水のコラム

分岐水栓の取り付けは自分でできる?依頼するときの費用相場も紹介

2022年06月30日  水回り

蛇口の分岐水栓の取り付けを考える際、自分で作業して取り付けられるのか気になりますよね。

しかし、分岐水栓の設置に関する説明書を読んでもわかりにくい場合や、専用の工具が必要になる場合があるなど、設置が難しく感じるかもしれません。

では、分岐水栓の取り付けを自分で行うことはできるのでしょうか?
今回は、分岐水栓を自分で取り付ける際の取り付け方や業者に依頼する時の費用相場について解説します。

分岐水栓の取り付けは自力でできる?

分岐水栓は、自分で取り付けられるのか不安な人も多くいますが、分岐水栓は自分で取り付けることが可能です。

大掛かりな水道工事の場合は、各自治体が定めた専門の業者に依頼しなければいけませんが、蛇口の取り付けや部品の交換など、簡易的な作業であれば、自力で行うことができます。

しかし、分岐水栓にもさまざまな種類があるため、家庭によって適切な分岐水栓を選ぶ必要があります。

また、取り付けが甘いと水が漏れたり、破損する恐れがあります。自力で取り付けた際には、すべて自己責任なので、保証やサポートはありません。

分岐水栓にタイプによっては、蛇口全体を取り外す必要があるため、自力での作業がどうしても難しい場合は、業者に依頼する必要があります。

食洗機の分岐水栓を選ぶときのポイント

食洗機の分岐水栓を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

ホームセンターやネットショップ、カタログなどを見ても、分岐水栓の種類は数多く、初めて取り付ける人や取り付け経験があまりない人は、選び方に困ってしまいますよね。取り付けに失敗しないためにも、慎重に適切な分岐水栓を選びましょう。

多くの家庭では、蛇口が全メーカー共通の単水栓かお湯と水がわかれて出てくる混合水栓が設置されていることが一般的です。これらの水栓の種類だった場合は、汎用品の分岐水栓を利用できるため、手軽に入手できるでしょう。

また、この分岐水栓の場合は全体でも4種類程度しかないため、迷うことなく適切な分岐水栓がすぐに見つかるでしょう。

しかし、各メーカーで独自でデザインされた分岐水栓の場合は注意が必要です。この場合の分岐水栓は、汎用品では対応していなく、専用の水栓を選んで取り付ける必要があります。

そのため、一般的な分岐水栓と比べると、探すのに多少手間がかかるでしょう。

自宅の分岐水栓がどのようなタイプか判断する際に、確認すべきポイントがあります。ここでは、分岐水栓のメーカーや製造番号が確認できる場合と確認できない場合についても解説します。

蛇口のメーカーが確認できる場合
蛇口のメーカーについては、蛇口本体の裏側などにメーカー名や製造番号がシールで貼られている場合があります。

このシールに記載されている情報を控えておき、メーカーのホームページなどから問い合わせることによって、水栓の年式や型番を確認できます。

基本的に、分岐水栓は品番ごとに掲載されているので、分岐水栓のメーカーのページ内で、適合した品番を購入すれば大丈夫です。

また、品番を検索して一気にその商品ページに移ることも可能な場合があります。

蛇口のメーカーが確認できない場合
蛇口によってはシールが最初から貼られていなかったり、シールの文字がかすれて読めない場合があります。その場合には、パナソニックの分岐水栓サポートデスクを活用しましょう。

この分岐水栓サポートサービスは、メーカーや製造番号が把握できなくても、写真を撮って送ることで、適切な分岐水栓を紹介してもらえる便利なサービスです。

また、サポートの対応もスピーディーなので、生活に大きな影響を与えることなく早期改善が期待できます。

自力で食洗機の分岐水栓を取り付けるには?

自力で分岐水栓を取り付けるには、どのような準備と作業が必要になるでしょうか?まず、自力で分岐水栓の取り付けを始めるには、専用の工具を揃える必要があります。

主に、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーなどのレンチ類とドライバーです。分岐水栓の取り付けには、レンチ類は必須のアイテムなので、事前にサイズを確認しておきましょう。

サイズがわからない場合は、サイズを調整できるモンキーレンチやウォーターポンププライヤーを活用しましょう。サイズが事前にわかっている場合は、しっかり固定できる通常のレンチを使用しましょう。

ドライバーは、水栓の形状によっては必要ありません。しかし、シングルレバーの混合水栓などは、ドライバーがないと分解できないので、必ず準備しましょう。

ドライバーは、状況によってプラスドライバーが必要になる場合とマイナスドライバーが必要になる場合があります。ドライバーセットなどを準備して、どちらにも対応できるようにしておくと安心です。

また、分岐水栓によっては専用の工具が新たに必要になるケースがあるので、分解する前に確認しておきましょう。適切な分岐水栓と工具が揃ったら、実際に自分で取り付けていきます。

主な手順は、まずシンク下にある止水栓を閉めて水の流れを止めます。その後、蛇口の本体を分解し、新しい分岐水栓を取り付けていきます。

分岐水栓を取り付けたら、蛇口を組み立て、分岐部分をしっかり締めて固定します。取り付け終わったら、最後に水漏れがないかを確認して作業完了です。

通常、止水栓はシンク下にありますが、見当たらない場合は、水道の元栓から閉めても同じように作業できます。ただし、水道の元栓を閉めている最中は、トイレや洗面台が使用できなくなるので、状況に応じて閉めるか判断しましょう。

分岐水栓の取り付けは、最後に水漏れがないか確認することが大切ですが、これ以外にも取り付けに関して注意すべきポイントがあります。

まず、水がお湯かを決めておくことです。両方使用できる混合水栓の場合、分岐水栓をどちらにしたらよいのか迷ってしまいますよね。

食洗機は、お湯の方が汚れが落ちそうなイメージがありますが、ガス代が上がってしまう可能性があります。しかし、食洗機でお湯を生成する時間を短縮でき、電気でお湯を沸かす場合は電気代の節約になります。

お湯に対応していない食洗機にはそもそも適用できませんが、自宅の食洗機の使用環境によって、注意しなければいけません。

このほかにも、分岐水栓を適切な位置に取り付けるということがポイントです。

組み立てる際に、分岐方向が固定されてしまうモデルもあり、蛇口に対してどちらに食洗機を設置するかによっては、配管チューブを大きく引き回す必要が出てきます。その場合は、キッチンの使いやすさにも影響してしまうので、事前に食洗機の設置場所を決めておくことが大切です。

分岐水栓の取り付けを依頼するときの費用相場

分岐水栓を自分で取り付けるのが難しい場合は、業者に修理を依頼することになりますが、費用相場については気になる部分ですよね。

費用相場は、家電量販店に依頼した場合と、水道工事業者に依頼した場合とで異なります。

まず、家電量販店に依頼した場合ですが、食洗機の取り付けは約5,000円、分岐水栓のみの取り付けは約4,000円が相場です。

家電量販店は、手頃な価格で取り付けを依頼できますが、依頼する家電量販店で購入した食洗機や分岐水栓しか対応していないケースも多いため、限られた選択肢の中から取り付けをすることになるでしょう。

水道工事業者に依頼した場合は、食洗機の取り付けが約2万円から3万円、分岐水栓のみの取り付けで約1万5,000円が相場です。

水道業者に依頼する場合は、家電量販店に依頼する時に比べて、費用が高くなってしまう傾向がありますが、食洗機や分岐水栓を事前に用意して、持ち込みで依頼することもできるので、融通が効くのが特徴です。

また、業者によってサービス内容の範囲や料金設定に幅があるので、事前に相場と照らし合わせて費用を確認しておきましょう。

まとめ

この記事では、分岐水栓を自分で取り付ける方法や注意点、業者に依頼した際の費用相場について解説しました。

自分で分岐水栓を取り付けることで、費用は抑えられますが、しっかり手順を確認して作業しないと、外せなくなったり故障してしまうトラブルが発生する可能性があるので、自力で行う場合は、慎重に作業しましょう。

少しでも取り付け方法がわからない場合は、メーカーの問い合わせや修理業者の力を借りて、安全に取り付けるように心がけることが大切です。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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