水のコラム
水道パッキン交換費用はどのくらい必要？寿命・交換時期も解説
「水を使っていない状況でも、蛇口から水漏れが止まらない」というとき、理由としては水道パッキンの劣化が考えられます。
水道パッキンは自分でも簡単に交換できるので、交換方法や交換すべきタイミングについて知っておきましょう。今回は、パッキンの交換費用及び水道の寿命と交換時期について解説していきます。
水道パッキンの寿命は？
蛇口を正常に使うための水道パッキンは、ゴム製で配管のジョイント部分に用いられています。このパッキンはいずれ交換が必要なものです。パッキンの寿命は10年くらいといわれています。
毎日使えば傷みも速く、10年に満たなくても換えなければならないときもあります。パッキンは水流で劣化しやすく、水圧が原因となって形が変わってくることも。このように形が歪んでくると、金属部・プラスチック部との隙間が生まれ、水漏れを起こす危険があります。
仮に使い始めから5・6年しか経っていなくとも、閉じた蛇口から水漏れを起こしていたらパッキンの傷みを考えた方がいいでしょう。ちなみに、パッキンには以下5タイプがあります。
パッキンのタイプ
・平型パッキン：平でリング形状のもの
・O型リング：ワッカ型のもの
・三角型パッキン：形はOリングと似ている、表面が台形型になっている
・U型パッキン：裏面に溝のあるもの
・コマ型パッキン：蛇口内のコマと接合する
以上、どれもが一般家庭で使われているものです。
水道パッキンの交換費用
水道用パッキンの交換費用は、交換方法により違ってきます。
例をあげると自力で交換するときは、パーツ代のみで大丈夫なので、150〜200円ほど。しかし、交換作業にはレンチやウォーターポンプフライヤーなど各種の道具が必需なので、これらを揃えるとなると1,000〜3000円くらいかかります。
道具類があらかじめ揃っている場合、1,000円もかからず修理をできます。コストダウンのためリーズナブルに済む方法ですが、取り付けに慎重にならないと水漏れ原因となるので注意しましょう。
専門業者に依頼
また、専門業者に頼むとパーツ費用＋作業料金、さらに出張料金がかかります。料金は業者によってまちまちですが、5,000〜10,000円くらいが相場となります。
ちなみに、水道蛇口（水栓）が古いと、水道蛇口本体の交換が必要となります。その際の料金は、基本料金が10,000円〜20,000円程度＋水道蛇口本体価格が相場です。水道蛇口本体（水栓）は大体15,000円〜で、様々な種類があります。
また、蛇口のタイプによっては、相場以上にかかってくるかもしれません。道具を準備しなければ交換できないなら専門業者に頼む場合と大差ないでしょう。どちらにするかは、利点・不利点を考えた上で決めましょう。
水道パッキンの交換方法
水道パッキンは水道栓パーツを組み立てる上でなくてはならないパーツです。
この部分に不具合があれば、水漏れを引き起こし水道栓として役目を果たせなくなるでしょう。パッキンを取り付けるときは、すき間を作らないための間違いのない手順が必須です。
また、水栓のタイプによっても装着方法が違ってきます。タイプごとに違う進め方やネジの装着方法、各部品の取り外し方に注意しながら作業を行ってください。
単水道栓蛇口パッキン交換方法
ここでは「ハンドルから水漏れしている」場合について説明します。準備するものは下記の通りです。
・交換する三角パッキン：サイズや使用方法に合わせたパッキンを購入しましょう。
・モンキーレンチ：ハンドルを固定している色付きビスを取り外すときに使います。
1. 元栓を必ず閉める
水道の元栓は、自宅が一戸建てか集合住宅かにより変わってきます。バルブを左回りに回すと、排水を停止できます。元栓を閉めたら水が出ていないことをきちんと再確認してから作業に入りましょう。
2. ハンドル上部を回してビスを外す
ハンドル上部の色付きビスを外します。手だけでは取り外せないので、モンキーレンチであらかじめ緩めてから外すと、スムーズです。
3. ハンドルを外す
ハンドルを上に引き抜きます。
4. 三角型パッキンを交換する
上部固定ナットを外します。モンキーレンチで幾分緩めてから指で回し取り外します。黒い三角型パッキンを交換することで水漏れを防げます。
5.元通りにして水漏れがなければ終了
ハンドルを装着して、水を流し、水漏れがなければ交換終了です。
ハンドル混合水栓パッキンの交換
ここでは、「クランクから水漏れしている」場合について説明します。準備するものは下記の通りです。
・交換する三角パッキン：サイズや使用方法に合わせたパッキンを購入しましょう。
・モンキーレンチ：クランクのジョイント部ナットを取り外すときに使います。
・用済みタオル：水道栓から残留水が垂れてくるので周辺を濡らさないために用意します。
1. 元栓を必ず閉める
水道の元栓は、自宅が一戸建てか集合住宅かにより変わってきます。元栓の場所は上述のように自宅によって異なります。元栓を閉めないで作業してしまうと多量の水が流れ出すので、注意が必要です。
2. クランクのナットを取り外す
クランクのナットをモンキーレンチで外します。ナットは２つの箇所にあるので両方を均一に緩めていき、同じタイミングで外すようにしましょう。
3. パッキンを交換する
使用済みパッキンを外し、新品のパッキンと交換します。
4. 元通りにして終了
元通りにしたら水漏れチェックをして終了です。
なお、作業手順はどこから水漏れしているかによって、変わってきます。作業前にどの部分から水漏れが起こっているのか確かめておくことが重要です。
水道栓の1パーツである水道パッキンは、目視できないので傷み状況が判別しづらいところがあります。パッキンの寿命は長くても10年ほどと考えるのが無難です。よって、そのタイミングがきたらいつでも交換できるように準備しておきましょう。
水道パッキンは自力で取り付けられますが、不慣れな人には、専門業者に頼むことをおすすめします。費用は高くなってしまいますが、専門技術をもつプロが作業をするので確実です。
業者に依頼する際の注意点
水漏れ修理の費用では、料金のトラブルがよく起こります
例をあげると、以下のようなトラブルです。
・前もった説明もなく、基本料とは別に作業・出張費用を請求された
・現場見積もりをとった後に断ったところ、出張・見積もり費用を請求された
・事前見積もり書よりも高額な料金を請求された
料金のトラブルには、業者サイドの説明不足によるトラブルといった陰湿なケースの他に、修理依頼者と水道業者のす違いによるものもしばしばあります。
しかし、水道修理は現場でみて確認しないとわかりません。電話で話した内容では「パッキン交換のみ」と判断されても、蓋を開けてみると蛇口の経年劣化による水漏れで、蛇口交換が必要だったということはよくあるケースです。
修理前料金チェックポイント
・見積もりされた費用は総額か
・作業前に最終見積もり書を出してもらえるか
・現場見積もりのときに断った場合に別途かかる費用はあるか？
あらかじめしっかりとチェックすることにより、水道修理の費用トラブルの多くを避けることができます。
水道修理業者の費用見積もりをお願いするときは、一括見積りがスムーズ。依頼内容を入力すると修理業者から連絡が来て、訪問・電話見積もりを実施してもらえます。 業者によってオリジナルのサービスがあるので、希望にマッチする専門業者を比較して決めましょう。
まとめ
今回は、水道パッキンの交換費用の相場、その寿命・交換時期についても解説してきました。この記事を読む前よりも知識を得られたと思います。
ぜひ今後の水道メンテナンスの参考にしてみてください。
