水のコラム

洗面台下の水漏れは部品の締め直しと交換で修理しよう!原因別修理法を解説

2023年05月16日  水回り

洗面台下の水漏れは、普段隠れている分、気が付きにくいトラブルです。気が付かないままに放置してしまい、被害が大きくなってしまったなどの失敗談もよくあります。

また、故障原因が複数あるため、原因ごとに正しい対処をしなくてはならないのも頭の痛い問題です。そこで、この記事では洗面台下の水漏れを調べる方法や、原因別の修理法をまとめました。

洗面台下の水漏れ箇所を調べる方法

まずは水漏れ箇所を調べましょう。どこで、どのような故障が発生しているか調べる方法を解説します。

用意する道具
まずは以下の道具をご用意ください。

 バケツ
 雑巾やタオル
 モンキーレンチ

バケツは水漏れを受けるのに使います。雑巾やタオルは水で濡れた個所をきれいにしたり、バケツが必要なほどではない水漏れの応急処置として使ったりします。モンキーレンチは、ナットの締め具合を調べるときに使います。

蛇腹ホースの下にバケツを置く
排水管がホースの場合、ホースのはずれにより水漏れするケースがあります。ホースが外れていないか確認しましょう。金属や塩ビの配管の場合は、水漏れが起きていそうな場所にバケツを置いてください。

バケツを置くと、水が垂れてくる場所が分かります。洗面台下は、複数のパーツがあるため、どこから漏れているか確認しましょう。具体的には、以下のポイントを調べてください。

 蛇腹ホース
 排水パイプ
 排水パイプと洗面台のつなぎ目

これらの水漏れがあった場合、バケツの中に水が落ちるので、それにより確認できます。水が出てきた場所を調べましょう。

給水管や排水管のナットを調べる
水漏れは配管だけではなく、給水管でも発生します。配管同士をつなぎ留めているナットを確認しましょう。

モンキーレンチでナットを操作し、緩んでいるか確認してください。ナットが緩んでいるようなら、締め直しの作業が必要です。

排水管のつなぎ目やずれを確認する
ナットに異常がないのに水漏れしている場合、配管同士の隙間を埋めるパッキンが劣化しているかもしれません。

パッキンはゴムパーツなので、劣化すると縮み、ひび割れた隙間から水が漏れてきます。パッキンの劣化は、新しいパーツに交換する必要があります。

すぐに修理できる軽微な故障

故障箇所と原因が判明したら、すぐに修理に移りましょう。まずは、簡単に修理できる故障の対応方法を解説します。

ナットは締め直せば改善できる
ナットの緩みは、締め直せば改善できます。確認したついでに、締め直してしまいましょう。なお、ナットを締める力が強すぎると、配管の変形など、別のトラブルを招きかねません。

ナットを締めるときは、まず一度軽く緩めて、それから締めます。完全に動かないほど占めるのではなく、あとちょっと力を込めれば完全に締められる程度にしておきましょう。締め終わったら水を出して、故障が改善されたか確認してください。

排水ホースが外れていたらはめ直す
次に、排水ホースが外れている場合です。これは、ホースを穴にはめ直せば修理できます。特別な道具は必要なく、ホースが外れていることに気がついたら、その時点ではめ直してしまいましょう。

ホースを直しても水漏れが改善できない場合、別のトラブルが発生しているかもしれません。再度原因を調べ、修理に当たってください。

蛇腹ホースは蛇口の交換で修理する

次に、交換パーツの用意などが必要な修理法を解説します。最初は蛇腹ホースの修理です。

蛇腹ホースは蛇口と完全にくっついており、別途外して修理はできないため、修理の際は蛇口ごと交換します。ここでは蛇口の交換方法を解説します。

用意する道具
まずは以下の道具をご用意ください。

 マイナスドライバー
 モンキーレンチ
 新しい蛇口

マイナスドライバーは止水栓の開閉に使います。モンキーレンチは、蛇口を留めているナットの取り外しと取り付けに使う道具です。どちらも必ず必要なので、忘れないようにしましょう。

蛇口は、洗面台により取り付けられるメーカー・型番が異なります。できれば古い蛇口と同じものを購入しましょう。

同じものがない場合は、できるだけ似た性能を搭載したものを選んでください。不安な場合は、購入前に古い蛇口の情報を集めておき、その情報をもとに探しましょう。

止水栓を閉めナットを外す
道具を用意したら、止水栓を閉めます。栓の溝にマイナスドライバーを入れ、反時計回りに回してください。このとき回した回数は、後ほど栓を開けるときに使うため、メモなどを取って覚えておきましょう。

止水栓を閉めたら、蛇口を留めているナットを外します。まずはモンキーレンチを使い、給水管・ホースを留めているナットを外しましょう。その後、レバーハンドル側のナットも外してください。

蛇口を新しい物に交換する
ナットがすべて外れたら、蛇口を上から引き抜きます。これで古い蛇口の取り外しは完了です。

続いて、新しい蛇口を取り付けます。取り外したときとは逆の手順で取り付けていってください。ナットを締めるときは、締めすぎないようにしましょう。

取り付けたら止水栓を開けて動作確認する
取り付けが終わったら、止水栓を開けて動作確認します。水やお湯を流して、水漏れしないか確認しましょう。異常がなければ作業は完了です。水漏れなどがあれば、再度止水栓を閉め、修理してください。

各部位のパッキン交換のやり方

次に、各部位のパッキンを交換する方法を解説します。部位により必要となるパッキンが異なるため、ご注意ください。

用意する道具
まずは以下の道具を用意します。

 マイナスドライバー
 モンキーレンチ
 バケツ
 新しいパッキン

マイナスドライバーとモンキーレンチの使い方は、蛇口交換のときと変わりません。バケツは、トラップのある配管にあるパッキンを交換するときに使います。

パッキンは、部位により必要な形状・サイズが異なるため、必ず合致するものを用意しましょう。購入の際、不安なら一度古いパッキンを外し、お店などにもっていくと安心です。必要な道具をすべて揃えたら、作業にとりかかります。

止水栓を閉めて目的の部位を留めているナットを緩める
まずは止水栓を閉めましょう。作業の仕方は蛇口交換のときと同じです。締め終わったら、モンキーレンチで配管などを留めているナットを緩めます。

トラップの中には水が入っているため、トラップ部分の配管を交換する際は、バケツを近くに起き、一旦中の水をバケツに空けておきましょう。水は後で配管に流すか、水道を使えば補充できます。

中にあるパッキンを交換する
配管を外したら、中にパッキンがあるはずです。パッキンを取り外し、新しいものに交換してください。パッキンをしっかりはめておかないと、水漏れが改善できません。しっかりはめましょう。

部品をもとに戻して止水栓を開け動作確認する
パッキンを交換したら、配管の部品をもとに戻します。外したときとは逆の手順で取り付けてください。取り付けが終わったら、止水栓を開けます。お湯や水を流して、動作確認しましょう。

水漏れがあれば再度止水栓を閉め、修理します。完全に改善されるまで確認と修理を繰り返してください。完全に改善できたことを確認できたら、作業は完了です。

自分での修理が難しければ業者の力を借りる

ナットの締め直しやホースの入れ直しは、誰でも簡単にできる作業です。一方、蛇口やパッキンの交換は、難しいと感じる方もいるでしょう。自分で修理するのが難しいときは、業者の力を借りてください。

原因が分からない場合や、どうしても修理できない場合でも、水周りのプロがもつ知識と技術があれば対応できる可能性があります。安全かつ確実に修理したいなら、業者に修理を依頼してください。

まとめ

洗面台下の水漏れは、部品の締め直しや交換で修理できます。発生に気が付くと焦ってしまいがちですが、冷静に原因を解明すれば対応できるトラブルです。

洗面台下で水漏れが起きたときは、まず原因を調べ、そのうえで修理してください。自分で修理するのが難しい場合は、水周りのプロの力を借りることも検討してください。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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