水のコラム

水道水がカビ臭い原因は?滋賀で気になりやすい理由と家庭でできる対策

公開日:2026年05月29日 水回り


琵琶湖を水源とする滋賀県では、季節によって水道水のカビ臭が話題になることがあります。
滋賀県企業庁が「水道水のかび臭対策」として公式に情報を公開しているほどで、地元では比較的知られた現象です。
 
カビ臭と聞くと衛生面が気になるところではありますが、原因や仕組みを知っておけば、それほど神経質にならなくても大丈夫です。
そこでこの記事では、水道水がカビ臭くなる原因や、家庭でも簡単にできる対策などについてわかりやすくまとめてご紹介したいと思います。

水道水のカビ臭、その正体とは

水道水のカビのような臭いの主な原因は、河川や湖などにすむ藍藻類(らんそうるい)や放線菌といった微生物が作り出す物質。
代表的なものに、「ジオスミン」「2-メチルイソボルネオール」と呼ばれる成分があります。
これらは微生物の細胞内で生み出される代謝物質で、微量でも人の鼻に独特のにおいとして感じられるそうです。
 
ここで知っておきたいのが、カビ臭の原因は「カビそのもの」ではないという点です。
カビが繁殖しているわけではなく、湖や川に自然に存在する微生物の働きによってにおいの成分が発生しているだけ。
つまり、においは気になるものの、衛生的に問題があるわけではありません
 
実際、各自治体や水道局も、このカビ臭は「健康への影響はない」と公式に説明しており、たとえば滋賀県企業庁も、「かび臭の原因物質に毒性は無く飲用しても健康に影響はありません」と公表しています。
(引用:滋賀県公式サイト「水道水のカビ臭対策について」

滋賀でカビ臭が気になりやすい理由


水道水のカビ臭は、地域の水源によって出やすさが変わります。
琵琶湖を水源とする滋賀県では、特に夏場に話題に上ることが多いのが特徴。
 
原因のひとつが、琵琶湖で発生する「アオコ」と呼ばれる現象です。
アオコとは、水中の窒素やリンなどの栄養分が増えすぎたことで、藍藻類が大量に繁殖し、湖面が緑色に染まったように見える状態のことです。
気温が上昇する夏場や、雨が少なく水の入れ替わりが少ない時期に起こりやすく、滋賀県でもたびたび確認されています。
 
このアオコの原因となる藍藻類が、まさにカビ臭の原因物質を作り出しているというわけです。
そのため、琵琶湖の水を浄水して使っているご家庭では、夏から秋にかけてとくにカビ臭を感じやすくなっています。

カビ臭への対策と家庭でできる工夫

カビ臭の発生に対して、浄水場と各家庭、それぞれのレベルで対策が行われています。

浄水場でも除去処理が行われている

琵琶湖を水源とする浄水場では、原水からカビ臭が検出された際に、粉末活性炭を投入してにおいの原因物質を吸着・除去する処理が行われています。
これは全国の浄水場で広く採用されている方法で、滋賀県企業庁の公式情報でも説明されている対応方法です。
 
ただ原水のカビ臭が非常に強い時期には、浄水処理でも完全に取り除ききれないことがあり、各家庭の蛇口に届いた時点でも多少のにおいが残ってしまっているというのが現状です。

煮沸する

家庭で手軽にできる対策として、水を煮沸する方法があります。
カビ臭の原因物質は熱によって揮発する性質があり、沸騰させて飛ばすことで、かなりにおいを和らげることができます。
 
ポイントは、沸騰してすぐに火を止めないこと。
ふたを開けた状態で5分ほど沸かし続けるのがコツです。

注意していただきたいのが、一度煮沸した水道水は塩素による消毒効果も同時に失われてしまうため、雑菌が繁殖しやすくなります。冷ましたあとは冷蔵庫で保管し、できればその日のうちに使い切るようにしてください。

冷やして飲む

煮沸とあわせて、水を冷やしてから飲む方法もおすすめ。
低温になると、においの感じ方そのものが弱くなるため、煮沸した水を冷蔵庫でしっかり冷やすことで、口当たりがぐっと飲みやすくなります。

浄水器を使う

においを根本的に減らしたいのであれば、活性炭フィルター付きの浄水器を使うのもひとつの手です。
浄水場と同じ原理で、活性炭がにおいの成分を吸着。
蛇口直結型やポット型などいくつかタイプがあるので、ご家庭に合ったものを選んでみてください。

カビ臭以外のにおいなら原因は別かも……


ここまで紹介してきたカビ臭ですが、水源由来の自然現象で、健康への影響は無いということはご理解いただけたかと思います。
ただし、水道水から感じるにおいは「カビ臭」だけとは限らない点には注意が必要。
 
たとえば、朝一番に蛇口をひねったときに金属っぽいにおいを感じるような場合は、配管内のサビが疑われます
古い住宅ではとくに、給水管の内側に長年のサビが蓄積していることがあり、これがにおいや味に影響を及ぼします。
 
また下水のようなにおいや、いつもと明らかに違う異臭がする場合は、配管のトラブルや、給水設備の不具合が原因になっていることも。
こうしたケースは、カビ臭のように「水源由来で安全」とは言い切れませんので注意が必要です。
 
シンクや排水口から下水のようなにおいが上がってくる場合の原因と対処については、こちらの記事でも詳しく取り上げていますので参考にしてみてください。

不安があれば「しが水道職人」にご相談を!

琵琶湖を水源とする滋賀県の水道水のカビ臭は、基本的に藍藻類などの微生物がつくる物質によるものです。
煮沸や冷却、浄水器を活用することで、家庭でもにおいをある程度和らげることは可能ですので、できるだけ不快感を減らすためにも試してみてください。
 
ただ、においの感じ方は人それぞれで、本当にカビ臭なのか、それとも別の原因によるものなのか、どうしても自分だけで判断するのが難しい場面もあるかと思います。
明らかにカビ臭とは違う異臭がする、特定の蛇口だけにおいや色がおかしい、といった場合はすぐに使用を止め、専門業者による点検の実施をおすすめします
 
私たち「しが水道職人」でも、配管のサビや劣化が原因の異臭、水漏れ、給水設備の不具合などなど幅広く対応しています。
お見積もりは無料、現地で原因をしっかり確認したうえで最適な解決方法をご提案いたしますので、気になる症状があればぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

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