水のコラム

お風呂の排水口にトラップがない!対処方法を解説!

2022年10月18日  お風呂

排水口にある排水トラップという部品をご存知でしょうか。私たちが快適に浴室を利用するために排水トラップは重要な役割を持っており欠かせない部品です。そこで今回は排水トラップの役割、排水トラップがない場合の対処法、お風呂の排水トラップを掃除する方法、作業を業者に依頼することについて詳しく解説します。

排水口トラップは重要パーツの一つ!

排水口の部品の一つである排水トラップは重要な役割を果たしています。ここでは排水トラップの役割と種類をご紹介します。

排水トラップの役割
排水口は奥で排水管とつながっています。排水管には汚水が流れているということもあり、悪臭や害虫が存在しています。しかし、私たちは悪臭や害虫に悩まされることなく快適に水周りを利用できています。それは排水トラップがあるからです。

排水トラップには封水と呼ばれる水が貯められています。この封水が排水管から来る悪臭や害虫を防いでくれています。

もしもお風呂やキッチンの排水口から嫌な臭いがしたり害虫が発生していたりすれば、排水トラップに何か原因があるかもしれません。

排水トラップの種類:椀トラップ
椀トラップと呼ばれる排水トラップはその名の通りお椀のような形をしています。構造がシンプルであり掃除がしやすいというメリットがあります。しかし、封水が本来の役割を果たせなくなる「破封」と呼ばれる現象が起きやすいという欠点もあります。

排水トラップの種類:ドラムトラップ
排水口がドラム上の構造をしている場合ドラムトラップが使用されています。こちらの長所としては構造上比較的多くの水を溜められて、封水が底尽きる心配が少ないという点が挙げられます。一方でほかのタイプと違い、排水が流れると同時にトラップも洗浄される自己洗浄作用がありません。定期的に掃除しないとつまりが起きやすいという懸念点があります。

管トラップ
一般家庭に普及しているタイプがこちらの管トラップです。S字、U字、P字のように管を湾曲させることで水を溜められるようになります。他に比べてコンパクトな構造でスペースを取らないというメリットがあります。しかし、髪の毛などのゴミが溜まりやすいデメリットがあるため定期的な掃除が必須です。

お風呂の排水トラップがない場合の対処法

お風呂の排水トラップがもともとない場合にはどうすべきなのでしょうか。また、排水トラップがあっても機能しなくなる可能性があります。ここでは排水トラップがない場合の対処法と、設置されていても注意すべき点について解説します。

もともと排水トラップがない場合
先述の通り排水トラップは排水管からの悪臭や害虫を防ぐための重要な役割を持っているため基本的には設置されています。しかし、築年数が古い賃貸物件など一部の物件ではもともと排水トラップが設置されていないことがあります。そのため、悪臭の逆流や害虫の浸入に悩まされる危険性があります。

そんな時には新たに排水トラップや防臭キャップを設置することがおすすめです。排水トラップや防臭キャップはホームセンターやインターネットショップで簡単に購入可能です。設置方法も説明書に沿って行えば非常に簡単で、1,000円程度で購入できるため検討してみてください。

購入の際には自宅の排水口にフィットする製品かどうかを確認して購入しましょう。排水トラップや防臭キャップ設置後に、排水口にフタ(排水口を覆えるなら鍋でも可)をするとより効果が期待できます。

排水トラップがあっても注意が必要
排水トラップがあるからと言って安心してはいけません。排水トラップは封水がある限り効果を発揮してくれます。つまり封水がそこ尽きてしまうと、排水トラップがない状態と同じになってしまいます。

数日間の旅行や長期間家を空ける際には、水道を使わなくなるため排水トラップの封水がそこ尽きてしまう可能性があります。家を空けている間に悪臭が逆流し害虫が侵入してくることはなんとしても避けたいですよね。

そんな時には上でご紹介した排水口にフタをする方法が簡単でおすすめです。非常にアナログな方法ですが、封水がそこ尽きてしまっても悪臭の逆流と害虫の浸入を防げます。ぜひ実践してみてください。

自分でお風呂の排水口を掃除する方法

排水トラップの機能を維持するためには定期的に掃除することが大切です。ここではお風呂の排水口を掃除する方法をご紹介します。

浴室の排水トラップはヘアキャッチャー、封水筒、排水ピースから成っています。これらの部品に髪の毛や石鹸カスなどの汚れが溜まると排水口がつまってしまいます。これらを除去して清潔を維持することが大切です。

では掃除方法です。まずは排水口のカバーを取り外しましょう。カバーの下にはヘアキャッチャーと封水筒があります。そのつまみを持ちながら取り外してください。その後は大きなゴミを取り除き、歯ブラシなどを利用して付着した汚れを綺麗に落としてください。この時にゴミや汚れをそのまま流してしまうとつまってしまうので、流さずにゴミ袋に入れて処理しましょう。封水筒下には排水ピースがあります。こちらにも汚れが付着しているので綺麗に落としましょう。全ての部品を掃除し終わったらこれまでと逆の順番で部品を戻していき、最後に水が問題なく流れるか確認して完了です。

掃除の際に各部品の状態を確認して異常が見られれば新しい部品に交換するようにすると、今後のつまり予防にも効果的です。

自分で掃除が難しい時は業者への依頼も検討しよう!

基本的に排水トラップの問題や排水トラップから来るつまりの問題は、適切に対処することで自分でも解決できるとわかりました。しかし、排水トラップは排水口の奥にある排水管と関係している部分であるため、自力で対処できない場合もあります。さらに、排水トラップ以外に原因があってつまりが発生している場合には上記の方法で解決できません。

自分で解決策を施しても解消できないような場合には、無理に作業を継続することはやめましょう。状況が今よりも悪化してしまえば部品の破損や排水口が故障してしまう恐れがあります。

そのような場合には速やかに専門業者に依頼することをおすすめします。自分では見つけられなかった部分に根本的な原因があるかもしれません。専門業者に依頼することで問題を根本から解決してくれ、今後は快適に利用できるようになるでしょう。自己処理に比べて費用は掛かりますが、確実に解決できるためとてもおすすめです。

業者に依頼する際にはあらかじめ準備が必要です。どのような症状があるのかを明確に説明すること、作業内容を確認すること、業者の施工実績や利用者の口コミを確認すること、見積もりを出してもらうことです。これらは業者に依頼してからトラブルに発展しないための重要な工程です。面倒と思わずにこれらの準備して依頼する業者を選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は排水トラップの役割、排水トラップが設置されていない場合の対処方法、排水トラップの掃除方法、作業を業者に依頼することについて解説してきました。排水トラップは排水管からの悪臭や害虫を防ぐ機能を持っており、私たちが快適に水回りを利用するためにはなくてはならない存在でした。古い物件の場合には排水トラップが備えられていないことがありますが、その場合の効果的な対処法がありました。また、機能を維持するためには掃除して清潔を保つことが大切だとわかりました。もしも自分で問題が解消できないと感じた場合には速やかに業者に依頼して根本から解決してもらいましょう。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315