水のコラム
お湯を使ったトイレのつまりを直す方法を紹介!業者に修理を依頼する判断基準も解説
「トイレのつまりはお湯で直せる?」と気になる方もいるのではないでしょうか。トイレがつまってしまい、手元にあるものですぐに直したいとお悩みの方も多いでしょう。
この記事では、お湯でトイレのつまりを直す方法を解説します。業者に修理を依頼する判断基準や、つまりを予防する方法も解説するのでぜひ参考にしてください。
お湯を使ったトイレのつまりを直す方法
トイレにつまったものをお湯でふやかすことで、つまりを解決できる場合があります。この章では、お湯を使用してつまりを直す方法を紹介します。
お湯の準備
まずはお湯を準備しましょう。お湯の使用に科学的根拠はありませんが、使用する場合は便器のひび割れ・破損防止のために40~60℃程度にしましょう。
やかんや鍋などに水を入れて、温度計で水温を確認しながら温めます。温度計が家にない場合は、一旦沸騰させた100℃近くのお湯と常温の水を混ぜると、50℃近くのお湯をつくれます。
ケトルなどの温度設定ができるものであれば、簡単に温度調整ができるためおすすめです。40〜60℃のお湯を簡単に用意できるうえに、保温もできるため便利です。
便器の水を汲み出す
お湯の準備ができたら、便器に溜まった水を汲み出します。便器のなかに水が多く残っていると、お湯を注いでもつまりが解消されない場合があるためです。
なるべく便器内の水量が少なくなるよう、バケツなどを使って水を汲み出してください。
一時間程度放置する
便器のなかにお湯を注いだら、そのまま1時間ほど放置します。つまりの原因となっているトイレットペーパーなどが、徐々にふやけて溶けるのを待つためです。
放置している間、10~20分ごとに便器の様子をチェックします。必要であれば時間を延ばしたり、お湯の量を増やしたりしましょう。
つまりの解消を確認する
最後に、つまりが解消しているかどうかをチェックしましょう。お湯を注いでから1時間経過後、便器の水位が下がっていたら、つまりが解消している可能性が高いです。
ただし、トイレの流す機能をいきなり使うと、つまりが解消されていない場合に水があふれ出る恐れがあります。そのため、バケツやコップで少量ずつ水を流して確認しましょう。
完全につまりが直ったと判断できたら「小」などの一番少量で流せるレバーで流します。「小」がない場合は、レバーを少しずつ回転させて水量を調節しながら流します。
いつも通りに便器の水が流れたら、つまりが解消されたと判断できます。
業者に依頼する判断基準
トイレのつまりを業者に依頼する判断基準は「放置して水位が下がるか」を確認します。水位が徐々に下がる場合は、自力で解決できる可能性があります。
トイレには水に溶けるつまりと、水に溶けないつまりの2種類があります。水に溶けるつまりは、放置しておくと徐々に水位が下がってくるのが特徴です。主にトイレットペーパーや便などが原因で、市販の薬剤などで溶かしたり、そのまま排水口に流したりして解決できます。
一方、おむつや固形物などの水に溶けないつまりの場合は、業者に依頼するのがおすすめです。自力で直そうとすると、かえって奥深くに入り込み、つまりを悪化させてしまう可能性があります。
ほかにも、下記のような判断基準があります。
・つまりの原因が不明な場合
・自分で修理しても解決できなかった場合
・便器の水があふれそうな場合
原因が分からないつまりの場合は、業者に依頼しましょう。便器やタンク内には、浮き球やフロートバルブなどの見慣れないパーツが多く、素人が修理するのは危険です。
市販の薬剤やラバーカップなどを使用して解決できなかった場合はもちろん、ウォシュレットの不調や、便器の破損などが起こった場合も専門の業者に依頼しましょう。
トイレつまりの予防策は?
ここからは、トイレつまりを予防する方法を紹介します。
トイレットペーパーを大量に流さない
トイレのつまりを予防するためには、トイレットペーパーを大量に流さないことが大切です。一度に流すトイレットペーパーの長さは、大洗浄で約5m、小洗浄で約2mが目安 です。ペーパーを多く使うときは、数回に分けて流しましょう。
また、小洗浄で流すと、紙を流すための水流が不十分になります。排水管内でつまることがあるため、基本的に大洗浄を使用するのがおすすめです。
流せる系のものであっても一度の量に注意する
掃除用シートや、赤ちゃんのおしりふきなどの流せるタイプであっても、一度に使用する量に注意しましょう。いくら流せるタイプであっても、大量に流せばつまりが生じます。トイレに流す場合は少量にするか、ゴミ箱に捨てるようにしましょう。
また、流せるタイプの掃除用シートは、付着したゴミを確認してから流しましょう。髪の毛やほこりなどが多くついている場合は、流した際に排水管でつまることがあります。ゴミが多い場合は、可燃ごみとして破棄したほうが安心です。
固形物などの異物を流さない
固形物などの異物を流さないことも大切です。小さな物であっても、固形物はパイプのつまりの原因になります。
便器のなかに異物を落とした場合は、流さずにゴム手袋で拾いましょう。また、洋服のポケットに入っているものが落ちないように注意することが大切です。
スマートフォンをトイレで操作することが多い人も注意が必要です。誤って便器のなかにスマートフォンを落としてしまうという事例も多いため、可能な限り持ち込まないようにしましょう。
洗浄水量を適切に替える
洗浄水量を適切に替えるのも、トイレのつまりを予防するためのポイントです。
トイレットペーパーを多く使う際は、「大」などの洗浄水量が多いレバーで流しましょう。トイレの使用用途に対し、水量が少なすぎることがないよう注意が必要です。
また、節水を目的として、タンク内にペットボトルなどを入れることも避けましょう。洗浄水量が不足してつまりやすくなるうえに、タンクの故障・破損の原因にもなります。
節水トイレへの交換も、流れる水の量が少なくなるためつまりの原因になりやすいです。新しく設置する際は、業者と相談しながらよく検討してください。
トイレのつまりを防ぐためには、定期的に掃除するのも重要です。便器内だけでなく、排水管内の汚れも定期的に取り除きましょう。
黒ずみや茶色っぽい汚れなど、便器内にはさまざまな種類の汚れが付着しています。黒ずみは雑菌やカビが原因で発生しやすく、塩素系のトイレ用洗剤で落とせる場合が多いです。
ただし、黄色味を帯びた尿石の汚れは、酸性の洗剤を使用しない限り落とせません。尿石は放置すると徐々に硬くなり、蓄積するとつまりやすくなるため注意が必要です。
尿石が硬くなって取れなくなる前に、定期的に掃除しましょう。自分で尿石が取り除けない場合は、業者に依頼してみましょう。
まとめ
トイレのつまりをお湯で直す際は、便器の破損やひび割れを防ぐために40~60℃程度に設定するのがポイントです。
ただし、つまりの原因が不明な場合や、固形物などが詰まった場合は業者に依頼しましょう。つまりを予防するためには、一度に流す量を抑え、便器や排水管内を定期的に清掃することが大切です。
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