水のコラム
排水口の異音!ボコボコ音の原因と対処方法
洗面台やキッチンのシンクなどで水を流す際、「排水口から異音がする」「ボコボコという音がしている」という経験をした方は少なくありません。
排水口から聞こえるボコボコ音は、排水管に何らかの問題が発生している可能性があります。異音をそのままに使用し続けると、排水管の破損や水漏れなどのトラブルに繋がります。排水口の異音を感じたら、できるだけ早めの対処が重要です。
今回は、排水口のボコボコ音の原因と対処方法を解説するので参考にしてみてください。
排水口の異音の原因
排水口から異音がする原因は築年数や使用する頻度によって様々です。しかし、異音の原因は、排水管がつまっていたり空気の通り道がなかったりするという場合がほとんどです。
排水口のボコボコ音の原因を以下で解説します。
排水管のつまり
排水口から「ボコボコ」と音が発生する原因のひとつは排水管のつまりです。
普段生活する中で、洗剤や食べ物のカス、髪の毛などが絡まり排水管にへばり付いてしまいます。へばり付いた汚れを放置すると排水管がつまり、異音の発生へと繋がります。
ボコボコという音に気づいたときは、配管がつまりはじめているサインなので、見逃さず早めに掃除をしましょう。
空気の通り道がない
空気の通り道がないと、排水口から異音がするケースがあります。正確には、空気の通り道が狭くなり排水が上手くできない状態です。排水がスムーズにできていないので、少量ずつしか水が流れずボコボコという異音が発生します。
ボコボコ音がすると気づいた際、水の流れが通常と同じであるかを確認しましょう。
排水管がつまっている際の対処方法
排水口からのボコボコ音が排水管のつまりである場合は、つまりを解消すると異音を解消できます。排水管のつまりは、自宅にある物やホームセンター、ドラッグストアなどで購入できるもので解決が可能です。
排水管のつまりを解消する方法を以下で解説します。
お湯を流す
40度から50度のお湯を一気に流すと、配管のつまりを解消できます。
以下の手順に沿って行います。
1.排水口に蓋や栓をする
2.40度から50度のお湯をシンクや洗面台にためる
3.半分程度お湯がたまったら蓋や栓を外す
専用の道具や洗剤を使わず簡単に行えるので、まずはお湯を流してみましょう。キッチンのシンクに蓋をする際は、排水口に設置している受け皿に袋をすればお湯がためられます。
一気にお湯を流すことで、水圧で汚れを流してくれる効果があります。1回では変化が見られない場合は、2.3回程流してみましょう。
ラバーカップを使用する
ラバーカップはトイレがつまった際に使用される道具です。ラバーカップのサイズは小さいタイプから大きなタイプまで豊富にあります。キッチンのシンクや洗面台は小さめのラバーカップがおすすめです。
ラバーカップの使用は、以下の手順で行いましょう。
1.ラバーカップを排水口にあてる
2.ゆっくりとラバーカップを排水口に押し込む
3.しっかりと押し込んだラバーカップを引く
押したり引いたりを繰り返して、つまりが解消されているかを確認してください。また、ラバーカップを使用する際は、少量の水を溜めておくのがおすすめです。
酢と重曹を使う
酢と重曹を混ぜるとクエン酸が発生します。クエン酸は、排水管のつまりだけではなくニオイの除去にも効果があります。
酢と重曹は以下の手順で行いましょう。
1.排水口付近にある食器や歯ブラシなどを移動する
2.重曹を排水口に振りかける
3.酢(食用の酢でも可)を重曹の上からかける
4.数分間放置する
5.お湯でしっかりと流す
クエン酸が発生したときに、ぶくぶくとした反応が起こります。ぶくぶくとしている間は、排水管の汚れを浮かせているので数分間は放置しておきましょう。
また、お湯で流す際はぬめりが残らないようしっかりと洗い流してください。
パイプクリーナーを使用する
排水口や排水管は食品や洗剤、髪の毛など様々な汚れが付着しています。「排水口をできるだけ触りなくない」という方も少なくありません。
パイプクリーナーを使用すれば、できるだけ排水口を触ることなくつまりの解消ができます。パイプクリーナーを排水口に直接流すだけなので手を汚さず簡単に行えます。容器の裏面に記載してある分量と置き時間を確認してから使用しましょう。
パイプクリーナーの使用前にお湯を流して排水管を温めておくと、洗浄効果が高まります。また、パイプクリーナーは強い洗浄剤なので、必ず換気を行ってください。
長いブラシで掃除をする
排水管のつまりを物理的に剥がすには、排水管の掃除がおすすめです。頑固な汚れは、お湯を流したり重曹や酢を使ったりしても残ったままのケースがほとんどです。
汚れが落ちてない場合は、長いブラシでの清掃を試してみてください。排水口からブラシを入れ、少しずつ押したり引いたりを繰り返すと汚れが落ちやすいです。ブラシで排水管を掃除した後は、お湯で流すのを忘れないようにしましょう。
ブラシは、100円ショップやホームセンターなどで購入できるので探してみてください。
異音が改善されないときは業者へ相談
排水口のつまりを解消する方法を試したが、異音がおさまらない場合は専門業者へ相談しましょう。
ボコボコ音の原因が排水管のつまり以外である場合、いくら対処法を試しても改善はされません。専門の知識がないまま、無理な対処をすると破損や水漏れなどのトラブルに繋がります。
以下で専門業者の作業内容と費用の相場を解説します。
専門業者の作業内容
専門業者の主な作業内容は、高圧洗浄をする専用の機械を用いての排水管の清掃です。
ノズルを排水管に入れ、高圧洗浄用のポンプで水を加圧します。加圧された水が排水管の中の汚れを剥がしながら流れていきます。
業者の清掃は、一般の家庭にはない強力な洗剤や機械を使うのが特徴です。自力では落とせない汚れも、専用の機械で排水管のつまりを解消してもらえるので安心できます。
また、排水口の洗浄は必ず立ち合いの元で行われます。専門業者に作業を依頼する際は、日程や時間に余裕のある日を選択しましょう。
相場
排水管の高圧洗浄の費用は、依頼する会社や居住形態(戸建てや集合住宅)などによって変動します。おおよその相場は28,000円程度からです。
しかし、排水管の長さが長くなるにつれて追加費用が発生します。高層階に住んでいる場合は、費用がどれくらいかかるのかをあらかじめ確認しておくと安心です。相談や見積もりだけでも対応してくれる専門業者がほとんどなので、気軽に問い合わせをしましょう。
まとめ
住まいがマンションやアパートなどの集合住宅の場合は、まず管理会社に問い合わせをしましょう。「排水口から異音がする」と伝えるだけで、自宅で行う対処方法や業者の手配などをしてくれる場合が多いです。
管理会社の中には、各専門業者と提携している場合があるので必要であれば専門業者の手配をしてくれます。
管理会社とのやり取りの際は、費用負担があるのかないのかも確認しておくと良いでしょう。中には、自己負担にならないケースもあるので、事前に確認するのがポイントです。
まとめ
排水口からの異音は、排水管のつまりや空気の通り道がなくなっている場合があります。排水管のつまりは、お湯を流したりパイプクリーナーを使ったりすると改善される可能性があります。
しかし、対処法を試しても排水口のボコボコ音がおさまらない場合は専門業者へ連絡をしましょう。少なくありません。
自己判断で無理な対処をすると破損や水漏れに繋がるので無理な対処方法は避けましょう。
また、住まいが集合住宅の場合は管理会社へ連絡をし、まずは管理会社の指示を仰ぎましょう。
普段生活している中で、排水口の異音に気づいたら対処方法を試してみてください。