水のコラム

油や洗剤ってどうやって捨てるの?正しい処分方法を解説!

2023年04月24日  キッチン

料理で使った油や使わなくなった洗剤はどう処分すれば良いのでしょうか?どちらも排水口に流してよいのか気になりますよね。

油を排水口に直接流してしまうと排水管が詰まりやすくなります。また自然環境にも悪影響を及ぼします。洗剤は種類によっては排水管を傷める恐れがあります。

そこで今回は油と洗剤、それぞれの正しい処分方法を解説いたします。

油の捨て方

油は排水口に流さずにゴミとして捨てましょう。基本的には可燃ゴミとして処分します。しかし、自治体によって異なる場合もありますので、自治体のホームページなどで確認して捨てるようにしましょう。

また、油を液体のまま捨てることはできないので、ここからご紹介する方法で正しく処理をしてから捨てましょう。

ペーパータオルなど紙類で吸い取る
油の処理方法として最も一般的なのが、紙類で吸わせて処分する方法です。ペーパータオルや新聞紙を使用しましょう。古い衣類の切れ端などを使用しても問題ありません。

また、紙に吸わせるのは、油の温度が低くなってからにしましょう。油の温度が高いと、自然発火する恐れがあり危険です。気温の高い時期に行う場合は、紙や布を水で濡らしてから行うようにしましょう。

紙パックを使う
牛乳パックのような紙パックを使う処理方法もあります。空の紙パックに新聞紙やキッチンペーパーを丸めて詰めます。そこに冷ました油を注ぎ、吸収させましょう。最後に紙パックの口を粘着テープでしっかりと密閉して可燃ゴミとして捨てます。

資源ゴミで回収してもらう
使用済み油はバイオディーゼル燃料などに再資源化できるため、自治体によっては、資源ゴミとして回収してくれるところがあります。住んでいる自治体が資源ゴミとして回収しているかホームページなどで調べてみましょう。

自治体によって回収方法が異なりますが、フタが閉まる容器に入れて、指定の場所の回収ボックスに持ち込む方法などがあります。資源ゴミとして回収しているかを調べた際に、回収方法も確認しておきましょう。

片栗粉や凝固剤で固める
油の処理方法として最もお手軽なのが、市販の凝固剤で固める方法です。油がまだ熱いうちに凝固剤を入れてよくかき混ぜておくと、1時間ほどで油が固まります。固まった油を取り出してポリ袋に入れ、可燃ゴミとして捨てましょう。

凝固剤はドラッグストアやホームセンターなどで手に入ります。使用の際は、各商品の使用方法や注意書きを必ず確認しましょう。

凝固剤がない場合は片栗粉を使用しましょう。まだ油が熱いうちに油と同量の片栗粉を入れて混ぜておきます。凝固剤ほどは固まりませんが、ドロッとした状態にまで固めることができます。この状態になったらポリ袋に入れて可燃ゴミで捨てましょう。

油の量が多いと片栗粉も大量に必要になってしまうので、凝固剤を使うより割高になる場合があります。

油は再利用できる

油は適切に保存しておけば、再利用できます。1回で捨ててしまう方も多いですが、コストを削減できたり、環境悪化を防いだりもできます。ここからは油の再利用できる回数と保存方法についてお伝えします。

再利用できる回数
再利用の目安は2~4回です。それ以上の再利用は健康を害する恐れがあるので、使うのはやめましょう。

また使用済みの油を長期間置いておくと油が酸化してしまいます。揚げ物の回数が少ない家庭は炒め物用の油として使うなど、なるべく早く使い切るようにしましょう。

保存方法
油を再利用するために使用後の油を綺麗な状態にしておきましょう。揚げ物が終わったら油が熱いうちに網じゃくしで揚げカスを全てすくいとります。

保存容器に油こし器を乗せます。その後、油こし器にコーヒーフィルターやキッチンペーパーを乗せ、油を注いで濾します。

油が冷えると粘度が高くなって、油がフィルターを通りにくくなります。まだ油が温かいうちに行いましょう。ただし、あまり熱いうちに行うと自然発火の恐れがありますので気をつけましょう。

また、保存容器は密閉して冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫やシンク下・コンロ下の収納部分など光の当たらない場所で保存するとよいでしょう。

保存容器は、酸化を防げるホーローなどの専用容器がおすすめです。専用容器がない場合はビンで代用可能です。ビンを使用する場合は、必ず耐熱性のビンを使用してください。耐熱性でないと油の熱で割れる可能性があります。

ビンで保存する場合はフタで密閉し、表面にアルミホイルを巻き、空気や光を遮断しておきましょう。

油を捨てるタイミング
油の再利用の目安は2~4回が目安ですが、肉や魚などを揚げるものによっては油が汚れやすくなります。使用回数を目安にせず、色・粘度・匂いを目安にしましょう。

汚れた油は黒っぽくなります。汚れが強くなるほど黒ずみも強くなります。使用前の油より色が濃い(茶色っぽい)場合は使用を控えましょう。

油が冷めたときに、ドロッとして粘り気が出ているときも油が汚れています。新しい油は冷めてもサラサラしています。使う前に粘りが出ていることに気づいたら新しい油を使いましょう。

また油が古くなると、油臭い不快な匂いがします。使用前や加熱したときに生臭いなどの不快な匂いがする場合は再利用せずに捨てましょう。

また加熱したときに小さな泡が広がって消えにくい時や、180度前後になると煙が出てくる場合も再利用はやめましょう。

洗剤類の捨て方

ここからは洗剤の捨て方を紹介します。

可燃ゴミに出す
洗剤は可燃ゴミに出しましょう。粉末洗剤や固形洗剤はそのままゴミ袋に入れて出すことができます。

自治体によって異なりますが、プラスチックが可燃ゴミで出せる場合は容器に入れたまま捨てられます。プラスチックが不燃ゴミなら、中身の洗剤だけ可燃ゴミとして出しましょう。

トイレに流す
少量であれば洗剤をトイレに流しても問題ありません。トイレ以外の洗面所やキッチンの排水口に流しても良いです。

ただし捨てるときは必ず水で薄めながら流しましょう。塩素系の洗剤や漂白剤は、原液のまま流すと排水管を傷める恐れがあります。流すときには洗剤が皮膚に触れたり目に入ったりしないように十分気を付けましょう。

液体洗剤の場合
液体洗剤の場合は新聞紙や布に染み込ませて、可燃ゴミとして捨てましょう。その際、液体がゴミ袋からもれないように袋を二重にしてしっかり口を閉じるようにしましょう。

洗剤を処分する時の注意点

洗剤の中には捨て方に注意が必要なものがあります。ここからは気をつけるポイントをお伝えします。

混ぜてはいけない洗剤がある
洗剤のなかには「混ぜるな危険」の表示が書かれているものがあります。塩素系の洗剤と酸素系の洗剤を混ぜると有毒なガスが発生します。これらの洗剤を処分するときは注意しましょう。

1種類ずつ袋を分ける
複数の洗剤を捨てるときは、同じ袋に入れて捨てないようにしましょう。必ず1つの袋に1種類の洗剤を入れましょう。袋を分けることで、洗剤が混ざるのを防止できます。

まとめ

油と洗剤の正しい捨て方をご紹介しました。油や洗剤は排水口に流すと排水管や環境に悪影響を及ぼします。できるだけ可燃ゴミとして捨てましょう。

また油を再資源化するために資源ゴミとして回収してくれる自治体がこれから増えていくことでしょう。資源ゴミとして回収できる地域にお住まいの方は、積極的に資源ゴミとして出していきましょう。

洗剤は捨てる前に必要な人に譲ったり、洗濯や台所洗剤をトイレ掃除や床掃除に使ったりなどして使い切ることもできます。環境のためにもなるべく使い切って捨てましょう。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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