水のコラム

風呂場のカビ退治は日頃の予防がポイント!カビ取り剤で徹底除去

2021年10月26日  お風呂のメンテナンス

風呂場では高温多湿で水分も多く栄養分も豊富なため、カビが繁殖する好条件が整っています。カビも発生したばかりなら対処も簡単ですが、時間が経過すると根を食い込ませて簡単には除去できません。風呂場のカビをどうすれば予防できるか解説します。

風呂場にいる主なカビは黒カビとピンクヌメリ(赤カビ)

風呂場で発生する主なカビは、黒カビとピンクヌメリとも呼ばれる赤カビです。赤カビはカビと名前は付いていますが、実際はロドトルラという酵母菌やメチロバクテリウムという雑菌です。風呂場ではまず赤カビが発生します。

風呂場は体も洗うため、皮脂が床や壁に付着していますが、それが赤カビのエサとなるのです。高温多湿、水分があり汚れている風呂場は、赤カビが発生しやすい条件が整っています。

赤カビが厄介なのは、黒カビのエサになる点です。赤カビは空気中に飛んでいるため、その時点での除去できません。ぬめりが発生しなければ、赤カビを見つけるのも困難です。また、赤カビはバスブラシや風呂場用の洗剤やシャンプーの底でも発生します。健康被害のリスクはないですが、掃除をあまり行わないと気づかないうちに増殖し、大量の黒カビにつながるのです。

黒カビも赤カビと同じく、高温多湿で皮脂や汚れといった栄養分があれば発生します。赤カビより問題が大きいのは、吸い込むと喘息やアレルギーを引き起こす点です。日常的にお風呂へ入るときは赤カビがないかチェックして、見つけたら掃除をする習慣があると黒カビをある程度抑えられます。

防カビ剤や予防を習慣づければ対処が楽になる

黒カビもピンクヌメリの赤カビも、発生したばかりなら簡単に取り除けます。赤カビなら中性洗剤とスポンジやブラシを使えばすぐに取り除けるため、日常のこまめな掃除を心がけるのが大切です。一方の黒カビは、時間が経過して繁殖すると簡単に落とせません。発生した黒カビは、塩素系のカビ取り剤を使用して落とすのが有効です。

また、黒カビの発生を防ぐためには、普段からカビが好む環境を作らないように、窓開けたり、換気扇を使ったりして、換気するようにしましょう。お風呂上がりに壁や床に50度以上の熱湯をシャワーでかければカビは抑えられます。しかし、水分が残っているとカビが発生するので、タオルで水分を拭き取るのも忘れないようにしましょう。

防カビ剤を使うのもおすすめです。スプレータイプやくん煙剤があり、使えばカビが発生しづらい環境になります。防カビ剤は、カビがすでに発生している時点で使ってもカビの発生を抑えられるのですが、基本的には掃除をしてから使うのがおすすめです。

頑固な黒カビなら塩素系のカビ取り剤が有効

頑固な黒カビが発生したときは、塩素系のカビ取り剤が有効です。塩素系のカビ取り剤は刺激が強いため、ゴーグルや長袖長ズボン、ゴム手袋や換気とマスクをして防備してください。特に塩素系の洗剤は酸性の洗剤と混ぜるのは絶対に控えてください。

また、お風呂掃除を手軽に行える重曹やクエン酸があります。ナチュラル成分ですが、クエン酸も酸性ですので塩素系のカビ取り剤との併用や使用後に使うのも控えたほうがいいでしょう。塩素系と酸素系を混ぜることを禁止している理由は、生死にも関わる有毒ガスが発生するためです。その点に注意してカビ取りを行いましょう。

塩素系のカビ取り剤を使用するときは、黒カビがある場所を乾燥させるのがポイントです。水分が残っていると、洗浄効果が弱まります。黒カビに直接塩素系のカビ取り剤をかけたら放置してください。キッチンペーパーを貼ってから塩素系カビ取り剤を吹き付けるとしっかりくっつくため、深く浸透して洗浄効果が高まります。ラップでパックすると、カビ取り剤の蒸発も予防できるため有効です。

15分から30分程度放置してからシャワーで洗い流します。黒カビが残っているなら、古い歯ブラシやスポンジを使って擦り落としましょう。

黒ずみが皮脂汚れや水垢ならクエン酸や重曹スプレーを作って除去

浴槽の黒ずみはすべてカビとは限りません。中には水垢や皮脂汚れで黒ずみが生じているケースもあります。カビではなく、黒ずみが皮脂汚れや水垢で生じているならクエン酸や重曹を使うだけでも落とせます。水垢はアルカリ性なので中和するためにクエン酸、皮脂には油汚れに強い重曹がおすすめです。皮脂や水垢を日常的に掃除すれば、赤カビや黒カビの発生も抑えられます。

普段の黒ずみ掃除なら、クエン酸スプレーや重曹スプレーを使うのもいいでしょう。クエン酸スプレーはスプレーボトルに水200ml、クエン酸小さじ2杯で作れます。重曹スプレーは、スプレーボトルに60度程度で50mlのぬるま湯を入れて、重曹50g、食器用中性洗剤50mlを入れて混ぜるだけでOKです。

クエン酸スプレーも重曹スプレーも汚れに直接振りかけ、有効成分が浸透するまで1時間程度放置してから汚れを落とします。最後はシャワーで洗い流せば汚れを落とせるでしょう。

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