水のコラム

ウォシュレットを自分で交換する場合の方法・費用相場・注意点とは

2022年12月26日  トイレ

使用による色あせや劣化、使いにくさなどが気になると「ウォシュレットを買い替えて、自分で交換してみようかな?」と考える方も多いのではないでしょうか。

結論から述べると、ウォシュレットを素人が交換することは可能です。ただし、同じように自分でできないか考えた結果、失敗した経験のある方も少なくありません。

そこで本記事では、ウォシュレットの交換に押さえておきたいポイントや交換時期、主な失敗例をご紹介します。ウォシュレットの交換を適切に行えるよう、しっかりと読み進めていきましょう。

ウォシュレットの交換時期

ウォシュレットを新しいものへと交換する前に、平均寿命や交換が必要な場合の不具合について把握することが大切です。

なぜなら新しいものへと交換しなくても、修理に出すだけで再度使用可能になる場合があるからです。ここではウォシュレットの平均寿命と交換すべき不具合について見ていきましょう。

寿命は7年~10年
ウォシュレットの平均寿命は7年~10年ほど。使用頻度や使い方によって前後するものの、一般的には7年~10年持つように作られています。

また平均寿命は製品そのものの寿命のほかに、新製品が販売され、部品が取り扱われなくなる場合も予測して設定されています。もし現在のウォシュレットを7年以上使い続けているのであれば、そろそろ交換時期であると考えられるでしょう。

ウォシュレットの不具合
ウォシュレットの交換を検討するには、不具合があるかどうか、またはどのような不具合が見られるかも押さえておきましょう。ウォシュレットの交換時期としては、以下4つの不具合が見られたときが適していると考えられます。

・水漏れ
ウォシュレットのノズル部分から水漏れが見られる場合は交換時期と考えて良いでしょう。そのまま使い続けてしまえばウォシュレットの周りに取り付けられた電気機器に水が付着し、漏電を引き起こす可能性があります。

・水が出ない・出続ける
ウォシュレットから水が出ない、または出続けてしまうといった症状が見られる場合、ウォシュレットの電源プラグがコンセントから抜けている可能性があります。

電源プラグがコンセントに差し込んであるのにもかかわらず、水が出ない・出続けてしまうといった症状が見られる場合は、交換時期と考えて良いでしょう。

・ノズルが出ない
ウォシュレットのスイッチを押してもノズルが起動しないことがあります。この場合はウォシュレットを起動するリモコンの電源に問題がないかを確認してみましょう。

ボタン電池などを用いて動くリモコンも多いので、電池が切れて動かない可能性があります。リモコンの電源・電池を確認し、いずれも問題がない場合は、新しいものへと交換する時期と考えましょう。

・リモコン、センサーが機能しない
リモコン、センサーが機能しない場合は、水が出ない・出続ける・ノズルが出ないときと同様に、コンセントに電電プラグが抜けていないか、電池が切れていないかを確認しましょう。

いずれも問題がないのに機能しない場合は、ウォシュレットの交換時期と考えて良いでしょう。

ウォシュレットの交換におけるポイント

ウォシュレットを交換すると決めた場合はポイントを押さえたうえで行いましょう。あらかじめポイントを押さえておけば、失敗を防ぎながら適切な取り付け交換が可能になります。

・部品の有無
・止水栓を締める
・電源を抜く
・事前に説明書をチェック
・必要な工具の有無をチェック
・集合住宅の場合は管理会社や大家に相談する

それぞれなぜポイントとして押さえておくべきかを考えながら読み進めていきましょう。

部品の有無
ウォシュレットの交換には工具が必要不可欠です。小さなネジなどが取り付けられていれば精密ドライバーなども必要になりますから、現状のウォシュレットにどのような部品が取り付けられているかを簡単に確認してみましょう。

プラス・マイナスドライバーをはじめ、レンチやカッターなどがあれば、交換時は手元に用意しておくとスムーズに取りかかれるでしょう。

止水栓を締める
ウォシュレットを交換する際は、水が出ないよう止水栓を閉めてから行いましょう。トイレの水を止めずに修理を行ってしまえば、止水栓付近のパイプなどの破損によって水漏れを招く可能性があります。

大きなトラブルを未然に防ぐためにも、止水栓は閉めておくと安心です。なお、トイレの止水栓はハンドルタイプ、またはネジタイプが一般的です。

ハンドルタイプであればひねるだけで止水できますが、ネジタイプであれば先端の形にふさわしいドライバーを使って回転させなければなりません。ウォシュレットの交換を決めた場合は、あらかじめトイレに設置された止水栓の形状も確認しておくと良いでしょう。

電源プラグを抜く
ウォシュレットの種類によっては人感センサータイプの場合もあります。人感センサーが付いたウォシュレットは、便座から人が離れたときに自動で水を流す機能が内蔵されています。

つまり、ウォシュレットの交換時に、電源プラグを抜いていないと、交換作業中はひたすら水が流れてしまう可能性があるのです。

そのまま使い続ければウォシュレットに水が付着し漏電する可能性があるほか、電気機器に触れたことで感電する可能性もあります。大きなトラブルから身を守るためにも、古いウォシュレットの電源プラグは、交換作業前に抜いておくよう留意しましょう。

事前に説明書をチェック
ウォシュレットの交換を始める前に、あらかじめ説明書に目を通すことも大切です。その理由は、取り外し作業の流れなどが順を追って記載されているケースが多いためです。

最近ではウォシュレットの交換方法についてネット記事や動画などで見聞きすることが可能です。しかし、機種が異なれば作業内容の細かな部分に違いがある場合もあります。

細かな部分が違い「この先はどうすれば良いのだろう?」と立ち往生しないよう、説明書に目を通してから行いましょう。

集合住宅の場合は管理会社や大家に相談する
集合住宅にお住まいの方は、勝手にウォシュレットを交換するのではなく、大家や管理会社に確認を行ってから取り掛かるよう留意してください。その理由は集合住宅に取り付けられた家電製品は、大家や管理会社が管理している物であるためです。

つまり、大家や管理会社に許可を取らないまま修理・交換などを行ってしまうと、契約違反に該当する可能性があります。

集合住宅にお住まいで、ウォシュレットの調子が悪く、交換を検討している場合は、その旨を大家や管理会社に相談してみましょう。場合によっては大家や管理会社が新しいウォシュレットを用意したうえで、親しい水道業者に交換対応を依頼するケースもあります。

ウォシュレットの交換における失敗例

ウォシュレットを自分で交換するには、あらかじめどのような失敗例があるのかも把握しておきましょう。

事前に失敗の特徴や理由を押さえておくことで、失敗を防いだ取り付け交換が行えます。ここでは3つの失敗例をご紹介します。

水漏れが悪化する
ウォシュレットを新しい物へと交換したにもかかわらず、水漏れしたり悪化したりするといった失敗例があります。このような場合は給水管とトイレが接続されていない、またはしっかりとはめ込まれていない可能性が考えられます。

給水管がうまく接続されていなければ、本来トイレ内に流れるはずだった水が漏れ出てしまいます。これまでよりも水漏れがひどくなった場合は、給水管とウォシュレットがしっかりと接続されているかを確認してください。

別の部分も壊してしまった
特に多い失敗例としては、ウォシュレットの交換時に別の部分も壊してしまったといった事例です。トイレの設備が古い場合、部品が腐食したことによって取り外しにくくなることがあります。

大きな力を加えて無理に取り外そうとしたことで部品が壊れ、新しいウォシュレットを取り付けられず、最終的に水道業者に修理を含めた取り付け交換を依頼した、といった事例も少なくありません。

DIYは自分で行うからこそ費用を抑えられるといったメリットがありますが、無理な力によって交換作業を行えば、予想以上の出費につながる場合があります。交換作業に自信がない方、部品を見て自分では難しいと判断した方は、取り付け交換だけでも水土業者に依頼すると良いでしょう。

違うタイプの部品・便座を購入した
現状のウォシュレットの型番などを調べずに、取り付け不可能な部品・便座を購入したといった事例もあります。メーカーが異なれば現状のものに取り付けることは不可能です。

新しい物を交換する際は、同じメーカーのウォシュレットから、現状のトイレに形状が適しているかを確認したうえで購入を勧めましょう。

ウォシュレットの交換にかかる費用と時期

自分でウォシュレットの交換をする際にかかる費用は以下の通りです。

部品・工具代金:2,000円~5,000円程度
新品のウォシュレット代金:12,000円~30,000円程度

新品のウォシュレットでも、製造年月日が古いタイプや便フタ・ウォシュレット操作盤のみが付いた場合などは、6,000円から20,000円程度で手に入れることが可能です。

なお、水道業者に取り付け交換のみを依頼した場合でも10,000円前後かかります。また、新品のウォシュレットも含めた場合であれば、最低でも20,000円以上はかかると考えられます。

できるだけ費用を抑えて取り付け交換をしたいのであれば、製造年月日が古いタイプを購入し、そのうえで水道業者に取り付け交換のみを依頼すると良いでしょう。

まとめ

ウォシュレットの交換は自分でも行うことが可能です。しかし、修理で直る不具合も少なくありません。

新しい物へと交換するには、自分で全て用意する場合でも10,000円~30,000円程度かかることを視野に入れる必要があります。まずは現状の不具合は修理で直らないかを確認しましょう。

なお、ウォシュレットを交換する際は細かな部品を丁寧に取り外す作業は必要です。部品の状態等を確認し、腐食や劣化などによってDIYによる交換は困難だと判断した場合は、作業を無理に進めず、最寄りの水道業者に相談すると良いでしょう。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315