水のコラム

シャワーとカランが故障する原因と対処法

2023年09月11日  お風呂のトラブル

突然、シャワーから水が出なくなると驚いてしまい、どう対処すればよいのか分からないときがあるでしょう。とくに夏は汗をかくことも多いため、シャワーが壊れてしまうと非常に困ります。

しかし、原因によっては即座に対処できる場合もあります。シャワーが故障した場合、冷静に原因を見極め、適切な対処を行うことが重要です。シャワーやカランの故障原因を把握しておくことは、緊急の際に役立つでしょう。

そこで今回は、シャワーとカランが故障する原因と対処法について解説します。

シャワーが故障する原因

シャワーが故障すると一口にいっても、さまざまな症状があります。水が止まらなくなったり、お湯が出なくなったり、切っているのにシャワーヘッドから水漏れしたりと、状況によって原因は異なるのです。こちらでは、シャワーが故障する原因を紹介していきましょう。

給湯器
給湯器が故障した場合、お湯は出なくなります。新しいはずなのに動作しない場合はなんらかの故障が考えられますが、10年以上使っていたら寿命が原因である場合もあります。

また、給湯器に問題がなくても、給湯器を操作するリモコンが故障していたら、給湯器を作動させることができないので、やはりお湯は出なくなるでしょう。

凍結
真冬であれば、凍結を疑いましょう。0℃以下になると水道管や給湯器が凍結する可能性があります。水道管が凍結すると、当然シャワーの水も出て来なくなります。寒い日は真っ先に凍結しているか、確認しましょう。

凍結していても水道管の形が保たれている状態であればよいですが、重篤な凍結であれば水道管が破裂することがあります。水道管が破裂すると水浸しになる場合があり、マンションであれば近隣住民にも非常に迷惑がかかってしまうでしょう。早急な対応が必要です。

減圧弁
密閉式小型電気温水器には減圧弁や安全弁といったものが、取りつけられています。密閉式小型電気温水器は、タンク内を0.1MPa以下の圧力を保つように法律で定められています。減圧弁とはこの圧力を保てるようコントロールする役割を果たします。

減圧弁がなんらかの故障や不具合を起こしたら、お湯が出なくなります。圧力を調節している部位ということもあり、動作不良だけでは済みません。最悪の場合、温水器が変形したり、爆発したりすることもあります。お湯が出ないと気づいたら、安全のために真っ先にチェックしましょう。

電気設備
お湯が出なくなる理由のひとつに、電気設備が挙げられます。機械の外側や見た目で理解できる原因としては、コンセントが抜けていたりコードが断線していたりといった、物理的なものです。

またブレーカーが停止すると、電気設備も動かなくなるのでお湯が出なくなり、シャワーが故障したと思うこともあるでしょう。またブレーカーも配線によっては、給湯器専用のブレーカーだけ停止するといったように全部が停止せずに一部が停止することもあります。

一部が停止している状態だと、すぐにブレーカーが停止しているからお湯が出てないと判断するのが難しい可能性があります。

シャワーが壊れたときの対処法

シャワーが出ない原因が、上記で紹介した理由である場合、どのように対処したらよいのでしょうか?こちらで対処法をご紹介します。

給湯器が原因だったときの対処法
10年以上使っている給湯器であれば、買い替えを検討してもよいかもしれません。そもそも寿命なので今回直したとしても、またすぐにほかの箇所で異常が見つかる可能性があり、修理にばかりお金をかけるのであれば買ったほうが安く済みます。また、心配なく使えるでしょう。

給湯器の修理は基本的に素人には難しいので、業者に依頼するのがスタンダードです。

凍結が原因だったときの対処法
水道管や給湯器の凍結が下人だった場合、凍結している箇所を早急に温めて溶かす必要があります。まず水道管をチェックして、凍結している箇所を特定しましょう。

そして凍結している部分にタオルを巻きつけて、50℃程度のお湯を上からかけます。直接熱湯をかけるのは、水道管を傷める原因になるのでやめましょう。

減圧弁が原因だったときの対処法
減圧弁の修理は素人には難しいので、業者に依頼しましょう。減圧弁の修理や新しいものに取りかえる作業は、数時間程度で修理するので時間はかかりませんが、部品によっては取り寄せるのに数日から1週間ほどかかる場合があります。そのため、減圧弁の以上に気づいたらすぐに業者に問い合わせるのが賢明でしょう。

電気設備が原因だったときの対処法
電気設備では、コンセントが外れていたら元に戻したり、ブレーカーを復活させたりする必要があります。それでもお湯が出なければコードが断線は自分でつなげるか、業者に依頼しましょう。まれにコンセントボックスにつながるコードが断線していることもあるので注意してください。

カランが故障している状態

カランの故障により、シャワーがおかしくなっていることもあります。

水が止まらない
シャワーを止めてからしばらく出て止まるのであれば、シャワーの中に残っていた水です。しかし、いつまでも出続けている場合はカランやシャワーの切り替えバルブの故障が疑われます。勢いよく出ていなくても、わずかでも流れ続けているのであれば、修理したほうがよいでしょう。

水漏れをそのままにしておくと、わずかでも積もり積もって水道代が高くなります。またカビの原因にもなるのです。

ハンドルが固い
ハンドルが固くて水が流せなかったり、止められなかったりしたら開閉バルブに原因がある可能性が高いです。サビついたり、開閉バルブについているグリスが減ってしまったりしたらハンドルが固くなりやすいでしょう。

ハンドルのトラブルのひとつに、お湯と水の切り替えができないといったものもあります。これはハンドルを回しても、温度調節をするサーモユニットとハンドルが噛み合う部分が摩擦ですり減っている状態で、サーモユニットを回せていないということになります。これはサーモユニット寿命を迎えているので、交換するのが無難です。

対処法

シャワーや蛇口まわりの修理をする際は、必ず始める前に止水栓をしめましょう。作業中に水が噴き出てくることがあります。止水栓が分からなければ、水道の元栓をしめても構いません。

開閉バルブが原因であれば、サビのある部分をこすり落として、開閉バルブにグリスを塗ります。

シャワーとカランの切り替え部分が故障することもある

カランが機能しない場合は、シャワーとカランの切り替え部分が故障している可能性が高いです。切り替え部分の故障は、厳密には切り替え弁ユニットが劣化していて交換するタイミングであるといえるでしょう。切り替え弁の交換は素人でも簡単にできるのです。

また、シャワーの内部にあるパッキンのOリングの劣化も、シャワーとカランの切り替え部分の故障の原因になる場合があります。Oリングを交換する際は、説明書などを見て品番を確認しておくか、実物を測ってから同じサイズのものを購入する必要があるでしょう。

まとめ

毎日のように使っているシャワーですが、なかなか仕組みまで理解していることは少ないです。いざトラブルが起きたら、どう直せばよいのか分からなくて困ってしまう人は多いでしょう。大きく分けると基本的にはシャワーの部分、給湯器、カラン、電気設備のどこかがトラブルに陥っているので、順番に確認してください。

また、自分で修理をする際には、分からないのにくれぐれもなんとなく進めないようにしましょう。水まわりの部品は水分でデリケートな状態のものが多いです。うまくネジやナットが外せないからといって、力を加えすぎると破損して直すこともできなくなってしまう場合があります。

こうなると業者に依頼するより結局高くついてしまうこともあるので、難しい場合は無理せず業者を呼びましょう。

シャワーやカランの異常に気づいたら、たとえ小さなことでも放置せずにすぐに対応しましょう。小さな綻びが後々大きなトラブルとなって返ってくることがあります。どのようなことでもすぐに対処しようとするクセをつけておくことが大切です。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

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