水のコラム

【2025年最新版】冬に注意したい水漏れトラブルと対策ガイド

最終更新日:2025年11月26日 水回り


冬は気温が大きく下がり、水まわり設備に負荷がかかりやすくなる季節です。
凍結による水漏れや水道が使用できなくなるトラブル、給湯器の不具合、お湯が出ないといった問題は、毎年多くのご家庭で発生します。
 
さらに、師走の慌ただしさや年末年始の来客による使用量増加も重なり、小さな違和感が大きなトラブルへつながることもあるでしょう。
 
そこで今回は、冬に増える水漏れの原因と具体的な対策や、困ったときにAIに相談する方法についてご紹介します。
冬の水まわりを安心して利用するための参考にしてみてください。

冬に水漏れトラブルが増える理由


なぜ冬は水漏れトラブルが多いのか、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
これには冬の温度差や凍結、使用者の増加が関係しています。
冬は水漏れが発生しやすい条件が重なる季節だと言えるでしょう。

冬の温度差

冬は朝晩が特に寒く、日中は日の当たる場所は少し暖かく感じるものの、日陰は朝晩と同様に寒く感じる方がほとんどだと思います。
実は、人間が感じる時間や場所による温度差を、水道管などの水まわり設備も感じているのです。
 
温度差にさらされた水道管などの水まわり設備には負荷がかかっており、負荷がかかり続けることで、水漏れに発展してしまうのです。
その結果、普段は問題なく使用できていた設備が、水漏れで急に使用できなくなることもあります。
 
2025年2月にご訪問した滋賀県甲賀市の現場では、大寒波の影響を受け、屋外の水栓柱が凍結し、水が噴き出しており、水栓柱の交換となりました。
屋外の蛇口や水道管は特に温度差を感じやすい傾向があります。
寒波到来が予想されるときは、水を出しっ放しにするなど、凍結対策を講じることが大切です。

凍結による破損

冬の水漏れトラブルは凍結がきっかけで発生するケースも少なくはありません。
 
特に寒波の到来による凍結の発生率は高く、凍結対策は必須
凍結対策を行わずに、水道管などの中に残っていた水が凍ると体積が膨張します。
そして、内側から強い圧力がかかることで損傷や破損してしまい、水漏れへと発展することがあるのです。
 
なお、凍結による水漏れトラブルは、凍結部分が溶け切るまで気が付かないことがあります。
そのため、気が付いたときには完全に破損しているなど被害が大きくなる傾向もあり、注意が必要です。
 
2025年3月にご訪問した滋賀県近江市の現場では、むき出しの古い水道管が凍結で破損し、水漏れを起こしていました。
むき出しの水道管は凍結のダメージを受けやすく、特に古い水道管はダメージが顕著にあらわれます。
凍結対策に、水道管の保温材を巻き直すことは重要です。
 

使用の増加による負荷

冬は蛇口やシャワー、給排水管の金属部分が冷え、ゴムパッキンが硬くなりやすい季節です。
ゴム素材の柔軟性や伸縮性が失われると、わずかな隙間でも水がにじみ出ることがあります。
 
この状態で、 年末年始の影響により使用者や使用頻度が高まると、負荷がかかり水漏れがさらに起こりやすくなります。

凍結が原因で水漏れや断水が起きたときの対処法


冬の朝、特に寒波到来や積雪の後に、蛇口から水が出ない経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
これは冬の気温や寒波、積雪の影響で蛇口もしくは水道管が凍結してしまい、水漏れ・断水が発生していることが原因です。
凍結時は蛇口などの水まわり設備を壊さないために、適切な対処を行うことが必要です。

凍結を解消する方法

蛇口や露出している配管、給湯器の配管が凍結しているときは、タオルとぬるま湯で凍結を解消できます。
 
【凍結を解消する手順】

  1. 破損防止のために蛇口や露出した水道管にタオルを巻き、ぬるま湯をゆっくりかけて解凍する
  2. 熱湯は使用せず、40℃程度のお湯を緩やかになじませるように温める
  3. 給湯器の配管が凍っている場合は、給湯器の電源を切り、タオルを巻きぬるま湯で解凍する
  4. 凍結した場所が残っていないか、家の北側や日陰で凍結しやすい場所を特に慎重に確認する

凍結を解消するときの注意点

凍結が原因で水道管が破損してしまっているケースがあります。
この場合、氷が溶けた直後に水が噴き出す可能性があるため、まわりにタオルやバケツを準備し、凍結解消後の蛇口や配管の様子を慎重に確認してください。
 
また、水道管が破損している可能性があると感じたときは、水道の元栓を閉めることで被害を最小限に抑えられます。
水漏れの応急処置として、元栓を閉めることは非常に有効な手段です。
ただし、元栓を閉めると家中の給水が止まるため、この点には注意が必要です。
 
なお、コンセントが近くにある場合、ドライヤーやヒーターでも凍結を解消できます。
ただし、ドライヤーを使用するときは、温風を直接当てないようにしましょう。
ぬるま湯を使用するときと同様に、破損防止のためにタオルを巻いた後に温風を当ててください。
 
ヒーターはある程度の距離を離して設置し、転倒による火災が起きないように注意を払いましょう。

凍結を防ぐために日常でできる予防策

凍結は、事前に対策することで予防できます。
本格的に寒くなる前に予防策を講じることが大切です。
 
【凍結の予防方法】

  • 外気が当たるむき出しの蛇口や水道管に保温材を巻く
  • 気温が低くなる日や夜間は、蛇口から少量の水を流しておく
  • 給湯器の電源は抜かず、凍結予防ヒーターがあれば必ず動作させておく
  • 屋外の散水栓や使用していない蛇口は水抜きを行う
  • 洗面所やトイレ、お風呂など寒さがこもりやすい場所は扉を開けて温度差をやわらげる
  • トイレの凍結対策に不凍液を使用する

 
一度の凍結では水道管や蛇口が破損しなくとも、凍結を繰り返したり、凍結後に冬の外気にさらされたりすることで、破損する可能性があります。
去年まで問題がなかったから今年も問題がないはずと考えずに、寒い季節に入る前から準備しておくことがおすすめです。
 

給湯器に発生しやすい冬特有の水漏れトラブル


冬は給湯器のトラブルが特に増える季節です。
外気温が低い状態で給湯器が稼働を続けると、内部部品に結露が発生したり、温度差による負荷が大きくなったりします。

冬に起こりやすい給湯器の水漏れトラブル

  • 給湯器本体の下に水が落ちている
  • お湯が出ない、もしくは途中で冷たくなる
  • リモコンの電源が入らない
  • 給湯器周囲の配管から水がにじむ
  • 給湯器の配管が凍結している など

 
これらが原因による給湯器の水漏れは、冬の温度差が影響していることがほとんどです。
ただし、全ての水漏れが温度差や凍結が原因というわけではありません
配管のゆるみや内部部品の経年劣化などが原因の場合もあるため、凍結の自然解凍のように時間経過で解決しないことも。
 
冬の朝にお湯が出ない場合は、給湯器の配管や内部で凍結が起きている可能性が高い状況ではありますが、給湯器本体や内部部品の経年劣化の可能性も考慮する必要があります。
 

冬の給湯器の水漏れ対策

  • 給湯器のリモコンの電源を一度切り、周囲を徐々に温めて解凍を待つ
  • 給湯器の下部に水が落ちている場合は、止水栓を閉めて被害を防ぐ
  • 強風が当たる場所に設置されている場合は、風よけをつけて冷気を防ぐ
  • 冬前にフィルターや給気口を掃除しておく など

 
これらの対策を施すことで、大きなトラブルに発展することを予防できます。
給湯器の水漏れは、給湯器本体の故障につながる場合もあるのです。
少しでも異変を感じたときは、早めの点検が安心の鍵。
 
また、凍結対策も必ず行うようにしましょう。
これにより、凍結による給湯器の破損リスクを軽減できます。

パッキンや金属部品が寒さで傷みやすくなる理由と対処法


蛇口やシャワー、配管のパッキンはゴム製の部品のため、冬は硬くなりやすいという特徴があります。
硬くなるとゴムがもつ柔軟性は損なわれ、その結果ひび割れや縮みが起き、水がにじみやすくなってしまうのです。
 
金属部分も温度差でわずかに縮むことで緩みやすくなり、継手のすき間から水漏れが起こるケースがあります。
 
意外に思うかもしれませんが、冬場はパッキンや金属部品にとって過酷な環境なのです。

パッキンや金属部品が原因で起こり得る水漏れトラブル

次のような症状があらわれた場合は、水漏れを起こす直前、もしくは既に水漏れが起こっている可能性があるため注意してください。
 

  • 蛇口の根元が濡れている
  • シャワーホースのつなぎ目ら水が落ちる
  • 配管の継手付近に水滴が付着している など

パッキンや金属部品が原因の水漏れトラブルの対処法

これらの対処法としては、パッキン交換やナットの締め直しが効果的です。
ただし、パッキンを交換する場所によっては分解が必要な場合もあるため、取扱説明書や施工説明書を確認の上で作業するようにしてください。
そして、ご自分での対処が難しいと感じた場合は、無理をせずにしが水道職人などの水道修理業者に依頼することがおすすめです。

年末年始に水漏れが発生しやすい理由


年末年始は水まわりの使用量が増える季節です。
ご家族やご親戚が集まり、トイレや洗面所の蛇口、お湯の使用頻度が増えることで、給湯器や配管に負荷がかかります。
弱っているパッキンや継手部分に負荷がかかることで、水漏れへつながるケースも少なくはありません。
 
加えて、年末年始の訪問者の増加による、使用方法の違いも見逃せません。
普段は蛇口をゆっくりと開いたり、水を出しっ放しにしなかったり、短期間に開閉を繰り返さないなど、蛇口の使用方法に注意を払っていたと仮定します。
 
しかし、帰省中のご家族やご親族は一気に蛇口を開いたり、水を出しっ放しで作業したりするかもしれません。
このように普段と違う使用方法をすることで、蛇口が破損してしまうことがあるのです。
 
これは蛇口だけではなく、トイレやシャワーなど、全ての水まわり設備で起こり得る症状です。
 
また師走の忙しさで小さな異変を見落としやすく、気が付いたときには水漏れが拡大し水が広がっている場合もあります。
年末年始の帰省やご親族の集まりの前に、水がにじんでいないか水まわりを点検しておくことが、水漏れを防ぐポイントです。

AIに水漏れトラブルを相談することもおすすめ


水漏れが発生したタイミング次第で、すぐに水道修理業者へ連絡できない状況もあると思います。
特に年末年始などの長期休暇中は、水道修理業者が営業しているかどうかも分からず、途方に暮れることもあるかもしれません。
このようなとき、ChatGPTなどのAIに相談することで、トラブルの対処法や原因を探れます。
 

主なAI一覧

AIの名称 種類
ChatGPT 会話型/文章生成
Google Gemini 検索連携型/会話型
Microsoft Copilot Office(Microsoft Office)連携/会話型
Claude 会話型(長文の理解が得意)
Perplexity AI 調査特化(回答に情報源のURLを必ず付ける)
LINE CLOVA 国内向け/生活連携
Siri 音声アシスタント
Googleアシスタント 音声アシスタント

 
AIはインターネットがつながるスマートフォン(スマホ)やタブレット、パソコンがあれば簡単に使用でき、難しい言葉もかみ砕いて説明してくれるため、初心者でも水漏れトラブルについて活用しやすいツールです。
 
使用方法は簡単で、「今起きているトラブルの内容」や「発生頻度」「発生場所」などを入力するだけで、複数の情報を短い間に提示してくれます。
出てきた情報を確認し、詳しく知りたい情報があれば追加で質問することで、回答範囲を狭めて原因の特定や対処法を提案してくれます。

AIを水漏れトラブルに活用する方法

【AIの活用例】

  • 発生している症状を入力し、考えられる原因を確認する
  • してよい対処と避けるべき行動をその場で確認する
  • 緊急度が高いかどうかの目安を教えてもらう
  • 止水栓の場所や閉め方など、基本的な手順を確認する
  • 水道修理業者に相談するべきかどうかを確認する など

 
ただし、AIは実際に起きている状況を、目で確認しているわけではありません。
そのため、AIが提案してきたとおりの対処をしても解決しない場合や、水漏れが一時的に治まっても再発する場合があります。
トラブルが解決しないときは、AIが水道修理業者に相談するように提案しなかったとしても、水道修理業者に相談することもご検討ください。
 
また、AIが提案してきた対処法を行うことがリスキーだと感じたときは、安全を最優先に行動してください。
AIはあくまでも情報収集として活用する方法がおすすめです。

よく寄せられる冬の水漏れのお悩みQ&A


冬の水漏れは原因が一つではなく、凍結や経年劣化、給湯器の不具合など複数の要素が重なって起こる場合があります。
結果、どのような対処を行うべきか分からず、不安・心配という声が上がることが多いのです。
 
そこで、冬によく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
ご家庭での判断にお役立てください。

Q1.冬に水漏れが起きたとき最初にするべきことは何ですか?

まずは止水栓を閉めて被害を抑えることが重要です。
水が広がる前に止めることで、床材や設備へのダメージ、濡れた箇所の凍結リスクを減らせます。
安全を確保しつつ、落ち着いて状況を確認してください。

Q2.凍結か故障か判断する方法はありますか?

冬の朝に突然水がでなくなった場合は、凍結の可能性が高い状況です。
また、蛇口やむき出しの配管を触ってみて、極端に冷たくなっている場合も凍結が疑われます。
ただし、凍結の裏側で破損が隠れている場合もあるため、昼などの比較的暖かい時間になってからも水が出ないときは、水道修理業者に相談することをご検討ください。

Q3.給湯器から水が落ちている場合でも使用して大丈夫ですか?

給湯器の下部に水が落ちている状態は、故障もしくは凍結による破損のサインです。
無理に使用を続けると不完全燃焼などを起こし被害が拡大する可能性があるため、止水してから水道修理業者へ相談してください。

Q4.冬の水漏れを防ぐ最も効果的な方法は何ですか?

配管の保温と、冷え込む夜に少量の水を流しておく方法が効果的です。
給湯器の場合は、凍結予防ヒーターを切らないようにしましょう。
凍結は事前対策が最も効果を発揮します。
本格的に寒くなる前に、配管の保温対策を講じてください。
 

Q5.AIに相談した後そのままの対応で大丈夫ですか?

AIは情報収集として便利ですが、最終的な判断は水道修理業者の点検が必要です。
水漏れは見えない部分の破損が原因のことも多いため、不安が残る場合や、水漏れの改善が見込めない場合は、安全のためにも点検を依頼することがおすすめです。

冬の水まわりを安全に保つためのポイント


冬は気温低下による凍結や給湯器の不具合、パッキンの劣化など、水漏れにつながりやすい条件が重なる季節です。
しかし、これらのトラブルは事前の対策や日頃の点検によって、未然に防ぐことが可能です。
 
少しでも水まわり設備に違和感を覚えたら早めに確認し、必要であれば水道修理業者に相談することで被害を最小限に抑えられます。
冬の水まわりを安心して過ごすために、できる範囲で予防を行い、日常のチェックを習慣化していきましょう。
 
私たちしが水道職人は、冬の水漏れや凍結など、水まわりトラブルのプロフェッショナルです!
冬は水漏れトラブルの発生件数が多く、さまざまなご相談が寄せられます。
しが水道職人は365日営業・24時間受付対応をしているため、平日や休日問わず、水まわりのお困りごとをいつでもご相談ください。
例え年末年始でも、最寄の作業員が最短30分で駆けつけ、迅速にトラブルを解決いたします。
 
また、しが水道職人では、凍結対策のご相談も承っております。
ご自分で凍結対策を講じることが難しい方も、凍結対策をしてみたけれど不安という方も、どなたでもお気軽にお声がけくださいませ。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315