水のコラム

トイレの便座が温まらない理由は?

2022年11月03日  トイレ

トイレに座ったとき、温かいはずの暖房便座が冷たいととても驚きますよね。便座が温まらないと故障かなと思う人が多いでしょう。しかし、暖房便座が温まらない原因は必ずしも故障とは限りません。

本記事では、トイレの便座が温まらなかった場合の原因と対策、故障や不具合を防ぐ方法について詳しく解説します。

トイレの便座が温まらない理由

トイレのトラブルで、暖房便座が温まらないというケースは少なくありません。

故障だと決めつける前に、確認しておくべきことがいくつかあります。以下ではトラブルの原因について詳しく解説していきます。

温度設定が低いままになっている
便座の温度設定を確認しましょう。便座の温度は3~5段階、32~40℃程度で調節できるようになっています。

この温度設定を切り、暖房機能を使わずに使用している人も多いと思います。温度設定を切っておくと便座は温かくならないため、温度設定を確認しましょう。

節電モード
ウォシュレットのなかには節電モードの機能が付いたものもあります。節電モードは、トイレがあまり使われない時間帯を自動で判断し、ヒーターを切ったり便座の温度を下げたりする機能です。

そのため、節電モードになっていると便座が座ったときに温まっていないことがあります。

便座を温かくしたい場合は、節電モードを切りましょう。節電モードになっているときはウォシュレットの節電モードの表示がONになっているのですぐにわかるはずです。

ウォシュレットのソフトのエラー
ウォシュレットは、内蔵されているソフトで動作しています。ソフトに何かしらの理由でエラーが起こっていると、通常通り作動しなくなってしまうことがあります。

もし、ウォシュレットが動かなくなってしまったら電源を一度落とし、再度電源を入れてみましょう。エラーが解消されて動くようになるかもしれません。

長時間の使用
暖房便座に長時間座っていると、自動的にヒーターが切れたり、便座の温度調節機能が切れたりすることがあります。

これは、長時間使用することによる低温やけどを防ぐための暖房便座の機能です。トイレの機種によって異なりますが、20分ほど使用していると、ウォシュレットが温度設定を自動で調節してくれる仕様になっています。

暖房便座を長時間使用すると低温やけどになる恐れがあるため、やめましょう。

便座カバーの使用
便座にカバーをかけて使用している人も多いと思います。実際に、暖房便座に使える専用の便座カバーは販売されています。しかし、大手メーカーはウォシュレットに暖房便座用カバーを付けて使用した場合は保証の対象外としています。

理由は、便座や蓋の開閉の機能に不具合を生じさせる可能性があることや、ウォシュレットのスイッチ・センサーが上手く働かなくなること、便座の蓋が便座に合わず、開閉部分に負担がかかり故障の原因になることなどが挙げられます。

ウォシュレットには通常着座センサーが備わっており、人が便座に座ることによって着座センサーがそれを検知して便座が温かくなります。

便座カバーを暖房便座にかけて使用すると、この着座センサーが入りっぱなしになり、いざ使用するときに便座が冷たくなってしまうことがあります。その他にも、脱臭機能が作動しっぱなしになったりシャワーが出たりする恐れがあります。

便座カバーの使用は多くのリスクがあります。それを踏まえて、メーカーでは便座カバーを付けてトイレを使用した場合、保証の対象外にしているのです。このことをきちんと認識し、便座カバーを使用するかどうか判断しましょう。

ウォシュレットが故障している場合はどうすればいい?

ご紹介した方法で確認しても便座が温まらない場合は故障しているかもしれません。故障が疑われる場合の対処法についてご紹介します。

着座センサーをチェックしよう
暖房便座に浅く腰かけていたり、長時間使用したりすると、センサーが誤作動を起こしてしまうことがあります。

着座センサーの反応が悪い場合は、一度便座から立ち上がり、再度座ってみると、解消されることがあります。センサーは人が便座に深く腰掛けないと正常に作動しません。日頃からトイレの使い方に気を付けましょう。

また、センサーは水滴や汚れが付着してしまうと感度が悪くなります。その場合は一度ウォシュレットの電源を切り、センサー部分を堅く絞った布で水拭きしましょう。

操作基板のエラー
ウォシュレットを操作するための操作基板が壊れていて作動しなくなるというケースもあります。

ソフトが一時的にエラーを起こしているだけなら一度電源を落として入れなおすと解決する場合があります。しかし、操作基板そのものが故障していた場合は交換が必要になります。修理費用や見積もりをメーカーに問い合わせてみましょう。

温度センサーの不具合
暖房便座の内部には便座ヒーターと温度センサーが内蔵されています。操作基板は正常に動くのに便座が温まらないという場合、温度センサーが不具合を起こしているかもしれません。温度センサーが故障してしまったら、交換が必要になります。

こちらも修理費用や見積もりをメーカーに問い合わせてみましょう。

便座ヒーターの断線
便座内部には便座ヒーターが敷き詰められており、それによって便座が温かくなります。便座ヒーターはコードを通してウォシュレット本体と繋がっていますが、便座を何度も閉会するとコード部分に負荷がかかり、断線してしまうことがあります。

15年以上の長期間にわたってウォシュレットを使っているご家庭は、このコードが断線していないかどうか注意して見たほうがいいでしょう。コードが断線したまま使用を続けると、発火する恐れがあります。

便座ヒーターのコードが断線している場合、本体ごと買い替えることをおすすめします。

ウォシュレットの故障や不具合を防ぐには

ウォシュレットの劣化を防ぐには、センサー部分やノズルを定期的に掃除し、こまめに点検することが大切です。ウォシュレットの故障を防ぐためにもきちんと実施したいものです。

ウォシュレットの耐用年数は7~10年といわれています。もし不具合が起きてしまったら、買い替えた方がいいケースもあります。自分で判断するのは難しい場合はメーカーやトイレの修理業者、水道業者に相談し、判断を仰ぎましょう。プロの業者ならトイレの構造や排水管の形状を熟知しているので安心です。

急を要する場合は水道業者へ依頼することをおすすめします。自宅まで迅速にかけつけてくれ、不具合の原因を特定してくれます。

業者を選ぶ際には、自治体から認可されている水道局指定業者かどうか、料金が明瞭か、保障やアフターサービスの内容は充実しているかなどをきちんと確認しておきましょう。

まとめ

ウォシュレットに不具合が生じたら、ご紹介した解決方法を試してみてください。自分で対処できないときは、メーカーに相談しましょう。

ただしメーカーだと、電話がなかなかつながらなかったり、修理に来るまでに時間がかかったりすることがあるため、水道業者に頼むのがおすすめです。

水道業者は、水回りのトラブルに関する判断力と技術力をもっており、トイレの構造や排水管の形状を熟知しているので安心してお任せできます。

急いでトイレを直したい人は、メーカーではなく水道業者に頼むとよいでしょう。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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