水のコラム

ウォシュレットの水が止まらない場合に考えられる原因とは?

2022年01月24日  トイレのトラブル


ウォシュレットを使っているときに、水が止まらずに焦った経験はないでしょうか?

実は家庭や会社、さまざまな施設においてウォシュレットの普及が進むにつれ、水漏れのアクシデントが増えています。何が問題で水漏れが起こっているのでしょうか。

本記事ではウォシュレットの水漏れを引き起こす問題と対処法、また漏水以外のアクシデントや定期的なメンテナンスについて解説をします。

ウォシュレットの水が止まらない場合に考えられる原因

ウォシュレットから漏水が起こり、止まらない場合慌ててしまいますよね。

水が出続けると、トイレの床だけではなく廊下や他の部屋まで水浸しになってしまうかもしれません。それがマンションなどで起こると下の階に水が落ち、他の住人にも迷惑をかけてしまい、大惨事を引き起こします。このようなアクシデントがあった時は、早急に事態を落ち着かせたいですよね。

それにはまずトラブルの原因を探ることが重要です。ウォシュレットの漏水が解決しないときの原因とされるのは次の4つです。

■電源のアクシデント
電源にアクシデントがあると起動した後に電源の接触が悪く、水を止めるという命令が届きません。そのためノズルから水が止まらなくなってしまいます。

■電気が通っていない
単純なことですが水が止まらず慌ててしまうと、このシンプルな事態に気づけないことがあります。直近で停電していなかったか、ブレイカーが落ちていないか、コンセントが抜けていないか、電源は切れていないか等を調べてみてください。

昼間の停電は気づきにくいですが、部屋の照明や家の中の電化製品が動いているかどうかで確認できます。

■リモコンの電池切れ
直接操作するのではなくリモコンを使っている際に、電池が切れてしまうと操作ができなくなります。ウォシュレットの水を止めたくても、信号が届かず止まらなくなってしまいます。電池が切れていないか確認し、電池を入れ替え、再度操作を試みてみましょう。

■ノズルのアクシデント
ノズルのパッキンや、水を出したり止めたりを操作するバブルユニットなどのパーツでアクシデントが生じていないかを確認しましょう。

ノズルの給水管と分岐栓が怪しければ、タンク側もしくは止水栓側にあるナットと呼ばれる部品が緩んでいるかもしれません。ナットを閉めることでよくなるはずですが、それでもよくならない場合は給水管内部にあるパッキンの老朽化を疑いましょう。

ウォシュレットの水が止まらない場合の対処法

ウォシュレットの水が止まらないときの対処法は、原因によって異なります。

■電源のアクシデントが原因の場合
電源のアクシデントが原因で漏水が起こっているときは、電源リセットを試してみてください。リセット方法は次の通りです。
① コンセントを抜いて少し時間を置き、入れ直す
② コンセントに付いているリセットボタンを押す
③ 主電源を押す
これでリセットが完了します。リセットした後に、水が止まれば問題はありません。

■リモコンの電池切れが原因の場合
リモコンの電池切れが原因で水が止まらなくなってしまっているときは、電池を入れ替えましょう。そして再度電源を入れてリモコンの操作を試してください。問題なく作動すれば、水を止めることができます。

■ノズルのアクシデントが原因の場合
ノズルのアクシデントが起こっているときは、アクシデント箇所を新しいものに取り換えることで水漏れが解消します。ノズルの給水管と分岐栓で水漏れが起こっているのであれば、ナットを閉めたりパッキンを交換したりすることで解決します。

給水フィルターつき水抜き栓で漏水が起こっているのであれば、フィルターの目つまりや老朽化のせいかもしれません。フィルターを清掃したり、部品を新しいものに交換したりしましょう。これらは自力で直せるものもありますが、工具が揃っていなかったり工具の扱いに慣れていなかったりすると自力での修理は難しいです。

そのため、水漏れを引き起こしている問題に合わせた的確な対応をスムーズに解決してくれる修繕会社に修繕をお願いすることをおすすめします。

水が止まらない以外のウォシュレットの代表的なトラブル

ウォシュレットによる水のアクシデントは「水が止まらない」という症状だけではありません。逆に「水が出ない」という事態も起こります。その問題として考えられるのは次の通りです。

■断水、元栓が閉まっている
水が出なくなってしまったら、マンションにお住いの方は、貯水槽からの給水が止まっていないかどうかを管理会社に確認してください。もし水が少しでも出ているのであれば、水圧の設定が低くなっていることがあります。そのようなときは、水圧を再設定する必要があります。

■リモコンの電池切れ
リモコンの電池切れによって操作ができなくなり、水が出ないということもあります。電池を交換し、もう一度電源を入れて試してみましょう。

■フィルターのつまり
フィルターを取り外して洗浄することでよくなることが多いです。取り外す際の手順は難しくありません。手順時は次の通りです。
① トイレの裏にある止水栓を閉めて水を止める
② 便器付近にあるフィルターのついた止水栓を回し、フィルターを取り外す
③ 外したフィルターを洗浄し、つまりを丁寧に取り除く
④ 乾燥させる
⑤ フィルターを元に戻す

なお、水は出るのに温かい水だけが出ないという事態は温度の設定が低過ぎたり、長時間温かい水を利用したりしたことで、給水機内の使える水の量が切れてしまったことが原因かもしれません。

そのようなときは温度の設定を変える、給水機にお湯がたまるのを待つ、などすると温水が使えるようになります。

これらの確認をしても異常がないときは、ウォシュレット自体の寿命がきているかもしれません。ウォシュレットの耐用年数は、約4年と意外と短いです。もうとっくに過ぎているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もちろん使う頻度によって老朽化の進みは変わりますが、数年使っているものであればウォシュレット機器自体の交換を考える必要もあります。

ウォシュレットはいろいろな設備がついていて便利ですが、その分複雑なパーツから作られていて、あらゆる事態も引き起こしやすくなっています。原因が簡単なものは自分で対応することもできますが、配線などのアクシデントだと自分で対応するのは難しいでしょう。

原因が不明であったり、対処方法がわからなかったりするときは、ウォシュレットのメーカーや水道修繕業者に修繕をお願いしましょう。

定期的なメンテナンスでウォシュレットの故障を防ごう

ウォシュレットのアクシデントは、汚染の問題となることもあります。普段からこまめに清掃をすることで予防ができます。

アクシデントの多くはノズルに問題があることが多いので、ノズルを念入りに清掃しましょう。ノズルの使用頻度が高いと便や尿石、水アカなどがつきやすくなります。

また水の出を「強」にしていると便などの汚物が跳ね返って、ノズルに汚染がたまっていきます。そうするとつまりが起こって水の出が悪くなってしまったり、動かなくなったりします。

ノズルは普段湿気が多い環境下に隠れているので、カビや雑菌も繁殖しやすくなっていますので、こまめに清掃しましょう。アクシデントを防ぐためにも、週1~2回ノズルの汚染を取り除くようにしてください。

また、ノズルの水の出口部分も清掃をすると良いです。ウォシュレット自体にノズルの清掃設備がついているものは、こまめに自動で洗浄しましょう。そして薄めた中性洗剤を含んだ布でノズルを拭き、ノズルの清掃設備のスイッチを押してノズルを格納してください。

ノズル清掃設備がついてないものはノズルを手で引き出し、汚れをふき取ります。ノズルはプラスチック製なので、引き出すときは傷つけないように丁寧に優しく扱うように注意してください。

ノズルのシャワーも汚染されやすいですが、あまり強くこすりすぎると余計につまりが悪化するので気を付けてください。

ノズル専用の洗剤やクリーナーも販売されていますので、日頃から定期的に手入れを行い、ウォシュレットの快適さを持続していきましょう。

まとめ

ここまでウォシュレットから漏水があったときに起こっている問題と解決策、その他の代表的アクシデントと予防法を紹介してきました。

ウォシュレットを使う家庭が増えた分、アクシデントも増えています。解決策を把握して、水が止まらなかったり出なくなったりしたときは慌てずに解決しましょう。

また、日々のメンテナンスでアクシデントが起きないように心がけましょう。なお自力で解決できない時は修繕会社に相談することをおすすめします。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315