1万円 [工期1日]
・水栓交換:約2万円~4万円 [工期1日]
・給湯器との接続の穴修理:約1万円~ [工期1~2日](状況によっては費用が高くなり、工期も変動する)

まとめ

お風呂の水漏れは、色々な個所で起きてしまいます。どの場所で起きても、水漏れを発見したら早急に修理しないと、水圧で被害が拡大する恐れも考えられます。

排水栓の水漏れなどは、交換してしまえば直るので自分で修理できますが、少しでも工具を必要する修理は、はじめからプロに依頼した方が確実です。

特に、バスタブのひび割れは交換するのかコーキングで直るのか、プロでないと判断できません。もしも、バスタブにひび割れが起きてしまったら、直ぐに水道業者に連絡して診断してもらいましょう。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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