水のコラム
ユニットバスの排水溝の仕組みはどうなっている?仕組みと起こりやすいトラブルについて解説
ユニットバスの排水溝の仕組みはどうなっている?仕組みと起こりやすいトラブルについて解説
ユニットバスは、コンパクトな設計が特徴のバスルームであり、近年では多くの住宅に設置されています。しかし、排水溝が小さいため詰まりやすく、体の汚れや水垢が原因になる場合もあります。
そこでこの記事では、ユニットバスのメンテナンス方法や、業者に依頼する際の注意点について、まとめて紹介します。
ユニットバスの仕組み
ユニットバスは、バスルームの内装材として予め製造された一体型の浴室ユニットです。ユニットバスは、床、壁、天井、浴槽、シャワーなどが一体化されており、工場で生産された完成品を現場に運び、簡単に取り付けられます。
ユニットバスのメリットは、設置が簡単で、清掃も容易であることです。また、ユニットバスは多様なサイズや形状があるため狭いスペースにも適応し、設置場所に合わせて選択できます。
なお、ユニットバスは浴室をリフォームする場合にも古い浴室の壁や床を取り壊す必要がないため、コストを抑えられます。ただし、ユニットバスは設置前に十分な計画が必要であり、専門家による設置が望ましいです。
ユニットバスでは詰まりが発生しやすい
ユニットバスで詰まりが発生しやすい理由を解説します。
ゴミや髪の毛がつまる
ユニットバスでは、通常の浴室と同様に詰まりが発生しやすい傾向にあります。これは、ユニットバスが一体型であるため排水口や配管が通常の浴室よりも狭く、曲がりくねっているためです。
特に、ゴミや髪の毛が排水口にたまりやすく、そのために水が流れにくくなり詰まりが発生する場合があります。
そして、詰まりを防ぐためには毎回の使用後に排水口の目やネットを取り外し、ゴミや髪の毛を取り除く必要があります。また、浴室内での髪の毛の流し方にも注意が必要です。
髪の毛が排水口にたまりやすいため、シャンプーやコンディショナーを使用する際には髪の毛が排水口に落ちないように気をつけましょう。
さらに、定期的な清掃も重要です。ユニットバスの内部は水垢やカビがたまりやすいため、ブラシや洗剤を使用して清潔に保つことが必要です。なお、もし詰まりが発生してしまった場合には、専門家に相談して対処するようにしましょう。
体の汚れや水垢も原因になる
ユニットバスに詰まりが発生する原因は、ゴミや髪の毛だけでなく体の汚れや水垢も挙げられます。
体の汚れは肌から分泌される油分であり、浴室で洗い流されると排水口にたまります。水垢は水道水中に含まれるカルシウムやマグネシウムが結晶化したものであり、バスタブやシャワーヘッドなどに付着します。
体の汚れや水垢が排水口にたまるとゴミや髪の毛が絡まりやすくなり、詰まりの原因となります。特に、硬水地域では水垢が多く詰まりの発生率が高くなる傾向があります。
詰まりを防ぐためには、体の汚れや水垢を定期的に取り除くことが重要です。シャワーヘッドやバスタブの表面を中性洗剤や重曹などで洗浄して水垢を取り除きましょう。
また、排水口には排水口の詰まりを防ぐ専用のクリーナーを使用すると、詰まりを予防できます。
なお、定期的な清掃に加えて排水口に流す水の量にも注意が必要です。一度に大量の水を流しすぎると、排水口が詰まる原因になります。適量の水を流すようにし、毎回の使用後に排水口をきちんと清掃するようにしましょう。
ユニットバスのメンテナンス方法
続いて、ユニットバスのメンテナンス方法について紹介します。
排水溝の部品をきれいにする
ユニットバスを長く快適に使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスの方法は様々ありますが、排水溝の部品をきれいにすることは重要なポイントの一つです。
排水溝の部品には、排水口カバーや排水ネットなどがあります。これらの部品は髪の毛やゴミなどが詰まりやすいため、定期的に清掃する必要があります。そして、使用後に排水口カバーや排水ネットを取り外し、ブラシや中性洗剤を使用して汚れを取り除きましょう。
また、排水溝の部品をきれいにする際には、排水口の内部も忘れずに清掃する必要があります。排水口にたまったゴミや髪の毛によって水が流れにくくなると、詰まりの原因になります。この場合、ブラシや専用の洗剤を使用して、排水口を清掃して詰まりを防止しましょう。
さらに、ユニットバスのメンテナンスには、カビや水垢の除去も重要なポイントです。カビは湿気の多い場所で繁殖しやすく健康にも悪影響を与えるため、カビ取り剤を使用して清掃する必要があります。
なお、水垢も中性洗剤や重曹などを使用して取り除けます。定期的なメンテナンスにより、ユニットバスを清潔に保ち、快適な入浴空間を維持しましょう。
洗浄剤を使う
ユニットバスの排水溝や配管に詰まりが発生した場合、洗浄剤を使用すると簡単にトラブルを解決できることがあります。洗浄剤は配管内部の汚れを分解し、流れを良くするために使用されます。
なお、洗浄剤を使用する際には、使用方法に従い正確に計量して水で十分に希釈することが大切です。過剰に使用すると配管内部を傷つける恐れがあるため、注意が必要です。また、使用後は必ず水で洗い流し、排水口や排水溝の部品を清掃することも忘れずに行いましょう。
ただし、洗浄剤には強い腐食性があるため、使用方法を誤ると配管や排水溝の部品を傷つけ、破損の原因になるおそれがあります。さらに、洗浄剤に含まれる成分によっては環境に悪影響を与える可能性もあるため、使用には注意が必要です。
また、詰まりを解消するためには適切なメンテナンスの実施が最も重要です。そのため、洗浄剤は詰まりが発生した場合の一時的な対処方法として使用し、定期的なメンテナンスに努めるようにしましょう。
排水溝用のネットをつける
ユニットバスの排水溝での詰まりを防止するために排水溝用のネットを設置することも効果的です。排水溝用のネットは、汚れや髪の毛をキャッチするために使用されます。
排水溝用のネットは簡単に設置できるため、手軽なメンテナンス方法の1つとして知られています。
なお、排水溝用のネットは洗面台や浴槽などの排水口にも設置できます。また、ネットを設置するだけでなく、定期的に汚れを取り除く必要もあります。ネットを取り外して水で洗い流すか、汚れを除去するためのクリーナーを使用するとよいです。
業者への依頼も検討しよう
個人での対応が難しいときは業者への依頼も検討しましょう。
相見積もりを取ろう
ユニットバスの詰まりが深刻化して自分での対処が難しいと感じた場合は、業者への依頼も検討しましょう。業者に依頼する場合には、適正な価格での作業を保証するために相見積もりを取る必要があります。
相見積もりを取って複数の業者から提示される費用や工期などの条件を比較し、最適な業者を選択できます。また、業者の信頼性や技術力を確認するために、口コミや評判などの情報を調べるのもおすすめです。
日中に対応をお願いしよう
業者に依頼する際には、日中の対応をお願いしましょう。日中に対応をお願いすることで、業者の作業スケジュールを把握しやすくなり、作業の進捗状況を確認しやすくなります。
ユニットバスの詰まりは、早めに適切な対処を行う必要があります。そして、業者に依頼する場合には日中の対応をお願いし、作業の正確性や効率性を高めるようにしましょう。
まとめ
ユニットバスは、住宅に設置されたバスルームの一つで、コンパクトな設計が特徴です。しかし、排水溝が小さいため詰まりやすく、体の汚れや水垢が原因になる場合もあります。このため、定期的なメンテナンスが必要となります。
メンテナンス方法としては、排水溝の部品をきれいにする、洗浄剤を使う、排水溝用のネットをつけるなどがあります。また、業者に依頼する場合には相見積もりを取り、日中の対応をお願いするようにしましょう。
日中の対応をお願いすることで、業者の作業スケジュールを把握しやすくなり、作業の効率性や正確性を高められます。