水のコラム

お風呂の保温・追い焚きのメリットとデメリットを徹底解説

2022年09月08日  お風呂

近年では、お風呂の保温・追い焚き機能のある浴室は珍しくはありません。保温・追い炊き機能は浴槽にお湯を張る際に、あらかじめ湯量を設定できる便利なものです。

ボタンさえ押せば、誰が使用しても決まった温度・量のお湯を張ることができ、お湯を張り過ぎないのも魅力です。また、お風呂を張ってから少し時間が経ってもお湯の温度を自動的に調節できるのも大変便利です。家族の多い家庭では特に大活躍なのではないでしょうか。

本記事では、保温と追い焚き機能それぞれのメリットとデメリットを詳しくご紹介していきます。

お風呂の保温機能のメリット

お風呂の保温機能のメリットとしては、次のような点が挙げられます。

・浴槽の温度を保てる
・ガス代が節約できる
・水道代が節約できる

お風呂の保温機能とは、設定してある浴槽の温度を保つのが目的です。お湯の温度が下がるたびに自動で温め直し、一定の温度を保ってくれる機能です。そのため、どんな時でも事前に設定した好みの温度で快適なお風呂時間を楽しめます。

自動的にちょうど良い温度を保ってくれるので、その都度給湯器や蛇口を操作する必要がないのが魅力です。いつでも温かいお風呂に入れるのは、それだけでストレスフリーな状況を作れます。

家族数名が2〜3時間の間に順番に入浴し終える場合、保温機能を使えば約3時間の保温状態が期待できるでしょう。保温機能は追い焚き機能とは異なり、完全に温度が下がり切った状態から再びお湯を温め直すということではありません。

そのため、比較的少ない量のガスでお湯を温められます。このことから、保温機能の仕様はガス代の節約に繋がります。

家族で順番に入浴する方はもちろん、一人暮らしの方でも長時間の入浴が習慣化している方の場合、途中でお湯がぬるくなってしまうのがネックに感じている方もいるのではないでしょうか。

保温機能は、お湯が冷めてしまう度にお湯を注ぎ足す必要がなくなり、ぬるくなってしまう事態を回避できます。新たにお湯を張り直す手間もなく、同じお湯を温め直すだけなので水道代が節約できますし、時間も有意義に使えます。

お風呂の保温機能のデメリット

お風呂の保温機能の最大のデメリットは、使い方次第で「ガス代が余計にかかってしまう」という点です。家族でお風呂に入る際に間隔があいてしまうと保温機能を長く使用することとなり、温めなおしを複数回繰り返すとその分ガス代がかかってしまいます。

この場合は保温機能ではなく、次の人が入浴する直前に追い焚き機能を使用した方がコストを抑えられます。保温機能は便利ですが、使用時間が長くなってしまうとコスト面や省エネを考慮すると、圧倒的なエコとは言えません。

保温機能はあくまでも一定の時間内に家族が順番に入浴する場合に活用することをおすすめします。家族それぞれが入浴する時間が一定ではない場合は、1度保温機能を切り、再び入浴する際に追い焚き機能を使用しましょう。

各家庭の生活スタイルやその日の状況に合わせて、臨機応変に対応すると良いのではないでしょうか。

お風呂の追い焚き機能のメリット

お風呂の追い炊き機能のメリットは次のような点が挙げられます。

・水道代を抑えられる
・時間が空いても温かいお湯で入浴できる
・お湯を温める以外にもさまざまな機能がある

お風呂の追い焚き機能とは、あらかじめ溜めてあるお湯を再度温め直してくれる機能です。新たにお湯を足す必要がないため、ガス代のみで快適な温度が蘇ります。水道代が大幅に抑えられるのは嬉しいですね。

同じ日に家族で順番にお風呂を使用する場合でも、同じ時間帯に全員が入浴するとは限りません。ある程度同じ時間に入浴できる場合には保温機能を使用することをおすすめします。
しかし次の入浴まで1時間以上間隔が空いてしまう場合は、保温機能を切って次の入浴直前に追い焚き機能を活用することを推奨します。

家族間でのタイミングが合わない場合でもいつでも温かい温度で湯船に浸かることができ、お湯が冷めてしまう心配もありません。足し湯やお湯の入れ替えをする手間も省け、水道代の節約になります。

また追い焚き機能がついた浴槽には、お湯を温める機能の他にもさまざまな機能が付属されています。お湯が少なくなると自動で足し湯がされたり、予約機能や呼び出し機能などがあったり、どれも便利な機能です。

メーカーによっても異なりますが、このような機能があれば充実した入浴時間を楽しめるのではないでしょうか。

お風呂の追い焚き機能のデメリット

お風呂の追い炊き機能のデメリットは次のような点が挙げられます。

・基本的に手動操作
・使い回しすぎると不衛生
・使用できない入浴剤がある
・こまめな清掃が必要

お風呂の追い焚き機能は、基本的に手動で操作します。入浴する直前に追い焚きボタンを押し忘れてしまうと、湯船が水風呂のままになってしまうという事態が起きかねません。冬場はもちろんのこと、夏場でも体は驚いてしまいます。このようなことが起こらないように気をつけましょう。

追い焚き機能の最大のメリットは、お湯を新たに張らなくても良いということでした。ただし、その湯船に溜めたお湯を長時間に渡って使いまわすのは衛生的によくありません。お風呂には雑菌が多く存在しており、一晩放置するとさらに増殖します。

よって、同じお湯を何度も使い回すというのはおすすめできません。毎回お湯を新たに張るようにするとこの問題は解決できます。しかしそれでは水道代がかかることとなり、新たな問題が出てきてしまいます。

追い焚き機能を使用する際は同日のみの使用を心掛け、日をまたぐことのないようにしましょう。また日頃の浴槽掃除はもちろん、追い焚き機能のある浴槽は配管にも菌が溜まりやすいため、月1での掃除を推奨します。

他にも追い焚き機能のついた浴槽は使用できない入浴剤があります。入浴剤によっては配管を傷つけてしまう可能性があるのです。入浴剤を使用したい場合には、あらかじめ入浴剤のパッケージやお風呂の取り扱い説明書などを確認しましょう。

また、追い焚き機能を使用するまでの間は浴槽に蓋をする必要があります。毎日蓋をすることによって水垢が溜まってしまい、雑菌が繁殖してしまいます。

汚れを放置するとその分頑固な汚れとなって掃除に手間がかかりますし、さらに掃除が億劫となってしまいます。清潔な状態を保つためにもお風呂の蓋もこまめに掃除をしましょう。

まとめ

お風呂の保温・追い焚き機能はあるととても便利です。家族の有無に関わらず、一度使用したら快適な入浴時間を楽しめること間違いないでしょう。新たに水を足す必要がないため、水道代の節約も期待できます。

ただ、各家庭の生活スタイルによって保温機能と追い焚き機能の使い分けをしないとガス代がかかり、かえって光熱費が嵩んでしまうことも予想されます。1ヵ月で考えると微々たるものと思うかもしれませんが、年間になると金額は大幅に違ってきます。

入浴するのにあまり時間差がない場合は保温機能、1時間以上間隔が空いてしまう場合は追い焚き機能を使用するようにしましょう。保温機能と追い焚き機能を使用する際は、それぞれの特性を見極めて各家庭の生活スタイルと照らし合わせながら活用すると良いのではないでしょうか。

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315

しが水道職人(滋賀水道職人) 0120-492-315